青葉市子とマヒト(下山)による<NUUAMM>、初PV公開

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青葉市子とマヒトゥ・ザ・ピーポー(下山)によるユニットNUUAMMの初音源となる『NUUAMM』の収録曲、「さっぴー」のプロモーションビデオが公開された。

◆NUUAMM 「さっぴー」PV映像

彼らのユニット名<NUUAMM>は、“夜を縫う 朝を編む”というイメージから想起されているという。確かにこの音楽は、とても丁寧に音と言葉が紡がれている。アルバムのリードトラックとなる「さっぴー」も、アコースティックサウンドに静かに包まれ、豊かな響きが広がる楽曲だ。だがここからは、“儚さ”や“気付き”といった、繊細で鋭敏な感触がありありと感じられるだろう。まるで子供の落書きのような、素直さと同居した残酷さが生々しいまま存在する無漂白の表現である。このビデオ内で、ブランコに乗りながらあくびをしたり、無邪気な笑顔を見せたりする場面も、そんな怖いほど純粋な彼らの音楽とよくリンクしている。そして、全体を通してこの映像を覆うプリズムのような陽炎ののような色彩も、ふたりの“表現の濃さ”による、NUUAMMの音楽独特のサイケデリアを演出しているようだ。

下記の、よしもとばななやコーネリアス、ジャケットを作画した近藤聡乃などから届いたコメントからも、彼らの音楽を深く感じて欲しい。

「この場所に行きたかった。
この空気に触れさえしたら、ぱさぱさになった心に水がしみてくる。
平和でも小ぎれいでもない場所なのに、湖の底にいるみたいに落ち着く。
ふたりの声のからみあいも不穏なのに、なぜか幸せを感じる。」
――よしもとばなな (小説家)

「市子とマヒトには嫉妬するよ、そのチャーミングなニュアンスを兼ね備えつつ、どんだけ暗い道を歩いてきたんだよ、ってかんじ。共感できないけど、どうしてか懐かしい記憶。
田舎の風景のなかに、ふたりはいそうだよね。そのいつもの格好で。深く帽子かぶって、国道に座り込んで、楽器いじってるかんじ。親とかいないかんじ。いないでしょ?いや、でも、ヒトの子なかんじ。産まれたて。血の巡り。全身に行き渡る、心地の良いスピード。そして、妄想してみた世界。なにもかもがすべて、市子とマヒトのペース。でもこの音はぼくらを置いていかない。そっち側もこっち側もない。誰のものでもある、音。コトバ。
年下とか嫌いなんだよねー。年下にこういうことされるとムカつくんだよねー。
でも参ったよ。嫉妬するよ。ありがとう。」
――藤田貴大(マームとジプシー)

「繊細な心を持った、幽霊達による、
薄気味悪くも心地よい、サイケデリックミュージック」
――小山田圭吾(コーネリアス)

「市子さんに録音されたてのNUUAMMを聴かせてもらったのは、オムレツをいっしょに食べた夏の朝のことでした。彼女の声は、歌というより物音で、川の流れる音とか、風で枝がしなるときの音にも、きこえたりするので、ふしぎです。アルバムにおさめられた、もうみどり、が好きで、あの曲を聴くと、木の枝の芽が膨れて いるすがたを、いつも想像します。」
――朝吹真理子(小説家)

「地上の温もりを知らなければ冬の空は 飛べない。闇と仲良くしなければ光の偉大さには気付かない。
絶望を知らなければ希望には出会えない。大人になって薄れていく『純粋』が詰まったアルバム。
この2人に祝福を。僕の宝物に最大の愛を。2人とも、素晴らしい唄をありがとう。」
――下津光史(踊ってばかりの国)

「ある日、日本から手紙が届き、アルバムが同封されていました。「日本のミュージシャンの女の子と男の子」からだと、 手紙を読んで、アルバムジャケットを見てわかったのですが、なんだか女の子だか男の子 だかよくわからない感じだなと思いました。
アルバムを聴いてみたら、もっと女の子だか男の子だかわからない感じだったので、二人の子供が髪を風になびかせて遊んでいる絵を、お二人へのご挨拶のかわりに送りました。
それから相談を重ね、何度も NUUAMM を聴き、何枚もラフを描くうちに、二人の子供の 髪は逆立ち、雨の中で腰まで水に浸って、 なにか怒っているような歌っているような絵が仕上がりました。 二人の子供が女の子か男の子かわから ない感じはそのまま残しておきました。」
――近藤聡乃(イラストレーター)

Photo by 木村和平


アルバム『NUUAMM』

2014年12月10日発売
jsgm-011 ¥2,315(税抜)
LABEL 十三月の甲虫
1.さっぴー
2.もうみどり
3.時間の墓場
4.なつばくだんふゆだるま
5.冷光のまゆ
6.れい
7.鬼ヶ島
8.深海の人
9.真夜中のテレビ

【ライブ情報】

2014年12月13日(土) 原宿VACANT
http://www.vacant.vc/

2014年12月18日(木) 梅田SHANGRILA
http://www.shan-gri-la.jp/

2014年12月19日(金) 京都UrBANGUILD
http://www.urbanguild.net/

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