【ライブレポート】THE ポッシボー、中野サンプラザ公演に満ち溢れた約束の光

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メンバー、スタッフ、ファン。THE ポッシボーにまつわる多くの人たちがともに夢見て、そしてその夢を現実のものにした、11.16 中野サンプラザ公演。あの日の出来事をレポートとして、ここに記しておきたい。

◆THE ポッシボー 全国ツアー<祝 THE ポッシボーJapanツアー2014 ~8年かかりましたわ~>ファイナル 中野サンプラザ画像

「5周年を迎えてから半年間、みんなでがむしゃらに続けようって言ってきて、もしダメだったら解散しようかって話も出ました。でも、新曲も3曲連続で出させてもらって、ライブを毎月やらしてもらって、この半年間すっごく楽しかったです。自分たちでこうしたいとかライブこういうふうにみんなで歌いたいよねって話して半年間やってきて、みんなのライブでのどんどん声が大きくなっていくのが、すっごく嬉しかったです。だから、私、まだまだ辞めたくないです。もっともっとみなさんに歌を伝えたいなって思います。今年中に、中野サンプラザでライブやりたいなって思っています!」── 2012年3月31日<THE ポッシボー 単独ライブ2012 幸せの証>新宿FACE にて

「もう絶対、この横浜BLITZを埋めて、ここにいるみんなと見たい、中野サンプラザでの景色がある。」── 2013年3月30日<THE ポッシボー単独ライブ 続・満員御礼宣言っ! ~今度こそガチで勝負だぁ~!!!~(プチ発表もあるよっ)> 新宿BLAZEにて

「(合計2222人に)足りなかった。……悔しい。ほんとに今日きてくれたみなさん、ほんとにありがとうございます。ほんとに、ぎりぎりまでどうなるかわからなかったんですけど、人生難しいですね。ほんとにありがとう。みんなが友達連れてきたり、Twitterとかで「もっと応援したい」って言ってくれる声がほんとに励みになって、今考えたら、ポッシボー、CD出せなかった時期もある中で、今日こうやって大阪までこれてツアーファイナルができたのもみなさんのおかげです。(真っ赤に染まる客席とポッシボーコール) みんなありがとう。でも、達成できなかったけど、まだまだこれからだよね、ポッシボー。ここで立ち止まっているわけにはいかないんだよね。前に進もう。私たち、負けたくないから、こんなところで。」── 2013年8月18日 <THE ポッシボー 東名阪ライブツアー2013勝負>ファイナル・大阪americamura FANJ twiceにて

「今日、初日を迎えて。ツアーの最後が中野サンプラザって、こう、たくさんのスタッフさんが動いてくれて、用意してくれた舞台。あとは、この5人がどれだけ頑張れるかだと思っているんですよ。だから、この半年間は、もうほんとに、明後日(の新潟公演)から手売りでチケットを売りまくって、売りまくって、伝説的なライブして、全国で話題かっさらって、今使えるアイディアとか全部出して、全戦闘能力使って、(中野サンプラザの客席)埋めます。絶対に。絶対に埋めます!」── 2014年4月27日 <祝 THE ポッシボーJapanツアー2014 ~8年かかりましたわ~>初日・恵比寿リキッドルームにて

「私たちがこの世界に足を踏み入れてから10年。中野サンプラザに立つことの意味。そしてその先。ポッシボーが最高のグループだってことを証明してみせる。」── 中野サンプラザ公演前日、2014年11月15日の秋山ゆりかのTwitterにて

解散危機を乗り越えて、8年目にして初めての全国ツアーを実施。全国各地のライブハウスを移動車で回って、各地で<今日の悔し涙も いつか嬉し涙に 絶対! かえよう!>と歌い続けたTHE ポッシボー。

2014年11月16日、17時10分。それは、彼女たちが目指した“いつか”。中野サンプラザにて、全国ツアー<祝 THE ポッシボーJapanツアー2014 ~8年かかりましたわ~>ファイナル公演の幕がついに上がる── 。

  ◆  ◆  ◆

この日の中野サンプラザには、彼女たちがこれまで全国を回ってきた全27会場33公演(ファイナル中野サンプラザ公演を入れて28会場34公演)の成果と胸を張って言うべき、全国から約2000人のファンが興奮と期待、そして喜びを胸に集結。開場前、中野サンプラザの時計台周辺は、左を見ても右を見ても、ポッシボーのライブを求める人、人、人。もうそれだけでこみ上げてくるものがあるというものである。

時間を少し押して開場が始まる。我先にと入場する観客。一方で、ホールへとつながる扉のところでは、ポッシボーの夢だった中野サンプラザ公演をお祝いしたいというファン有志が、サプライズを実行するために赤のサイリウムの配布をスタートさせている。

中野サンプラザにいた誰もが、THE ポッシボーのことを想いながら、開演までの時を待っていた。

開演時間を少し過ぎて、会場が暗転する(ちなみに開演3秒前に、当日券を含めチケットはソールドアウト)。奥までぎっしり埋まった2000人のファンからの大歓声が一気に沸き起こる。

ステージ上のスクリーンには、2012年3月31日の新宿FACE公演でのラストMCの映像が映し出される。初めて5人でミーティングを行なったこと、グループとして空中分解、解散危機があったことを告白し、中野サンプラザを目指すことを涙ながらに語った、あの日。中野の観客のうち、一体どのくらいの人が2年前の新宿FACEにいたのかは定かではないが、あの空間で受けた衝撃と、立ち込めていた悲壮感、そして今にも千切れてしまいそうな希望にすがりつくほかないような想いは、今があるからこそ思い出すことができるというものである。

映像が終わり、ステージ上をスポットライトが照らす。光に包まれたのは、2013年8月の横浜BLITZ凱旋公演以来となる、たをやめホーンズから1stトランペット・長谷川素子。そして彼女のファンファーレが高らかに開演を宣言する。

なお、中野サンプラザ公演では、ユニコーンの手島いさむや元メロン記念日の大谷雅恵、ナイスガールトレイニーなど、これまでポッシボーのライブに出演してきたアーティスト陣がゲストとして参加。もちろん、2013年3月の新宿BLAZE公演でステージに舞い降りて、強い絆で結ばれたポッシファミリーが、こともあろうに一瞬にして“さわちゃんファミリー”になってしまったという、バイオリンのさわちゃんことAlcottの澤田昭子も、である。

「ついにきたぜ、中野サンプラザー!」とロビンが叫び、1曲目は、全国ツアーのオープニングを飾ってきた「なんかすんごい事もできそーだぞーう!」。「さあ、中野サンプラザ、みんなの声ください! もっともっと! もっと! 女の子も! 男の子も!」と、ロビンを中心に冒頭からこれでもかと煽っていく5人。そして大声援で応えるオーディエンス。もちろんみんな最初からテンション上げて、飛んではねての盛り上がりを見せていく。中野までに腹筋を割ると宣言していたもろりんも、今日の気持ちを「わーお!」と表現し、よくわからないながらも気合十分だ。

ツアーファイナルということで、セットリストはこれまでの33公演を踏襲し、2曲目は「全力で愛して...ねッ !」。とはいえ、ライブを通じて日々進化し続けた彼女たち。バンドとの呼吸も初日に比べればさらにタイトで、ポッシサウンドの屋台骨・オグさん(というか小黒取締役)のドラムも、彼女たちのハレの舞台でしっかりと背中を押すパワフルさを叩き出す。

「みんな会いたかったよー! 広いね、中野サンプラザ。2階の方もありがとうございます。4月から始まったツアーも今日でファイナルでございます。全国いろんな場所からみなさん会いに来てくれたと思うので、今日は私たちの愛でおもてなししたいと思います。最後までよろしく! 」── ロビン

「やっほー! こっちのみんな、やっほー! こっちのみんなもやっほー! 2階もー! やーばーいーわー。今日はマジでいろいろと作戦を練っているので。私は、ある公約をしたので。まだ言いませんけども、今日は思う存分楽しんでいきたいと思います。」── ごとぅー

「中野サンプラザ、盛り上がってますか! 私、思うんですけど、11月16日のポッシボーって、まさに食べごろだと思うんですよ。今が旬だと思うんです。どんどん旬を続けていくということで、みなさんには今日は、頭のてっぺんからつま先まで、私たちポッシボー、かじっていってほしいなって思います。」── はしもん

「お前ら盛り上がってんのか! 声出す準備できてんのか! 途中で気合いがなくなったら私、帰っちゃうからよろしく頼むよ!」── あっきゃん

「今日は中野サンプラザ特別な日ということで、特別な日にしかしない、こんなツインテールをして、THE ポッシボーの最年長がんばっております! 四捨五入したらアラサーでございますが、がんばっています! 今日は、この日のために鍛えぬいた身体で、この会場全体を走りまわっていきたいと思いますので、みなさんついてきてください!」── もろりん

挨拶をはさんで、序盤の大きな盛り上がりのひとつ、しかも今回はたをやめホーンズが参加したことで、ひときわ華やかさとパンチが効いた音に変貌を遂げた「乙女! Be Ambitious!」へ。これまで各地のライブハウスでは、ステージとフロアの魂のぶつかり合いで最前の灼熱地獄、酸欠状態を引き起こしたこの曲。もちろん中野でも、しゃかりきDreamerたちによる一進一退の攻防は激しさを増すばかり。オーディエンスが「がんばれ! がんばれ!」代わりのコールでリミッターが解除されれば、はしもんの「まだイケるぜーッ!」のシャウトは、いつも以上に力が入り、それはまさに咆哮。誰もが力強く天を指しながら、一気にボルテージを爆発させた。

「恋がダンシン!」といえば、歌唱よりもMCよりも入念なリハーサルが毎回行なわれる寸劇パート。今回は、はしもんともろりんが、ステージ上に壁を設置して、あっきゃんが男役でごとぅーに壁ドン。「ずっと 一緒にいよう!」「よろしくお願いします。」で無難に終了……かと思ったが、ここでなんと「ちょっと待ったー!」の声。ステージに飛び出してきたのは大谷雅恵。大谷は「どきなっ!」と壁ドンしているあっきゃんを突き飛ばすと、「ずっと 一緒にいよう!」と、ごとぅーに顔を近づけて壁ドン。すっかり目がハートになってしまったごとぅーは、数秒前にあっきゃんに言った言葉は何だったかのかという変わり身の早さで、「はい。お願いします!」と、大谷を受け入れる。ロビンからの「ごとぅー、チャラぁー!」という叫びを背に、ふたりは結婚指輪を見せつけるかのようにステージ上を練り歩く。清純派でピュアそうな女の子こそ、実際はどうだかわからない。そんな女の子のリアルを垣間見せた瞬間であった。

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