【インタビュー】SuG「新曲「CRY OUT」はライブでも場所を選ばずにできる“SuGのど真ん中”」

SuGがニュー・シングル「CRY OUT」をドロップ。“2014年いまの時代にパンクスが現れたとしたら、きっとこんなヴィジュアルでこんな音楽をこんなステージで鳴らすはず”という発想から生まれたSuG流パンクと、彼らがこの曲で歌う心の叫びを大分析するとともに、後半はこのシングルにまつわるメンバーのキーワードトークをお届けしよう。

◆SuG「CRY OUT」～拡大画像～

■「HELLYEAH」も「CRY OUT」も伝えたいメッセージは一緒
■すべてに共通しているのは“挑戦”ということ

▲「CRY OUT」初回盤A

▲「CRY OUT」初回盤B

▲「CRY OUT」通常盤

──浮気者のシングル「HELLYEAH」と、SuGの新曲「CRY OUT」、そして武瑠さんがブログで発表した「WE CRY OUT HELLYEAH」というタイトルの短編小説、さらには12月に開催するワンマンライブ＜WE CRY OUT HELLYEAH＞。これら一連の作品、じつは“HELLYEAH”というワードでつながってるんですよね。

武瑠（Vo）：もともと「HELLYEAH」が先にあって。これと「CRY OUT」はセットというか。「CRY OUT」は歌詞的に自分が言いたいこと、伝えたいこと、SuGのテーマをもう一度復活させて書いたんです。「HELLYEAH」も「CRY OUT」も伝えたいメッセージは一緒だった。すべてに共通しているのは“挑戦”ということ。「〇〇する？」といわれたら「そんなの挑戦するのが当たり前じゃん」というのが「HELLYEAH」。それを叫んでいるのが「CRY OUT」です。

──「CRY OUT」はエレクトロとバンドサウンドの融合感が絶妙で。打ち込みパート内、悲しみの粒みたいなものが飛来してくるんだけど、それを押しのけていくようにバンドサウンドが入って前に進んでいく。そこの移り変わっていく様がせつなくも印象的でした。

武瑠：あー。まさにそんな感じでアレンジャーに伝えましたから。まずバンドが分かりやすく立ってて。打ち込みの中には人の叫び声とか、悲しみのテイストを近代的な形で入れてくれって俺も伝えたんです。

──よしっ!!

yuji（G）：あの……さっきの解説、（この曲の作曲者として）自分、いただいていていいですか？

武瑠：全部yujiが言ったってことで（一同笑）。

Chiyu（B）：次の取材からはyujiが「この曲は悲しみの粒をぶち壊すバンドサウンドが」と堂々と語っていると思います（笑）。

──yujiさん、この曲はどんなイメージで作られたんですか？

yuji：ライブでだんだん盛り上がっていくというのを想像して作りました。Aメロを静か目にすることで、Bメロ、サビでよりアガっていく感じを演出していくイメージでした。Aメロの打ち込みパートで自分が入れていたのはスクラッチぐらいだったんです。ヒップホップっぽいイメージがあったから。そこに武瑠のイメージが加わって、後からせつないイメージが増えていった気がします。

武瑠：せつな成分ね。

──せつな成分をスパイスとして追加した理由は？

武瑠：この曲はライブでも場所を選ばずにできる、それぐらい“SuGのど真ん中”という曲にしたかったんで、明るい感じだけでいくのはSuGのど真ん中とは違うかなと。だから、Aメロの流れとか、全体を見てもせつないものが明るい流れに変わっていく。そういうものを歌詞でもアレンジでも描きたかった。で、そのせつな成分というのも近代的なものにしたかったんです。だから、曲のアレンジをPlus-Tech Squeeze Boxのハヤシベトモノリさんにお願いして。打ち込みも新しいものにしてもらいました。

──そういうモダンなところは“SuG流パンク”といっている“パンク”のイメージとはほど遠い気がしますけど。

武瑠：SuG流パンクといったのは、2014年にパンクスがいたらこういうことやるんじゃないかということです。

──なるほどっ。そういうことだったんですね。

武瑠：そう。2014年にいたら絶対打ち込みは使うだろうし。レーザーもガンガンに使ったライヴをやるだろうと。俺の勝手なイメージですけど。服もこだわって着るだろうし。

──ということは、今回の衣装のテーマはパンクですか？

武瑠：うーん……俺はコテコテのパンクですけど……全員がそのまんまパンクスの服着てても面白くないんで。

yuji：俺はザイル感を混ぜてみたり（笑）。

武瑠：スポーツブランドを混ぜたりして“SuG流パンク”というイメージでスタイリングは組みました。俺が着てるセディショナリーズは超古いですけど。古い服着てるのにMVでは現代的な青いレーザーが走っている。そのバランスが面白いなと思って。

yuji：いろんな要素がごちゃっと混ざってるんだけど、それがなぜかいいバランスに収まってて新しいものに見える。そういうところはSuGっぽいし、この曲のサウンドにもつながってるところです。

shinpei（Ds）：バンドサウンドは、よりヘヴィになってるのに、同期はよりオシャレになってるところとかSuGっぽいね。

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