【ライブレポート】中島卓偉「変わろうとすることで、文句を言う奴がいるかもしれない。関係ねえよ、お前の人生だろ、好きにやろうぜ。」

ツイート

ファンの中にも多いであろう、上京した人たちの心に沁みる「テルミー東京」から始まったアンコール。中島卓偉が15周年を振り返っての想いを語らんとするところに、キーボードの飯野竜彦が突然奏でる「ハッピーバースデートゥーユー」。そして、バースデーケーキを手にした田中れいなと、なぜかバースデーケーキの被り物をした渡瀬マキがサプライズで登場して、卓偉の誕生日をお祝い。「れいなはいいと思うんだけど……ごめんね、リンドバーグのファンの人。“渡瀬コラ! なにしとる!”」とバースデーケーキコス(?)の渡瀬マキにツッコミすると、渡瀬も「事務所が用意した衣装で、れいなちゃんこんな可愛い帽子でなんで私これなん? 芸人部?」と返す。そんな和気あいあいとした雰囲気の中、「男36歳、もう祝ってもらう年でもないんでね。でも本当にありがとう! 16年目もよろしく頼むぜ!」と、九州男児として、照れを隠しながらも感謝の言葉を述べた。

そして、「太陽が沈む前に」で、再び赤坂に火をつければ、アンコールも勢いは止まらない。大合唱が続くフロアに、汗を飛ばしながらステージを激しく動き回り、中島卓偉はどこまでもロックし続ける。

「今日、集まってくれて本当にどうもありがとう。15年、いろんなことがあったんですけど、今日、こんなにいいライブができて、こんな素晴らしい人たちと一緒にライブができて、こんな幸せなことはないなって思っております。人間どうしても、苦しかった時や、辛かったことを忘れずにいてしまって、その気持ちを取っ払うことができないことが多いと思うんだけど、なんかほんとに今日、みんなの楽しそうにしてる笑顔や歌声を聞けて、そんなのどうでもいいなと思わせてもらいました。この先も、自分が思うロックンロールを作り続けて、鳴らし続けていこうと、ただひたすらそういうふうに思っています。その中で、みんなの人生、一人ひとり、もしよかったら、俺のロックンロールを感じながら、一緒に生きていけたら、こんな最高なことはないなと思っております。」

「今まで、この15年、俺はいろいろ形を変えて生きてきました。デビューした時、髪は金髪だったけど、もうそれに魅力を感じません。だから髪の毛、真っ黒にしてる。同じような歌詞も書く気がありません。曲調も書く気がありません。でも、今後、俺が作っていく曲が一番かっこいい曲なんだっていう自信を持っています。いい意味で、みんなの気持ちや心を全部ひっくり返せるような、守ってあげられるような、そんな曲をこの先も書き続けていく自信を持っています。みんなも変わることを絶対に恐れないで。変わろうとすることで、文句を言う奴がいるかもしれない。関係ねえよ。好きなようにやろうぜ、お前の人生なんだから、ひとりひとりの人生だから。俺の人生だから、俺は好きに生きるぜ。この先も16年目も、20年目も。ロックンロールを信じて、自分の声を信じて、自分の才能を信じて、BEAT&LOOSEを信じて、スタッフを信じて、この先も歌い続けていきます。15年、本当にどうもありがとう。中島卓偉でした!」

ラストナンバーは、ファンからのリクエスト1位だった曲、「3号線」。個人的にこの曲のベストアクトは、2012年、SHIBUYA-AXで行なわれた<アコギタクイ“フェス”スペシャル2012>の最後に、ノーマイクでアコギ1本で歌われた時だと思っているのだが、この日の「3号線」は、まさにこれに匹敵、むしろ凌駕するといっていい、音に叩きつけた想いや感情がこれでもかと伝わってくる、中島卓偉の15周年を締めくくるにふさわしい圧巻のパフォーマンス。会場一体となっての熱唱を超えた絶唱は、大きな感動となって赤坂BLITZを包み込み、そして中島卓偉の15周年は幕を下ろしたのだった。

  ◆  ◆  ◆

ライブでも発表されているように、中島卓偉はすでに16年目、その先に向かって動き出している。12月3日には、両A面シングル「続けろ/Please Mr.GUARD MAN」のリリースが決定している。なお本作品の初回生産限定盤に同梱されるDVDには、「続けろ」のミュージックビデオ、2014年度のライブ映像、および今回レポートした10月19日の赤坂BLITZライブ映像から数曲をセレクトして収録される。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)


「続けろ/Please Mr.GUARD MAN」初回生産限定盤DVD収録内容

1.続けろ(Music Video)
2.BE HAPPY(Live at LIQUIDROOM 2014.7.20)
3.HELLO MY FRIENDS (Live at LIQUIDROOM 2014.7.20)
4.ゲッザファッカゥッ!!!! (Live at ShibuyaWWW 2014.7.24) ※LoVendoя Tour Secret Guest
5.DO IT BOYS AND GIRLS (Live at AKASAKA BLITZ 2014.10.19)
6.DESTINATION(Live at AKASAKA BLITZ 2014.10.19)
7.どんなことがあっても(Live at AKASAKA BLITZ 2014.10.19)
8.ピアス(Live at AKASAKA BLITZ 2014.10.19)

この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス