【イベントレポート】<unBORDE Xmas PARTY 2014>は、ゲス、きゃりー、tofu、しゃちほこetc2014年の顔が集結

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12月23日にZepp Tokyoにて、WARNER MUSIC JAPANのレーベル「unBORDE」のアーティストによるライブイベント<unBORDE Xmas PARTY 2014>が、開催された。

◆<unBORDE Xmas PARTY 2014>イベント風景

初回開催はZepp DiverCity Tokyo、第2回開催はEX THEATER ROPPONGIと、会場の規模を広げてきたこのイベントも今回で3回目を迎えた。チケットは完全SOLD OUTの満員御礼となり、2700名のオーディエンスを迎えた盛大なX‘mas PARTYを繰り広げた。

開演までの時間、まずDJとしてオーディエンスを楽しませてくれたのはRIP SLYMEのSUだ。『スターウォーズ』のトルーパーも登場し、イベントの幕開けから豪華なおもてなしとなった。爆音で体を揺らし、フロアはすでに準備万端。「今年は例年以上に趣向を凝らし、企画てんこ盛りで派手にX‘mas PARTYをやりたいと思います!最後まで楽しんでいってください!」というレーベルヘッド 鈴木竜馬の開会宣言を受け、アーティストたちが続々と登場していく。


トップバッターは、デビュー5周年を迎えたandrop。国立代々木競技場第一体育館のワンマンで1万人を魅了した彼らのパフォーマンスは、一段とパワフルになっている。オーディエンスのアツい声を最大限に生かした、堂々たるステージでフロアをヒートアップさせ、圧巻のオープニングを飾った。



2番手として登場したのは、「師走のこのクソ忙しい時期に、一緒にバカ騒ぎしてもらえますかー!?」とフロアを煽ったRIP SLYME。彼らの登場で、このイベントのパーティー感が一気に高まる。「楽園ベイベー(2014 Summer Remix)」などのキラーチューンだらけだったこの日、「熱帯夜」ではなんとチームしゃちほこが登場。意外過ぎる顔ぶれで揃いの振付けを披露すると、会場からは大きな歓声が上がっていた。こんな貴重なコラボが実現するのも、レーベル主催のイベントならでは。



続いて登場したindigo la Endは、2015年2月にリリースされるアルバムからいち早く新曲「幸せが溢れたら」なども披露したが、川谷がひどい風邪気味ということで急遽その後の曲目を変更。弾き語りで「あの街の帰り道」が歌われるなど、ファンにとっては嬉しいハプニングも交えてのステージとなった。



今年の企画のひとつとして、転換中にはアーティスト同士の対談が行われたのだが、その1組目はRIP SLYMEのRYO-Z、SUとandropという異色の組み合わせ。ライブではいまだに緊張してしまうというandropに、RYO-Zが「緊張がなければいいライブは出来ない」とアドバイスするなど、トークの面でも貴重なコラボが実現していた。



4番目のアーティストは、3年連続の登場となったチームしゃちほこだ。クリスマスらしくトナカイのつなぎで現われ、終始全力のパフォーマンスを披露した。この日は神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴り止まないっ」をカバーし、後半にはの子が突如ステージに乱入するというスペシャルなひと幕も。最後はレーベルヘッドである鈴木竜馬氏をネタにした小芝居で締めくくるなど、自由奔放なステージで楽しませてくれた。



続いてのアカシックは、2015年にunBORDEからのデビューが予定されているニューカマーである。ヨコハマ生まれ繁華街育ちというボーカル理姫の刺激的なパフォーマンスばかりに目が行きがちだが、一度聴いたら忘れられない「プリチー」や「終電」といった曲のキャッチーさに骨太い演奏力など、バンドとして放っている存在感はただならぬ気配。来年からの動きが最も注目される5人組だ。



2組目のトーク対談は、ゲスの極み乙女。/indigo la Endの川谷絵音とチームしゃちほこ。彼女たちがこの日1曲目に歌った「シャンプーハット」は川谷が作詞作曲したもので、デモテープにまつわる秘話などが披露されていた。



この頃、イベントもいよいよ折り返しを迎えた。この日6番目に登場したのは、最近は森高千里との共演でも話題のtofubeats。今年はさまざまなアーティストが参加したアルバム「First Album」がリリースされたということで、RIP SLYMEのPESを迎えての「poolside」で待望の共演が実現した。



unBORDE第1弾アーティストでもある神聖かまってちゃんのステージは、今回も本番前のサウンドチェックからスタート。「世界最強のレーベルはどこだと思う!?unBORDEに決まってんだろ!」と声をあげ、の子はunBORDEコールを連発。オーディエンスも最高のリアクションでそれに応え、ステージとフロアの垣根を越えた一体感が演奏をさらに熱く盛り上げた。「ロックンロールは鳴り止まないっ!」は、このレーベルのテーマソングともいうべき1曲。「鳴り止むはずがないだろ!」と叫んだの子のひと言も印象的だった。



3組目の対談は、tofubeatsと神聖かまってちゃんのの子。の子と初めて会った時、まだインディーズだったtofubeatsが大量の曲をプレゼントしたというのは意外なエピソード。tofubeatsが年末に出演するイベントに、の子がゲスト出演するという情報も発表された。



そしてその次に、天使のようなキッズダンサーと共にクリスマス感たっぷりの衣装で現われたのは、きゃりーぱみゅぱみゅ。ちょっと久しぶりだというライブへの興奮と、恒例となったこのイベントならではのホーム感を楽しんでいるような表情だ。「Ring a Bell」や「にんじゃりばんばん」ではみんなと一緒に振付けを楽しみ、「PON PON PON」では一斉にジャンプ。今年もワールドツアーを成功させた世界基準のパフォーマンスを、全員参加で盛り上げた。



ゲスの極み乙女。は、風邪気味だと言っていた川谷絵音の言葉がウソのように、切れのあるパフォーマンスで圧倒的な存在感を見せつけた。猛烈な勢いで加速しながら渦巻くグルーヴが、あっという間にオーディエンスを飲み込む。文句ナシのキラーチューン「キラーボール」、ベース休日課長のリードでコール&レスポンスを巻き起こした「ドレスを脱げ」など全6曲。バンドの充実ぶりをリアルに伝える、凄まじいテンションのライブだった。



最後の対談コーナーは、きゃりーぱみゅぱみゅとRIP SLYMEのPESとILMARI。受験の時に「熱帯夜」をよく聴いていたというきゃりーの話を受け、2人は、今回はこういうトークも一緒に出来たことでunBORDEがさらにひとつになったようだと語った。



ライブもいよいよ最後のアーティストに。ラストは3年連続で出演し、初めてトリを務めた高橋優だ。現在行われているツアーの、いちばんアツいところをそのまま持ち込んだかのような選曲、そしてパフォーマンス。高橋の地元・秋田の言葉で歌われる「泣く子はいねが」では、サンタクロースの代わりにプレゼントを持ったなまはげが登場し、初めて見る人もそうじゃない人も、一緒になっての熱っぽいコール&レスポンスが繰り広げられた。ラストはたくさんの歌声とクラップが加わった「同じ空の下」。ファミリーとしてみんなが肩を並べているような、温かいムードのエンディングとなった。



アンコールで歌われた高橋優の「福笑い」には、tofubeats、神聖かまってちゃん、indigo la End、アカシックのメンバーらも登場。ステージに並んだアーティストたちからはサインボールがプレゼントされ、記念撮影も行われるなど、イベントは最後までアットホームな雰囲気の中で続いていった。トリを飾った高橋優は「unBORDEは、最高にカッコいい変わり者たちの集まり!日本でも唯一無二の存在ばかりだと思います。高橋は2015年今年以上に頑張ります!」と宣言。アーティストとオーディエンスの間に生まれた固い絆を感じさせるような、晴れやかな笑顔とともに幕を下ろした。

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<unBORDE Xmas PARTY 2014>

2014年12月23日(火・祝) @Zepp Tokyo
OPEN/START/CLOSE 12:00/13:00/21:00

[出演アーティスト]
アカシック
androp
indigo la End
きゃりーぱみゅぱみゅ
ゲスの極み乙女。
神聖かまってちゃん
高橋優
チームしゃちほこ
tofubeats
RIP SLYME
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