【ライヴレポート】<DANGER fes 2014>、「カメレオのファンもDIVのファンも手を繋いで」

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デンジャー・クルー所属の3バンド、ユナイト、カメレオ、DIVによるイベント<DANGER fes 2014 -Christmas Party->が12月22日、CLUB CITTA’ 川崎で開催された。先日公開した速報レポートに続いて、新たな写真を加えた詳細レポートをお届けしたい。

◆<DANGER fes 2014 - Christmas Party -> 画像

この日のドレスコードは “クリスマスっぽい格好”ということで、会場にはサンタ姿のファンで溢れ、ステージもクリスマスらしい装飾が施されるなどとても華やか。

イベント開催が発表された当初は、レーベルメイトでありライバルでもある3バンドだけでのイベントは初ということで、タイトルは<Christmas Battle>というバチバチしたものだったが、蓋を開けてみればメンバーをシャッフルしたバンドがあったり、互いの曲をカヴァーしたりという<Christmas Party>に相応しい内容になった。

パーティの幕を開けたのは、DIV。スロウなバラード曲「STORY」でしっとりとはじまったライヴだったが、続く「Point of view」「DEATH GAME」で、フロアは早速、ウォール・オブ・デスやヘッドバングを繰り広げる。ラウド・ロックをベースにした硬質なバンド・サウンドとエレクトロとの化学反応によるアグレッシヴなサウンドが、会場を熱く揺さぶった。

また、ぶっ続けで新曲「SECRET NIGHT」を披露すると、カメレオの「ニート姫」をカヴァー。曲中、「俺のポテチが食べたいかー」(CHISA/Vo)という声とともにカメレオのライヴで恒例のお菓子投げも踏襲し、トップバッターとしてオーディエンスの心をがっちりと掴むステージとなった。

続いて登場したのは“HIKARU.(カメレオ/Vo)セッション”と銘打ったシャッフル・バンド。椎名未緒(ユナイト/Gt)、将吾(DIV/G)、ハク(ユナイト/B)、satoshi(DIV/Dr)という5人でプレイしたのは、事務所の大先輩L’Arc~en~Cielのカヴァー「winter fall」だ。多少の堅さはあったものの、このイベントならではの空気を味わってもらおうというそれぞれの心意気の見えるもので、会場の雰囲気もまたパーティ感を増していった。

LiN(G)の煽りで「small world order」でスタートしたユナイトは、バラエティに富んだセットリストで、カラフルステージを展開した。「やっとレーベルメイトとイベントを作ることができた」という結(Vo)の言葉に会場の温度がグッと上がる。そしてDIVのカヴァー「LOVE IS DEAD」でのファストなビートから、「ice」の毒々しいポップ・ナンバーになだれ込むと、「むちゃくちゃに踊れ!」という掛け声でオーディエンスのステップを加速させた。

「初めての子も、カメレオのファンもDIVのファンも手を繋いで、同じ時間を作ってくれたら嬉しい」──結

その言葉に、隣の子と手を繋いで、楽しそうにジャンプしている姿はなんともいい光景だ。こういった開放感もまた、イベントならではと言えるかもしれない。

“CHISA(DIV/Vo)セッション”では、LiN(ユナイト/G)、Daisuke(カメレオ/G)、Kouichi(カメレオ/B)、莎奈(ユナイト/Dr)で、MUCCの「ニルヴァーナ」をカヴァー。斉藤和義の「歩いて帰ろう」に合わせて、全員ムックのコスプレで登場するという遊び心に、歓声と拍手と笑いとが一段と大きくなった。

カメレオが登場すると、フロアには一斉にきらきらとフラッシュリングが瞬く。「で?」「サンドウィッチ LOVE」と変幻自在なカメレオ・サウンドで踊らせ、かと思えば、定番の「ハナゲコール」で盛り上げ、そしてユナイトの「イオ」カヴァーから、楽器を置いて5人全員ヴォーカルで歌い踊る「↑アゲていこう歌↑」と、異端児ぶりをとことん発揮。

「ニート姫」では、クリスマスということでお菓子ではなくクラッカーをステージから配り、みんなで祝おう――というはずが、練習の段階で大半のファンが鳴らしてしまうというハプニングも。「お前ら、グダグダやないか!」(Kouichi)というツッコミに会場が笑いで包まれたが、このハプニングや自由さもカメレオ流のエンターテインメントへと着地させるようなステージだった。

そして最後に登場したのが“結(ユナイト/Vo)セッション”の面々。Takashi(カメレオ/Gt)、ちょび(DIV/Ba)、Takeshi(カメレオ/Ds)の4人で、シドの「夏恋」をカヴァーした(衣装もシド風)。結は、「今回、3バンドで初の試みとなるイベントだったけど、みんないい顔してるから、よかったのかな」とオーディエンスに語りかけ、そして「ひとつのものを作るのは大変だけど、またやりたいと思った」と付け加えた。

また、最後に3バンドのメンバーを全員ステージへと呼びこむと、L’Arc~en~Ciel「READY STEADY GO」をプレイし、盛大にパーティを締めくくった。レーベルメイトとしてデンジャー・クルーを盛り上げていこうという気概を見せた半面、それぞれのバンドが、2015年早々から企画イベントや作品リリースが決定していることもあり、この競演でより互いを刺激し合う存在として意識したのではと思う。3バンドの個性も見えたイベントとなった。

この日のイベントはチケットSOLD OUTにつき、Ustreamとニコニコ生放送にて全世界に向けて中継された。ニコニコ生放送ではタイムシフトを含め49,000人を超えるユーザーが視聴することとなった。

取材・文◎吉羽さおり 撮影◎江隈麗志

■<DANGER fes 2014 - Christmas Party ->
12月22日@CLUB CITTA'川崎セットリスト
【DIV】
01. STORY
02. Point of view
03. DEATH GAME
04. SECRET NIGHT
05. ニート姫(カメレオ カヴァー)
06. 線路
07. 夏の行方
【HIKARU.セッション】
01. winter fall(L'Arc~en~Ciel カヴァー)
【ユナイト】
01. small world order
02. イオ
03. LOVE IS DEAD(DIV カヴァ―)
04. ice
05. Cocky-discuS
06. 粛清とチョコレート
07. starting over
【CHISAセッション】
01. ニルヴァーナ(MUCC カヴァ―)
【カメレオ】
01. で?
02. サンドウィッチLOVE
03. イオ(ユナイト カヴァ―)
04. ↑アゲていこう歌↑
05. ニート姫
【結セッション】
01. 夏恋(シド カヴァー)
【全員出演】
01. READY STEADY GO(L'Arc~en~Ciel カヴァー)


◆<DANGER fes 2014 - Christmas Party ->BARKS内特集ページ
◆<DANGER fes 2014 - Christmas Party ->特設ページ
◆デンジャー・クルーオフィシャルサイト 
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