サザンオールスターズ、9年ぶり横アリ年越しライブがスタート

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サザンオールスターズにとって9年ぶりとなる年越しライブ<サザンオールスターズ 年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」>が、12月27日から横浜アリーナにて始まった。

◆<サザンオールスターズ 年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」>初日公演 画像

今でこそ、全国各地で様々なアーティストが年越しカウントダウンライブを行なっているが、そもそも年越しライブといえばサザンが元祖。ホームグラウンドともいえる横浜アリーナにサザンがついに帰ってきたとあって、最新曲「東京VICTORY」をバックに、メンバーがステージ上に現れると、横浜アリーナに詰めかけた約1万5000人のファンは狂喜乱舞。会場は割れんばかりの歓声に包まれた。

この日の演奏曲は、アンコールも含めると34曲にも及んだ。最新シングルから「東京VICTORY」、「天国オン・ザ・ビーチ」、2013年のサザン復活の狼煙を上げた「ピースとハイライト」など、サザンの今を感じることができる楽曲はもちろんのこと、70年代、80年代に発表された楽曲も数多く披露と、まさに新旧織り交ぜた名曲、ヒット曲のオンパレードとなった。

これまでも社会のリアルな動きに敏感に反応してきているサザンだが、2013年の「ピースとハイライト」、2014年の「東京VICTORY」と、今までにも増してそういった社会の動きに対する要素が強まってきており、今回のライブでもそのことを強く感じとることができた。「ピースとハイライト」では、世界情勢をリアルに切り取った映像が、「東京VICTORY」の、<時が止まったままのあの日のMY HOMETOWN>というくだりでは、福島や沖縄といった昨今さまざまな問題を抱えている場所の映像が、また「爆笑アイランド」では、危険ドラッグ、消費税増税、アベノミクス、STAP細胞、ゴーストライター、セクハラやじ、号泣会見……といった、2014年の世相を象徴する言葉が次々に大画面と映し出される。随所で社会問題に対する鋭い視点が織り交ぜられたサザンのエンターテインメントは、「年越しライブ」の名にふさわしい、2014年の世の中を総括するかのようなライブだったといえる。

また今回のライブは、久々のサザンの年越しライブということで、少しでも多くのお客さんに楽しんでもらうために、舞台後方のバックステージにも観客席が用意された。桑田はじめメンバーは、ステージを後ろからしか見ることができないバックステージの観客に対して、何度も手をふったり声を掛けたりするなどの持ち前のサービス精神を発揮。「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」では、桑田がバックステージ席のお客さんをステージ上に呼び込み、肩を組んで歌うという粋な演出に会場は大いに盛り上がった。

なお、12月31日の公演は、WOWOWで生放送および全国の映画館でライブビューイングも実施される。

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