【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.7「H.I.M.の祭典Helldoneフェスティヴァル」

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皆さん明けましておめでとうございます。1月もそろそろ半ばにさしかかりましたが、年末年始どう過ごされましたか?大晦日は下の息子と家でおとなしく新年を迎えましたが、その前2日間ヘルシンキのTavastiaクラブで開催されたHelldoneフェスティヴァルに行ってきました。フィンランドでは今や超大物バンドに成長したラヴメタルバンドH.I.M.が今から15年前の1999年Tavastiaでカウントダウンライブをやったのが恒例となり、2005年からH.I.M.出演の3日間のHelldoneフェスティヴァルに発展、2010年と2011年は開催がなかったものの2012年に復活し今に至ります。年により大晦日だけでなくH.I.M.が3日連続で出演した年もあったりで、年末は世界中からヘルシンキにH.I.M.ファンが集まるまさにH.I.M.の祭典ともいえるフェスティヴァルなのであります。

◆Helldoneフェスティヴァル画像

そのHelldone 2014のラインナップは以下の通りでした。
12月29日 Paradise Lost(UK)/The 69 Eyes/Rambo Rimbaud
12月30日 Children of Bodom/Reckless Love
Daniel Lioneye & The Rollers/ DJ: Jussi69
12月31日 H.I.M./Kuolemanlaakso/Daniel Cavanagh (UK)

メインのH.I.M.の大晦日のカウントダウンライブに行かれなかったのはとっても残念ではありますが、その前2日間も豪華な顔ぶれで、今年はスペシャルゲストが後日発表になったのですが、なんとH.I.M.ファンには嬉しいサプライズが待ち受けていたのであります。



初日の12月29日のスペシャルゲストRambo Rimbaudは全くきいたことのないなぞのバンド。予定の開始時間を15分ぐらい過ぎてステージに登場したのはH.I.M.のフロントマンヴィッレ・ヴァロではありませんか。スペシャル出演で最初のバンドの紹介でもするのかいな?と思っていると、あれれれれ、ギターを肩にかけ歌いだすではありませんか。あっけに取られていると2曲歌い拍手喝采を浴びながらステージを去っていきました。ということで最初のバンドはヴィッレ・ヴァロ1人バンドだったのであります。これは会場にきていたH.I.M.ファンにとっては一瞬ぽかんとしてしまうほどびっくりでうれしいサプライズだったはず。2番目に登場のThe 69 Eyes は昨年結成から25周年を迎えた別名ヘルシンキヴァンパイアことゴシック色漂わせるロックバンド。ヴォーカルのユルキ69がかなりの低音で、ベイジーのダークなギターとユッシ69のパワフルなドラムとでゾクゾク迫ってきます。初日は2番目のバンドが終わった時点でもうすでに24時をまわっていたので、2日目に備え最終のバスで帰宅。





2日目の最初のバンドDaniel Lioneye & The RollersはH.I.M.のギタリスト、リンデのバンド。メンバーにH.I.M.のヴィッレとミゲがいることは知っていたのですが、ギターとヴォーカルをリンデが担当。ヴィッレはドラムでした。リンデはもみあげをつけ、ちょっとレトロな感じを漂わせるいでたちで、なんとなく幻想的でサイケデリックな感じのするサウンド&歌でした。この日も観に来ていたH.I.M.ファンにとってはこれまたうれしいサプライズだったはず。2番目に登場したのはLoud Parkで来日もしたことのあるメリーメタルバンドReckless Love。80年代のヘアーメタルがお好きな人にはぴったり。ヴォーカルのオッリ・ヘルマンはブロンドのビッグヘアをなびかせステージをかけまわり足をほぼ180度上げたりと元気いっぱい。曲がとにかくキャッチャーなので知らなくても充分一緒に楽しめる感じだ。そしてこの日最後に登場したのはメロデス界のギターヒーロー、アレキシ・ライホ率いるChildren of Bodom。写真撮った後は会場内いっぱいで後ろに入り込んでも全く見えずで、横の開いてるドアからステージ眺めてましたが、彼の奏で出す速いギターサウンドとデスヴォイスに観客も熱く歓声を上げてました。期間中Tavastia下のクラブSemifinalも開放され、2日目はThe 69 Eyesのドラマー、ユッシ69がDJを担当!ハードロックを中心に盛り上がってました。

さてさて、フィンランドのライブ会場とその周辺ではサプライズもちょくちょく!
2日目の午後会場横のレストランバーに座っていると、中に入ってきた人と目が合った。その瞬間ニカ!っと笑って通り過ぎていった男性はH.I.M.のヴィッレ・ヴァロ!しばらくすると斜め前でサインしていた人が振り向いたと思ったら今度はH.I.M.のミゲだった。とっさに「もい!」と挨拶したら相手も「もい!」と返してくれ通り過ぎていきました。ライブ後には会場でH.I.M.のリンデを見かけたのとReckless Loveのドラマー、ヘッスは会場内出歩いてファンサービスしてました。気がついたのにはヘルシンキのロックバンドSanta Cruzのメンバーが観に来てました。もう何年も前になりますが、他のバンドのライブ後で外に出たところ目の前で煙草吸ってる人のうなじに見覚えのあるタトゥが!あれ、、、え、まさかなぁ・・・でも、え、もしや・・・と思ったらH.I.M.のヴィッレ・ヴァロ本人が目の前にいたこともあります。うそみたいな話ですが(笑)ほんとです。ということでフィンランドでライブにいった時は周りを要チェックお忘れなく。

今年もフィンランドからロックな話題お伝えしていきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

文:Hiro
写真:Hiromi Usenius

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