コドモドラゴン、悪ガキが描く「WARUAGAKI」

コドモドラゴンが、2015年3月からニューシングル「WARUAGAKI」を手にした全国ツアーを開催、4月29日には新宿BLAZEにてワンマンライブを行うことを発表した。

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2014年11月に発売した7thシングル「SODOM」がオリコンインディーズチャートで1位を、オリコンメジャーチャートでも20位を獲得。12月に行った全国ツアー＜Victim of SODOM.＞では、各地で熱狂を巻き起こしてきたコドモドラゴン。

2014年は1月から2月にかけ、Royzが行った全国ツアーのオープニングアクトとしての活動からスタート。4月から6月にはアルバム『Children's Dope』を、8月から9月にはシングル「Viper」を、そして12月にはシングル「SODOM」を携えて、全部で4回の全国ツアーを行ってきた。他にもイベント出演を通した地方ライブや、台湾・香港を舞台にした海外公演も含めると、1年の大半をツアーに費やしてきた計算になる。大都市人気は高いが地方公演では一気に動員が落ちるバンドと違い、全国各地でまんべんなく支持を得ているのも、コドモドラゴンが地方での公演をとても大切にし、各地のファンたちと着実に繋がりあえていることの成果であろう。メンバー自身は早く単独で「47都道府県公演」を行いたいようだが、現在の各地での熱狂ぶりを見ていると、その願いもそんな遠くない時期には実現しそうな気がする。

そんな飛躍が期待されるコドモドラゴンが、＜Victim of SODOM.＞ツアーのファイナル公演を2015年1月18日（日）にTSUTAYA O-EASTを舞台に行い、舞台上から嬉しいニュースがふたつ発表となった。

ひとつ目は2015年3月18日（水）に通算8枚目となるシングル「WARUAGAKI」（ワルアガキ）を4タイプ同時リリースすること。楽曲を手がけたハヤト（Vo）自身が悪ガキであり、過去に悪足掻きしてきた男というのは横に置いておきつつ、「WARUAGAKI」では、“ネット上でみずからが正義の番人となり、世の中へエゴと誹謗中傷を撒き散らす、歪んだ精神抱く自宅警備員たち”のことを揶揄していく。むしろこの歌は、その人の心持ち次第で誰もが「ヒーロー気取り」にも「被害者気取り」にもなってしまう世の中に対し「もうSTOP“IT”嘘の上塗り」と皮肉や警告を告げた歌にも聞こえてくる。みずからの心情も投影しつつ、歪んだ人の痛い本音を突いてゆく表現を得意とするコドモドラゴンらしい楽曲と言えようか。今回発売になる4タイプの「初回限定盤A/B」には、全盤共通カップリングナンバーに加え、「WARUAGAKI」のPV/マルチアングルPVをそれぞれに収録。「通常盤C/D」タイプには、それぞれ異なるカップリング曲が収録となる。さらに「全タイプ共通封入特典」としてトレーディングカード2枚（全10種）を用意。「全タイプ購入応募特典」として、5th Oneman Tour＜悪足掻き＞ツアーパンフレットのプレゼントも用意している。

ふたつ目のニュースが、最新シングル「WARUAGAKI」を手に、3月より通算5度目となる全国ツアー“5th Oneman Tour＜悪足掻き＞”を行うことだ。今回も2014年にまわった各道県をなぞる形で実施。今の彼らは、あえて同じ場所を定期的にまわることでそれぞれの地域へコドモドラゴンの存在を認知させてゆくことに力を注いでいる。これも彼ららしい想いを届ける手段と言えようか。ツアーのファイナル公演は、4月29日（水・祝）に新宿BLAZEで行うことが発表された。2014年6月1日にも新宿BLAZEでワンマン公演を行っているが、当時はソールドアウトには至らなかった。そのときのリベンジ公演ではないが、約11ヶ月の時を経て、コドモドラゴンがどれだけ進化成長したのかを見比べる良い機会にもなりそうだ。2月28日には高田馬場AREAにて＜華那・ゆめ合同生誕祭＞も開催になるので、2人の誕生日を一緒に祝っていただけたら幸いだ。

今年も製作やライブ三昧な日々を送りそうなコドモドラゴン。でも、それこそがバンドとして一番充実した活動。それだけコドモドラゴンを大勢の人たちが求めている、ということだ。

文：長澤智典
編集：BARKS編集部


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