カシオの往年の人気シンセサイザー「CZ」をiPadで再現するアプリ「CZ App for iPad」がついに登場

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カシオ計算機は、「CZ-101」(1984年発売)などの同社シンセサイザーのベストセラー「CZシリーズ」をiPad上に再現したアプリ「CZ App for iPad」を、App Storeで発売した。

◆「CZ App for iPad」~動画~

「CZ App for iPad」は、往年のベストセラーシンセ「CZシリーズ」をiPad上に再現するとともに、新機能を付加したアプリ。2014年の楽器フェアで参考出展され注目を集めたアプリが「The 2015 NAMMショー」(1月22日より開催)のタイミングに合わせ、いよいよ登場した。

「CZ App for iPad」が音源方式として採用しているのはオリジナルCZと同じPD(Phase Distortion)音源。PD音源は、サイン波の位相角を歪ませることによって波形を創り出すシステムにより多彩な波形が簡単に得られるのが特徴で、サイン波のみから波形を作り出すという画期的なシステムだった。

そして、今回登場の「CZ App for iPad」は、4パート分のPD音源を内蔵。基本波形8種類と、基本波形を組み合わせた28種類、合計36種類の波形をもとに、多彩な音創りが楽しめる。DCO(デジタル制御発振器)、DCW(デジタル波形制御器)、DCA(デジタル音量制御器)を各2系統搭載。合計6ブロックそれぞれに音程・音色・音量の時間的変化を設定でき、微妙な音の変化も表現可能。さらにiPadの画面を活かして、音程・音色・音量の変化を視覚的に確認しながら、音創りが行える。


▲2014年の楽器フェアではオリジナルのCZ-101の実機や同社の最新シンセXW-P1とともに展示が行われていた。

アプリならでは機能も充実している。1つめはiPad内のオーディオファイルの再生。お気に入りの曲に合わせて、「CZ App for iPad」で作成した音色を駆使した演奏が楽しめる。

マルチプレイモードも注目だ。4パート分のPD音源に連動し、最大4段までのバーチャル鍵盤を画面にレイアウトが可能。向かい合わせのレイアウトも可能で、iPad一台で二人演奏も楽しめるようになっている。


▲バーチャル鍵盤を向かい合わせて配置することで、二人同時演奏も可能なマルチプレイモードも用意。

もちろん、外部MIDI機器やアプリ間連携にも対応する。「CZ App for iPad」で作成した音色は、電子キーボード/電子ピアノ/シンセサイザーをはじめとする各種MIDI機器で利用可能(接続にはMIDIインターフェイスやアダプタが必要)。また、Inter-App AudioやAudiobusにも対応しており、他のInter-App Audio対応アプリとの連携や、Audiobus対応アプリへオーディオデータを送ることも可能。お気に入りのアプリと組み合わせて、楽曲制作や演奏などさまざまな使い方ができる。


製品情報

◆CZ App for iPad
価格:2,000円(Apple App Store価格)
発売日:2015年1月22日


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