【イベントレポート】新垣里沙、映画『ブラック・フィルム』は「怖いんだけどちょっとホロッと」

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元モーニング娘。の新垣里沙が主演を務める映画『ブラック・フィルム』が1月24日(土)に公開初日を迎え、東京・ユーロスペースにて初日舞台挨拶が行われた。ステージには女優を夢見る中沢沙織役の新垣里沙、新進気鋭と称される監督・田澤啓一役の赤塚真人、映画プロデューサー・宮崎亮介役の天宮良と荻島達也監督が登壇し、劇場公開を迎えた心境や撮影秘話について語った。

◆新垣里沙画像

この作品は、「きみにしか聞こえない」「KIDS」で若者に絶大な人気を誇る映像の魔術師 荻島監督が、人間の妬みが渦巻く怪奇なストーリーを新しいホラー作品に昇華させた意欲作だ。嫉妬心に身を焦がすヒロインを演じる新垣里沙のほか、「テニスの王子様」「ロミオ&ジュリエット」で人気沸騰中の古川雄大、潔い演技で話題の中村有沙らのフレッシュな演技と、赤塚真人、渡辺裕之、三浦浩一、天宮良らベテラン勢の名演が、観ている者を恐怖の世界に引きずり込んでいく。


登壇した新垣里沙は、「やっと出来上がりまして、初日を迎えました! 皆さんお忙しい中、足を運んでくださってありがとうございます。楽しんで帰ってください」と挨拶し、作品について「上映前なので詳細はあまり言えないのですが、素直で明るい女の子がいろいろあって復讐するという役なので、その変わりように気を付けながら演じました。ホラー作品は脅かされる役が多く、脅かす側は初めてだったので難しかったですね」と撮影を振り返った。一方、天宮が「撮影スケジュールがすごくタイトで、NGを出してはいけない状況だったんです」と苦労話を披露すると、赤塚も「俺はあんなスケジュール初めて見たよ!役者って結構大変なんだよ」と同調し、会場の笑いを誘った。


新垣里沙は「ジャンルはホラーなのですが、人間の恨みからくる怖がらせ方なので、精神的に追い詰めていく感じになっています。また、怖い中にも家族愛が描かれていて、怖いんだけどちょっとホロッとできるドラマもあったりします」と見どころを教えてくれた。

そんな中、沙織の母親・幸子を演じた秋川百合が客席からサプライズで登場し、新垣に花束を手渡す一幕も。新垣は「お母さ~ん!」と満面の笑みを浮かべ、ステージに上った秋川と熱い抱擁を交わした。久しぶりの母娘再会を果たした秋川は「本当の娘だと思っていて、自分の撮影が終わった後も沙織ちゃんの撮影を見ていました。そうしたら、怖~い沙織ちゃんを見ました…(泣)」と裏話を披露して会場を沸かしていた。


最後に新垣里沙が「私たちが一生懸命思いを込めて撮った映画なので、ぜひ楽しんで最後まで見ていただけたらなと思います」とアピールし、イベントを締めくくった。


▲荻島達也監督

映画『ブラック・フィルム』
中沢沙織(新垣里沙)の夢は女優、そして映画に出演すること。幼い頃に父を亡くし、病弱の母と妹を守ってきた彼女にとって、それは自身の夢とともに母への恩返しでもあった。しかし母の余命がいくばくもないと知った沙織は、ラストチャンスとしてあるオーディションに参加する。最新映画『リアル・アクトレス』。海外の映画賞を総なめにし、新進気鋭と称される監督・田澤啓一(赤塚真人)によるキャスティングを兼ねたワークショップだ。そこには、各プロダクションいち押しの新人俳優男女12名のほか、映画プロデューサーの宮崎亮介(天宮良)やチーフ助監督の小川卓也(古川雄大)も参加し、一週間で配役を決めるというものだった。沙織のひたむきな演技に加え、事務所の代表・佐藤豊(渡辺裕之)の推しもあり、主役抜擢をささやかれ始めた頃、大手芸能事務所の若手女優・大垣美穂(中村有沙)が参加してくる。沙織とは対照的に、華やかでしたたかな美穂。主役を捕るためなら手段を選ばない美穂の執念と憎悪に、次第に沙織の心も染まっていく。黒く、フィルムに焼き付く程に…。
東京・ユーロスペースほか全国で順次公開
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