【インタビュー】HYDE、<VAMPARK FEST>を語る「伝説になると思います」

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■sadsもそうだと思うけど、他のバンドもすごい気合い入れてやってくると思う
■“負けられない”と思ってステージ立つはず

──では、主宰者として“ここは見どころだから見逃すな”というところを挙げるとすれば?

HYDE:やっぱり、今回のフェスの目玉はNikki Sixxじゃないかな。何といっても、僕が一番最初にギターをコピーしたのはMotley Crueですからね。そのメンバーと同じステージに立てるというのは本当にすごいこと。そこが一番の見どころですね。その前に挨拶するの緊張しそうだな~、(笑)。

──会ったらどんなお話を?

HYDE:とりあえず、初めてコピーしたことは伝えようかなと思ってます(笑)。

──Motley Crueのどんな曲をコピーしたんでしたっけ?

HYDE:「Looks That Kill」を最初から最後まで全部コピーしたんですよ。それまではいろんなバンドの曲をちょこちょこコピーしてたんだけど、ギターソロまで含めて初めて全部をコピーできたのがこの曲で。当時はメタルギタリストだったので、これが弾けた瞬間に“これで何でもできる!”と思った記憶があります(笑)。

──それってHYDEさんが10代の頃のことだと思うんですけど、当時のHYDEさんにとって、Motley Crueからの影響も大きかったですか?

HYDE:Motley Crueの存在自体が衝撃的だったんですよね、ルックスとサウンドが。当時はパンクなのか?メタルなのか?って感じで。僕が好きになったのは『Theatre Of Pain』(1985年発表)の制作中くらい。その来日公演の大阪はフェスティバルホールだったと思うんですけど、観に行きましたよ。あとは10年以上前に赤坂BLITZでも観たかな。そのときにね、“Motley Crueの曲は全部コール&レスポンスでできている”って初めて気がついたんですよ。ヒット曲は全部ファンとの掛け合いで歌えるようにできている。「Girls Girls Girls」とかそうでしょ?

──たしかに!

HYDE:だからライヴがめちゃくちゃ盛り上がるんです。そういうところはVAMPSとつながってるかなって思う。VAMPSはどこかそういうことを常に意識してるからね。こうやったら盛り上がるだろうとか、こうしたらこういってくれるだろうとか。そこはL'Arc~en~Cielの曲作りとは全然違っていて。もうちょっと遊びながら作ってるというかね。そこがVAMPSの個性になってるんだと思う。

──HYDEさんが今おっしゃったVAMPSの個性って、BLOODSUCKERSと一緒になって作り出すライヴの光景であり、それそのものがVAMPSだということですか?

HYDE:そうだね。だから曲を作るときに参考にしますよ、ファンを。ただ、作曲してるときのモードとライヴのモードは違うから、最初に話したように新曲をライヴで試すときはちょっと不安もあるんですよ、“ここの掛け合いやってくれるかな?”とかね。やってくれない場合もあってさ(笑)。例えば「REVOLUTION」はストンプをするために僕は曲を作ったんですね。

──確かあれは、代々木第一体育館でストンプして、アリーナの床が抜けてみんなをプールに落とすことを目論んで作った曲でしたよね(笑)。

HYDE:なのに、叫ぶだけで誰もストンプしてくれないという(笑)。ストンプという文化が日本にはないんですね。でも、海外で演奏するとみんながストンプするんですよ! それに日本だと“BANG ON”は大声で歌ってくれるけどサビの掛け合いをあんまりやってくれないのに対して、海外でやるとサビの英語もめちゃくちゃよく聴こえるんですね、“みんな歌ってる!”って感じる。日本でやる場合は、あんまり英詞があまり長くないほうがいいですね。

──日本のファンと海外のファンでは同じ曲でも表現の仕方が。

HYDE:変わるんですよ。だから、曲は一概に日本だけで完結しないんです。仮に日本では今ひとつな曲だったとしても、海外ではものすごい盛り上がるケースもあるからね。だから面白いんですよ。

──では、<VAMPARK FEST>当日は海外仕様のVAMPSと日本仕様のVAMPS、どちらで攻める予定ですか?

HYDE:海外に近いかもしれない。でも、最新のVAMPSですよ。

──VAMPSは両日出演となりますが、セットリストはどのように考えてます?

HYDE:全部とはいかないまでも1/3ぐらいは替えようかなと思ってます。短時間集中型で、かなり攻撃的なものになるかな。自分たちのファンを盛り上げるのはもちろんだけど、他のバンドのファンに対してVAMPSをアピールしなきゃいけないので。そういう意味でもVAMPSのいいところを凝縮するべきだと思っています。

──なるほど。<VAMPARK FEST>開催時、VAMPSはアリーナツアー<VAMPS LIVE 2015 “BLOODSUCKERS”>真っただ中でもあるので、そちらのお話も少し聞かせて下さい。アリーナツアーはどんな内容になりそうですか?

HYDE:今までの<VAMPS LIVE 2014-2015>はライヴハウスならではの密室感やサバト的なところを、演出だったり、選曲だったりにどこか意識していたんです。でも、アリーナツアーはそれとは逆。広い空間が似合う曲や演出に切り替えて、華やかにエンタテインメントにいきたい。ステージセットはたぶん、観たことがない変わったものになると思います。いろいろなライヴを観てて“ここがこうだったら面白いのにな”とずっと考えていたことがあって、それを実現させようと思ってます。

──すでにオープンになっている活動予定を含め、2015年のVAMPSが思い描いているヴィジョンは?

HYDE:アルバム制作は去年やったので、今年はそれを広めるプロモーションであったり、ライヴを世界中でやりたいですね。行けるところはどんどん行きたい。もちろん海外にもね。

──<VAMPARK FEST>は海外とつながるフェスであり、10代のHYDEさんにとってみれば夢の光景が現実になる瞬間ですもんね。これは見逃せない。

HYDE:奇跡的にもみんなが好きになりそうなバンドを揃えることができたのでね。それこそBackcherryなんか絵に描いたような僕が憧れる毒を持つR&Rをやってるバンドですから。だから、sadsもそうだと思うけど、他のバンドもすごい気合い入れてやってくると思うんですよ。“負けられない”と思ってステージ立つはず。その気合いの入り具合をみてほしいな。

──全バンドの普段とは違ったステージが観られそうですね。

HYDE:フェスなので、出演バンド全てが短い時間に集中して全精力を傾けてくると思うんですよ。その凝縮された熱いステージは、なかなか観られない。実は主宰者として、セットチェンジの時間を短縮させて、その分演奏時間を増やしたいと思ってるんです。こんなにも素敵な大人の不良がたくさん集まってくれたんでね。このフェスは伝説になると思います。かなり“悪い夜”になるんじゃないかな。

──気の早い話かもしれないですが、<HALLOWEEN PARTY>のように、<VAMPARK FEST>を恒例化したいという考えもHYDEさんのなかにはあるんですか?

HYDE:できればやりたいですね。こういうことを継続していくことがすごく重要だと思うので。そのためにも、まずは実績が必要なんです。2015年の<VAMPARK FEST>がこれほどカッコいいバンドが集まって大成功したという事実が、次回のオファーの際に大きな意味を持つから。その第1弾となる今回は、すごくいいメンツが集まったと思いますよ。

取材・文◎東條祥恵 撮影◎緒車寿一

   ◆   ◆   ◆

■VAMPS主宰<VAMPARK FEST>

2015月2月18日(水) 日本武道館
出演者:[Alexandros] / Gerard Way / NOTHING MORE / VAMPS
2015年2月19日(木) 日本武道館
出演者:Buckcherry / sads / SIXX:A.M. / VAMPS
17:00開場 18:00開演(※両日とも)
【チケット】
アリーナスタンディングブロック指定(整理No.有)/スタンド指定
両券種共に9,500円(税抜)/ 10,260円(税込)(※当日券10,000円(税抜) /10,800円(税込))
※6歳未満のお客様のご入場はお断りいたします。
一般発売:2015年2月1日(日) AM10:00~
・チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:250-943)
・ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:74545)
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12時~19時)

■<VAMPS LIVE 2015 “BLOODSUCKERS”>

2015年2月07日(土) 名古屋 日本ガイシホール OPEN 18:00 / START 19:06
2015年2月08日(日) 名古屋 日本ガイシホール OPEN 16:00 / START 17:06
[問]サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
2015年2月28日(土) 大阪 大阪城ホール OPEN 18:00 / START 19:06
2015年3月01日(日) 大阪 大阪城ホール OPEN 16:00 / START 17:06
[問]キョードーインフォメーション 06-7732-8888
2015年3月14日(土) 仙台 ゼビオアリーナ仙台 OPEN 18:00 / START 19:06
[問]キョードー東北 022-217-7788
前売り(税込み) 9,200 円 (アリーナスタンディングブロック指定 / スタンド指定席)
一般発売日:2015年1月11日(日) AM 10:00

■<VAMPS LIVE 2015 “BLOODSUCKERS” -FINAL->supported by uP!!!

2015年5月30日(土) さいたまスーパーアリーナ
開場 18:00 / 開演 19:06
2015年5月31日(日) さいたまスーパーアリーナ
開場 16:00 / 開演 17:06
料金 9,200円(税込)(アリーナスタンディングブロック指定 / スタンド指定席)
<チケット発売>
一般発売 2015年4月5日(日) AM10:00
<チケット先行販売>
■uP!!!先行
[お申込受付期間] 2015年2月15日(日)~2月22日(日)
■VAMPSオフィシャルファンクラブ『VAMPADDICT』
[お申込受付期間] 2015年2月17日(火)~2月22日(日)
■HYDEオフィシャルモバイルサイト『HYDERoom』
[お申込受付期間] 2015年3月4日(水)~3月8日(日)
■海外向けチケット販売『NEXUS』
[お申込受付期間] 2015年3月4日(水)~3月9日(月)
※NEXUSは、海外向けのチケット販売です。国内からはご利用いただけません。
■プレイガイド最速先行
[お申込受付期間] 2015年3月10日(火)~3月15日(日)
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888 (平日11:00~19:00)
【VAMPS LIVE特設サイト】 http://vampslive2014-15.vampsxxx.com/

◆<VAMPARK FEST>BARKS内特集ページ
◆<VAMPARK FEST>特設サイト
◆VAMPS LIVE 特設サイト
◆VAMPS オフィシャルサイト
◆VAMPS レーベルサイト
◆VAMPS オフィシャルFacebook
◆VAMPS オフィシャルTwitter

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