【ライブレポート】ジェラルド・ウェイ、「またすぐ戻ってくるからね。約束する」

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ジェラルド・ウェイが、初のソロ・アルバム『ヘジタント・エイリアン』を引っ提げ、初日の2月16日大阪BIG CATに続き、2月17日に東京赤坂BLITZにて来日公演を開催した。

◆ジェラルド・ウェイ画像

日本のステージに立つのは、2011年に行われたマイ・ケミカル・ロマンスのジャパン・ツアー以来4年ぶりのこと。この日を待ちわびたファンの大歓声に包まれ、プラチナ色の髪に黒のスーツ、パープルのシャツとネクタイ姿でステージに登場すると、アルバム『ヘジタント・エイリアン』のオープニングを飾る「ザ・ビューロウ」から幕が切って落とされた。


ソロ名義での初音源として2014年6月に突如発表された「アクション・キャット」では、アップテンポな楽曲に合わせ会場が揺れ、その熱量は一気に高まってゆく。ジェラルドが大人になりかけの高校時代に最も影響をうけたという、ブリットポップ/シューゲイザー的サウンドを全面に押し出した今回のソロ作品だが、マイ・ケミカル・ロマンスでも長年に渡りタッグを組んでいたダグ・マッキーンがプロデュースを手がけたこともあり、ライブにおいてもその新機軸とも言える刺激的かつポップなギター・サウンドは、ジェラルドの特徴的な歌声とメロディに融合し、初のソロ公演ながら序盤から一体感が生まれている。

オーディエンスの表情を確認しながら「みんな楽しそうだね」と満足そうに微笑み、「なんて素敵な夜なんだ。一緒に素晴らしい時間をすごそう!」と、最新シングルの「ミリオンズ」、疾走感あふれる「フアレス」、アルバム日本盤のみに特別収録された「テレヴィジョン・オール・ザ・タイム」など、次々と楽曲を披露。その変わらぬカリスマ性と貫録のパフォーマンスで客席を扇動する一方で、MCでは観客からの呼びかけひとつひとつ答え、ファンの服装や髪色を褒めたりと、終始アットホームな雰囲気でこの日の公演は進んでいった。

「今もサポートしつづけてくれて本当にありがとう。マイ・ケミカル・ロマンスの解散でみんなを混乱させてしまったと思うけど、またこういう機会に恵まれたことに心から感謝しているよ」と、自身の口から改めてファンやスタッフへ感謝の言葉を伝え、「マヤ・ザ・サイキック」「ノー・ショウズ」で温度を上げ、ラストはジーザス&メリーチェインの「スネークドライバー」のカバーで、本編が終了となった。

アンコールでは、「1番辛いのは、マイ・ケミカル・ロマンスでライブをしなくなって、弟のマイキーとステージに立てないこと。でも今夜はマイキーが東京に来たよ!」と、突然マイ・ケミカル・ロマンスのベーシストであり実の弟であるマイキー・ウェイをステージに呼び込むと、思いがけないサプライズに客席からは悲鳴のような歓声があがった。急遽マイキーも参加して未発表曲の「ドント・トライ」が披露され、心から楽しそうに歌うジェラルドと、その左側でベースを弾くマイキーの姿は、忘れることのできない光景になったことだろう。2人は固いハグを交わし、ジェラルドは「またすぐ戻ってくるからね。約束する」とステージを後にした。

ライブ写真:Photo by Kazumichi Kokei



<ジェラルド・ウェイ来日公演 2015年2月17日@赤坂BLITZセットリスト>
・The Bureau
・Action Cat
・Zero Zero
・Millions
・Juarez
・Drugstore Perfume
・Television All the Time (Stop Leaving)
・Piano (Jam)
・Brother (Jam)
・Get The Gang Together
・How It's Going To Be
・Maya The Psychic
・No Shows
・Shakedriver (The Jesus And Mary Chain Cover) ― Don’t Try

◆ジェラルド・ウェイ・オフィシャルサイト
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