ホワイトスネイク、ディープ・パープルをカバー

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ホワイトスネイクのオフィシャル・サイトで予告されていた発表の内容が明らかとなった。ニューアルバム『ザ・パープル・アルバム』の発売だ。日本盤は4月29日に世界最速で発売されるという。

◆ホワイトスネイク画像

『ザ・パープル・アルバム』は、なんとホワイトスネイクによるディープ・パープル・カバーアルバムである。第3期/4期のアルバム『紫の炎』『嵐の使者』『カム・テイスト・ザ・バンド』というデヴィッド・カヴァーデイル在籍作品からの楽曲を、ホワイトスネイクが新たにレコーディングしたという、夢の様なロックファン必聴の作品の誕生だ。

実は2013年の来日時に行われた伊藤政則によるロングインタビューの際、カヴァーデイル自身が今後の活動に関して語っていたが、彼はそれを次々と実現させている。前作の『スーパーロック84』はコージーパウエル、メル・ギャレー、ジョン・ロードに対する追悼の意を表した作品だった。今回の『ザ・パープル・アルバム』は音楽活動の入り口となったディープ・パープル、そしてあらゆることを教えてくれた故ジョン・ロードとリッチー・ブラックモアへの深い感謝の気持ちがこめられた意欲作であり、ジョン・ロードが生前願っていたパープル3期、4期のリユニオンを形にしたものだ。

「2012年、私はかつてのパープルのマネージメント事務所から、ホワイトスネイクに在籍したこともあるキーボードの達人ジョン・ロードが癌を患っていて、回復次第パープル再結成を望んでいると言われた。私は彼のために、必ず参加すると答えた。ご存じのとおり、彼が回復することはなかった。ジョンが亡くなってから、私はリッチー・ブラックモアと連絡をとって、ジョンを失った悲しみを分かち合い、何十年ものあいだ続いていた不快なわだかまりを終わらせる必要があると感じた。私たちは再び連絡を取り合うようになり、パープルの再結成、あるいは“ブラックモア/カヴァーデイル”プロジェクトの可能性について話し合った。そんな話し合いをしているとき、私はかつてのアルバムを聴き直して、幾つかのアイディアや新しいアプローチをとることで、オリジナル・ヴァージョンに新しいアレンジを加えられると考えた。残念ながら、再結成に向けてのアイディアは合意に至らなかった。それで私は彼に敬意を払いながらも、話し合いから身を退くことにしたんだ。ただ、昔からのいがみ合いは終わらせることができたし、私たちは幸いずっと連絡を取り合っている」──デヴィッド・カヴァーデイル

ディープ・パープル再結成プロジェクトはジョン・ロードが亡くなったことで形にはならなかったが、カヴァーデイル自身の中に生まれたディープ・パープルへの熱い想いは決して消えることがなく、その結果ホワイトスネイクの最新レコーディングとして制作されたのが本作『ザ・パープル・アルバム』ということだ。彼は、「オリジナル・ヴァージョンと競合したり、比較するつもりはない。ただベストを尽くして、やりたいようにプレイしただけだ」と語っている。

『伊藤政則のロックTV!』にて、2月28日(土)深夜26:00(AM2:00)の放送では、伊藤政則の解説とともに最新ミュージックビデオ「嵐の使者」がオンエアされ、以降もカヴァーデイルのインタビュー映像などが放送されるという。本作を核としたツアーも日程調整されているとのことなので、日本でも『ザ・パープル・アルバム』がライヴで聴けることを期待したい。

(C)AshNewell



ホワイトスネイク
・デヴィッド・カヴァーデイル(ヴォーカル)
・レブ・ビーチ(ギター)
・ジョエル・ホークストラ(ギター)
・マイケル・デヴィン(ベース)
・トミー・アルドリッジ(ドラムス)

ホワイトスネイク『ザ・パープル・アルバム』


2015年4月29日発売(全国レコード店で発売)
1,000セット数量限定生産2枚組LPレコード ¥5,800+税 *24bit/96kHzハイレゾ音源ダウンロードクーポン付き
初回限定盤CD+DVD ¥4,000+税
通常盤CD ¥2,500+税
1.バーン(『紫の炎』1974年)
2.ユー・フール・ノー・ワン(『紫の炎』1974年)
3.ラヴ・チャイルド(『カム・テイスト・ザ・バンド』1975年)
4.セイル・アウェイ(『紫の炎』1974年)
5.ジプシー(『嵐の使者』1974年)
6.嵐の女(『嵐の使者』1974年)
7.ミストゥリーテッド(『紫の炎』1974年)
8.ホーリー・マン(『嵐の使者』1974年)
9.テイク・ユア・ライフ(『紫の炎』1974年)
10.ユー・キープ・オン・ムーヴィン(『カム・テイスト・ザ・バンド』1975年)
11.幸運な兵士(『嵐の使者』1974年)
12.レイ・ダウン・ステイ・ダウン(『紫の炎』1974年)
13.嵐の使者(『嵐の使者』1974年)
14.レディ・ラック(『カム・テイスト・ザ・バンド』1975年)[初回限定盤ボーナストラック]
15.カミン・ホーム(『カム・テイスト・ザ・バンド』1975年)[初回限定盤ボーナストラック]
16.幸運な兵士(オルタネイト・ミックス)[日本盤限定ボーナストラック]*初回/通常盤CDともに収録
初回限定盤ボーナスDVD収録内容
『ザ・パープル・アルバム ビハインド・ザ・シーン』制作ドキュメンタリー(日本語字幕付)
『ザ・パープル・アルバム EPK』(日本語字幕付)
ミュージック・ビデオ:1.嵐の女 2.セイル・アウェイ・ミックス 3.嵐の使者 4.幸運な兵士

◆ホワイトスネイク『ザ・パープル・アルバム』オフィシャルサイト
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