【インタビュー】SHINPEI(BREAKERZ)、「エナジー溢れる音楽にしかフォーカスしていない」

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■筋トレってやったらやっただけ身体が応えてくれるんですよ
■体力作りも兼ねてですけど、趣味でもあります

──専門学校に進んでからはヴァン・ヘイレンやヌーノ・ベッテンコート(エクストリーム)、スティーヴィー・レイヴォーン、ラリー・カールトンなどのギタリストがフェイバリットだったということですが、かなりテクニカル指向ですよね。

SHINPEI:確かにそうですね。アメリカンロック系とかブルースのギタリストを聴くようになったのが、その時代です。中学時代からB’zの松本さんが大好きだったので、そのルーツを探っていったら、いろんなギタリストに出会ったんですよね。マイケル・シェンカーだったり、ゲーリー・ムーアだったり。

──そのあたりのギタリストからの影響は今のSHINPEIさんのテクニカルなギタースタイルからもうかがい知れるんですが、でも、それだけではないパンクなアティチュードもSHINPEIさんの魅力のひとつで。

SHINPEI:ありがとうございます。最初はテクニカルなギタリストに興味が湧いたんですけど、速弾きって突き詰めたらキリがないじゃないですか。上手い人はたくさんいるし。トライはしたんですけど速弾きの世界でトップになるのは難しそうだなと思ったんですよ。で、だったらシンプルに行こうって、GREENDAYだったりSUM41だったり。パンクが大好きになったのが20歳過ぎてからだから、専門学校時代の後期ですね。今もその延長線上にあるんです。

──その頃はオリジナル曲のバンドを組んでいたんですか?

SHINPEI:はい。MUSCLE ATTACKのドラムのHIDEHIROは専門学校の同級生だったんですよ。なので、彼と一緒にやっていた時期もありましたね。ただ、「このメンバーだ!」って思えるバンドにはならなくて、結成したり、解散したりを繰り返していました。

──バンドの方向性とかギタリストとしての履歴は、使用ギターからも知ることができるんですが、遍歴を教えてもらえますか。

SHINPEI:入門編ギターの次に買ったのは、レスポールだったんです。

──B’zの松本さんに憧れていた時代ですね。

SHINPEI:まさに(笑)。松本さんやスラッシュ(ガンズ・アンド・ローゼズ)に憧れていたので、お金を貯めて高校時代に買ったんです。その次はミュージック・マンのヴァン・へイレンモデルですね。

──ってことはテクニカル志向だった専門学校時代。

SHINPEI:はい(笑)。中古の掘り出しものを見つけたんですけど、そのギターは墓場まで持っていこうと思っているぐらい。曲作りでも使っているいちばん身近なギターですね。

──最新ギターは、最新アーティスト写真にも写っているエクスプローラーだと思いますが、BREAKERZではSugiギターをメインにしてますよね。

SHINPEI:まずエクスプローラーは今のMUSCLE ATTACKを表すのにルックス的にもサウンド的にもバッチリで。あの尖り具合にエネルギーを感じるんです。Sugiギターはとにかくバランスがいい。いずれにしてもレスポール系、ハムバッキング系は常にそばにありますね。

──ストラトキャスターやテレキャスターに代表されるシングルコイル系よりも、ハムバッキングのパワフルな音が好きですか?

SHINPEI:ストラトを弾いていた時期もあったんですけど、結局、レスポールを触っている時間が長い。あの太くて甘いトーンがやっぱり好きなんですよね。

──サウンドもマッスルなものが好きだという(笑)。身体を鍛えていることでも有名ですが、凝り性なんでしょうか?

SHINPEI:そうだと思います。鍛えたキッカケは高校時代にちょっとだけラグビーをやっていたことがあって。そこで初めて重量上げを経験したんです。身体を鍛えるのって面白いなと思って、そこから筋トレに目覚めましたね。

──思うように筋肉がついていく過程が楽しかった。

SHINPEI:そうなんです。筋トレってやったらやっただけ身体が応えてくれるんですよ。もともと線が太いほうじゃなかったから鍛えられたらカッコいいかな?って気持ちから始めたんですけど、成果がすぐに出ることに面白さを感じて、そこからですね。体力作りも兼ねてですけど、趣味でもあります。

──通販で機具を買ったりするんですか?

SHINPEI:ははは。いろいろ試しましたよ。アブトロニックっていう電気を流して腹筋を鍛える機械だったり、ベンチプレスマシーンのセットやギリギリ家に置ける懸垂マシーンとか(笑)。最近は車輪をシャドウボクシングみたいに回すバーンマシーンが気に入ってますね。身体をねじる筋トレって効くんだなって発見したので、現在メインの筋トレ道具になってます。

──家の中はジムみたいになっているのでは?

SHINPEI:全盛期はあふれかえってましたけど、今はだいぶ減って、どれだけコンパクトで軽いもので鍛えられるか。普通に腹筋したり、シンプルに立ち返ってますね。

──そのやったらやっただけ効果が得られるというところは、ギターに通じるものもあります?

SHINPEI:あぁ、確かにそうですね~。共通点をあげるなら、継続は力なりっていう言葉じゃないですか。ギターの練習もソングライティングも筋トレも休むと退化しちゃうんですよ。ときには休息も必要ですけど、間隔をあけすぎるとカンが鈍っちゃうんですよね。

──ストイックですね~。

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