RCサクセションの名作『シングル・マン』、事務所にも秘密で行ったレコーディングの舞台裏あきらかに

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NHK BSプレミアムにて、忌野清志郎の魅力に迫る番組が2夜連続で放送される。この特番は日本の音楽史に輝く名作アルバムの舞台裏を描く人気シリーズ「名盤ドキュメント」として企画されたもので、昔からのファンはもちろん、清志郎を知らない若い世代の心にも響く大特集だ。

◆忌野清志郎 画像

第1夜となる5月2日(土)の放送回では、RCサクセションの『シングル・マン』(1976年)を特集。「清志郎、知られざる若き日々」をテーマに、初公開のテープを元にしたドキュメンタリーが届けられる。『シングル・マン』は、名曲「スローバラード」「ヒッピーに捧ぐ」「甲州街道はもう秋なのさ」など、23歳の清志郎の心の叫びが記録された初期の傑作だ。だが、移籍騒動の中、所属事務所にも秘密で制作したため、どんなミュージシャンが参加し、どのように録音が行われたのか、様々な謎に包まれていたアルバムでもあった。そして今回、長年眠っていた「マルチトラック・テープ」をレコード会社の倉庫から発掘。そのテープを通して、40年ぶりに明らかになる清志郎の真実に迫る。



具体的に番組では、レコーディングに参加したミュージシャン、関係者とともにテープを紐解いていく。当時リアルタイムでアルバムを聴いていた人たちのインタビューも交えながら秘密のセッションの舞台裏を探るという、ファンなら絶対に見逃せない内容だ。

なお、番組のプロデューサーは今回の番組内容についてこのように見どころを語っている。

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「『シングル・マン』を録音した当時の清志郎さんは最悪の状況だったといいます。高校卒業後、プロデビューしたものの全く売れず、所属事務所から干されてレコードを作ることも許されず、私生活も荒れていた、そんな崖っぷちの状況下、起死回生を狙い、事務所に内緒でレコーディングしたのがこのアルバムです。それまでのフォークから、ドラムやホーンセクションを入れたバンド編成に変わり、サウンドはドラマチックに変化しました。

ところが、事務所に極秘で録音されたため、どんなミュージシャンが参加したのか、どのようにレコーディングされたのか、ほとんど記録が残っていないのです。23歳の清志郎さんの不安や苛立ち、憧れと哀しみがありのままに刻まれた、胸をうつ名曲が数多く収録されている名盤だけに、何とか手がかりを掴みたいと制作チームが取材を続ける中で、「マルチトラック・テープ」(各楽器の音がバラバラに録音された状態のテープ)にたどり着きました。清志郎さんのボーカルや各プレーヤーの演奏を細かなニュアンスまではっきりと聞き取ることができ、録音時の試行錯誤の様子まで伝わってくるようで興奮しました! 今回、このテープを初公開することで、当時どんな思いで曲を作り上げたのか、若き日の清志郎さんのリアルな息遣いを蘇らせます。」

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(c)RC_Singleman_jacketphoto



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名盤ドキュメント「RCサクセション『シングル・マン』」
放送日:5月2日(土) BSプレミアム 午後10:00~10:59
[出演予定]
星勝、茂木省造、仲井戸麗市、竹中直人、角田光代、サンプラザ中野くん、曽我部恵一、ワタナベイビー、ほか
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