【ライブレポート】杉本善徳、復活公演で「ミンナと一緒に楽しいことをもっと」

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喉の静養のため活動を休止していた杉本善徳が3月22日、赤坂BLITZのステージで約2年振りとなる復活公演を開催した。

◆杉本善徳 画像

復活公演開催に際しては、プレミアムチケット(50万、20万、3万コース)の販売をはじめ、公演1ヵ月前に新曲にして問題作「みんな死ねばいいのに(藁)」ショートムービーを公開するなど、多くの驚きがステージへの期待感を煽るものとなっていた。

そしてライブ当日、ステージの幕が上がると、そこには白と黒のみの衣装に加え、全く色を使わない照明で創られたモノクロの世界が広がった。これまでの杉本善徳のイメージとは異なる世界観の中、彼ならではのソリッドでエッジの効いた曲が立て続けに披露される。そのストイックな展開に会場が息を飲むように引き込まれた。

中盤、スクリーンに映像が映し出されると、“みんな死ねばいいのに”と思える日常での場面が幾つか挙げられ、新曲「みんな死ねばいいのに(藁)」へ。ライブグッズのハンドタオルを折りたたみ藁人形に見立て、曲のリズムに合わせて釘を打ち込む動作をする演出に、フロアも同様の動きで応えるという異様な空間を作り上げる。

再び映像を挟み、「ミンナの声で色彩を取り戻せ」とのメッセージが大歓声を呼び、その直後、スクリーンには「ここからがGIG『ミンナノウタ』だ」と表示された。そして会場はこれきまでとは打って変わって色鮮やかな世界へ。ド派手なライティングと演出に乗ってアップテンポのポップチューンがステージとフロアを彩った。

後半に入ると、ステージにはTwitterでのやり取りから急遽出演が決まったDAISHI(サイコ・ル・シェイム/SiXX)が登場。関西弁でお互いをまくし立てるトークが、会場を笑いの渦へと誘い込む。

「今日は俺が出たんやし、今度は俺らのイベントに出てよ!」──DAISHI

とステージ上で直談判。これにはファンからの声援にも後押しされ、ついには杉本善徳から8月2日の新宿ReNY公演出演への約束を取り付けることに。何から何までノリ一発で進んでいくサプライズに、ファンも大いに盛り上がった瞬間であった。

ライブはここからさらにヒートアップ。公演タイトルを冠した楽曲「ミンナノウタ」が演奏され、中盤の映像の通り“みんなの声”“みんなの歌”が赤坂BLITZを一体化した。まるで杉本善徳の描いたストーリーが現実化したかのような感覚の中、本編を終えた。

アンコールの大歓声に応えて杉本善徳が再びステージに姿を現すと、最後にもう一度、新曲「みんな死ねばいいのに(藁)」を演奏。ライブを通して、(藁)が(笑)となったような会場の笑顔に包まれてライブが終了した。

「正直このステージを終えるまで、自分自身どんな気持ちになるか全く予想できていなかったから、今後の予定とかそういうのは現状では白紙だけど、このライブを終えて今は、ミンナと一緒に楽しいことを、もっとたくさんしたいなって思っています!」──杉本善徳

注目された今後についてはこう語り、次への布石を投下してステージを後にした。完全復活を遂げた杉本善徳が、果たして次はどんな手で挑んでくるのか。きっと近い将来インフォメーションされるはず。その日を心待ちにしたい。

■GIG<ミンナノウタ>

2015年3月22日 (日) 赤坂BLITZセットリスト
01.オフホワイト
02.フラクタル
03.再帰性信仰ショートカット
04.Not Dead.
05.浸色
06.東京コーリング
07.LIFE
08.The .BENDS.
09.みんな死ねばいいのに(藁)
10.甘党
11.CLAUDIA
12.神ノミゾ知ル魔法「れっぴるす」
13.Make a play on words.
14.彼女の唄
15.The END.
16. I LOVE YOU
17.ガーリッシュマインド
18.Lie
19.I am Fragile
20.トラウマに××される自己肯定
21.DIVE
22.ミンナノウタ
ENCORE
01.みんな死ねばいいのに(藁)


◆杉本善徳 オフィシャルサイト
◆杉本善徳 クラウドファンクラブ「善徳苑」
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