【インタビュー】1st AL『リフレンズ』を引っさげ47都道府県ツアー巡行中のLIFriends、「こんな5人でもできるんだぞっていうところを見てもらいたい」

ツイート


東京都羽村出身の5ピースバンドLIFriendsが、3月18日に1st アルバム『リフレンズ』をリリースした。高校の同級生5人が生み出すLIFriendsの音楽は、とにかく明るくてにぎやかなテンションが楽しめることが魅力だ。たとえ毎日が退屈でもこの音楽が鳴っていれば、パッとその瞬間はなんだか心が軽くなるカンフル剤のような音楽。だが、結成から9年を経た彼らの新曲には、そこからさらにリスナーの幅を広げるような着実な進化がうかがえる。

◆LIFriends 画像

その進化の理由と、47都道府県を巡る大規模な全国ツアーに込めた想いが知りたくて、アルバムのリリース日の翌日に全員から話を訊いた。5人の仲のよさを実感するとともに、キャラクターが違うからこそ生まれる彼らならではのグルービーな会話をぜひ楽しんで欲しい。バンドとは、本来はバラバラに生きる人間同士が音楽を通じて巨大なひとつになるという、奇跡的な現象なのだ。そんなことも改めて感じられるインタビューになったと思う。


■このアルバムで1回リセットというか、また新しい気持ちで進めそうなんです。
■真っ白な感じです。

──ちょうど昨日、ファーストアルバムがリリースされましたね。まずは、おめでとうございます。

5人:ありがとうございます!

──ここまでCDシングルや配信のリリースは重ねてきましたが、アルバムとなるとやっぱり感慨深いと思うんです。まずは、それぞれの率直な今の気持ちから教えていただけますか?

FUNKY(Ba&Vo):僕らは結成して9年、メジャーデビューして2年になるんですが、こうしてアルバムを聴くとやってきたことが間違いじゃなかったんだなと改めて思えましたね。その時その時で自分達がやりたい音楽をやらせてもらえて、今まで好きなことを本当にやれてきたんだなと。初回限定盤に入っている『LIFE LINE』盤には10代の時に作った曲も収録されているので、「こういう思いで作ったなぁ」っていろんなこと思い出しますしね。

──本当に、(写真を収めていくほうの)アルバムのように瞬間瞬間がつまってますよね。

FUNKY:そうですね。僕ら、ORANGE RANGEさんやゆずさんに憧れてバンドを始めて、最初はコピーだったんです。けど、他にも好きなアーティストさんが増えたことで取り入れる要素の幅も広まっていって、その結果、今は、“LIFriends”っていう音楽として確立していってると思ってますね。

SHUNKUN(Vo):僕は今回のアルバムで、自分達の中でひとつの区切りがついたんじゃないかなと思ってます。もちろんこれからLIFriendsとして叶えたい夢はたくさんあるんですけど、ここで1回リセットというか、また新しい気持ちで進めそうなんですよね。

FUNKY:それは間違いないよね。今ある曲を全部入れちゃったもんね(笑)。

SHUNKUN:そう、ここから先は新たに曲を作るしかないんですよね。だから真っ白な感じですね。

HAYATO(Dr):LIFriendsは高校の文化祭のために組んだバンドなんですけど、僕、保育士になりたいっていう夢があったので、その文化祭で終わりにしようかなって思ってた時期もあったんです。でも昨日、アルバムを聴いていたら本当に続けていてよかったなって思えて。LIFriendsをやってなかったら出会えなかった出会いばっかりでしたし、このアルバムをもって47都道府県のツアーに行くので、今はそれも凄く楽しみです。




MAKOTO(Gt&Vo):このアルバムって、僕達だけじゃなくてLIFriendsのスタッフさんや羽村のみなさんが応援してくれたからこうして発表できるものなので、ジャケットも羽村で撮ったんですよ。メジャーデビュー前ってメンバーはみんなバイトしてて、たまに都心に出てきてライブして、失敗して地元の羽村まで帰って反省するっていう日々だったんです。アルバム聴いてるとそういうことも思い出しますし、聴いてて楽しい曲もあれば、感謝する曲もあって。「うわぁ、泣けるわ……」っていう曲もあったり、いろんな気持ちが湧いてきますね。

FUNKY:そうだね。メジャーデビューする前の20歳くらいに、今のLIFriendsの歳でメジャーデビューもしてないで何もなかったら解散しようっていう話をしてたんですよ。だから、本当に嬉しいんですよね。

SHUNKUN:僕ら昔、未来予想図を描いてたんですよ。25歳っていうひとつの折り返し地点に来たら、ちゃんと考えようって。予想図には武道館までが描いてあるんですけど、今のところそれに凄く沿っているので嬉しいんですよね。だからこのまま、未来予想図Ⅱまで描いていけたらなって思ってます。

──そうですね(笑)。

MAKOTO:そこまでカブせてくると笑っちゃいますよね(笑)。でも本当にそうなんだよね。だから今回のツアーのタイトルも、「ROAD to 武道館」っていう目標を掲げてますし。

──KAMIさんは、このアルバムのことをどう思っていますか?

KAMI(Key):僕はこのアルバムって、自分で聴いてても「あ、いいアルバムだな」って思えるんです。昔、自分が好きな曲をMDに集めたような感覚と似てるんじゃないかなって。自分達の曲ですけど、好きな曲を好きなように並べたアルバムなので単純に聴いてて楽しいですし。やっぱり自分達の曲が好きなので、それをいいって言ってくれて一緒に楽しんでくれる人がいるのって凄いことだなって改めて思いました。

──確かにこのアルバムを聴いてまず感じたのが、これまでLIFriendsは本当に楽しい音楽をたくさん作ってきたんだなっていうことなんですよね。もちろんしっとりした曲もありますけど、LIFriendsの音楽って基本的に明るくて前向きで、みんなが一緒に楽しめる音楽ですよね。それは、リスナーの生活を楽しいものにしたいからなのか、自分達が音楽で楽しみたいからなのか。どういう気持ちだと思いますか?

SHUNKUN:やっぱり同級生同士なので、ずっとこんな感じでワイワイ、ガチャガチャしてるんですよね。

──関係性がそのまま音楽になってるんですね。

FUNKY:そうですね。僕ら、自分達の音楽活動や生活がそのまま曲になっちゃうことが多いんです。みんなに笑顔を届ける曲を書こうっていうより、気づいたらそういう曲や歌詞になってる。まぁでも、そういう曲だけしかできなくて最近悩んでもいて(笑)。「笑顔」とか「カンパイ」とか「バンザイ」とかっていうワードが出過ぎだよっていうところはあるんですけど、でも、実際それだけ自分達の活動が楽しいんだなとも思いますね。

──そういう雰囲気はご自分達のアイデンティティなんだし、悩むこともないと思いますけどね。

SHUNKUN:自分達が楽しくないと誰も楽しませることなんてできないですからね。ORANGE RANGEさんのコピーをやっていた時も、自分がとにかく楽しかったですし。自分達の歌を届けたいって思う前は、ドラム叩いてギター歪ませてっていうことが単純に楽しかったので、それを見てくれる人が笑顔になって、どんどんその輪が広がっていったらいいなって思ってますね。音楽って楽しいっていうことを少しでもLIFriendsから感じて欲しいです。

MAKOTO:いまだに文化祭やってますね。終わらない文化祭です(笑)。

──それ最高ですね。曲からも、「楽しい今が終わらないで欲しい」っていう気持ちは溢れていますよね。そうやって5人で音楽をやり続けるために、がむしゃらに進んできた日々がこの9年だったと思います。



SHUNKUN:そうですね。高校からの目標だったメジャーデビューをするまでもその後も、止まれなかったっていうのもあるし、止まりたくなかったっていうのもあるんですよね。ひとつの目標に向かって一丸となった時の爆発力とか勢いって、本当に凄いものだと思ってるので。だから、デビュー当時はLIFriends=勢いっていう部分もあったと思うんですよ。というか勢いだけだったかもしれない。でも、このアルバムにたどり着く途中で、勢いだけじゃなくてLIFriendsとして何を伝えられるのか?っていうことを考えるようになってきたんです。楽しいっていう感覚の先にあるもの──「誰かの背中を押してあげたい」とかっていう気持ちが、がむしゃらに走り続けてきた中で芽生えたんですよね。

──メジャーデビューしたいという気持ちの中には、「有名になりたい」っていう気持ちや、あともしかしたら、「モテたい」っていう気持ちもあったと思うんですけど──。

FUNKY:ありましたーっ!!

SHUNKUN:それが99パーセントです!

──でも、モテたいっていう気持ちは、大いにバンドを始めるきっかけになりますからね(笑)。ただ、実際にご自分達がメジャーデビューしてからは、自分達の楽曲にタイアップが付いたりいろんな人に聴かれるようになったことでプレッシャーを感じたり、自分達の曲が広まることの重みみたいなものも感じたんじゃないかなと思うんですが、その辺りはどうだったんですか?

FUNKY:あぁ、でも本当にその時々でやりたいことをやらせてもらってるので、プレッシャーって考えたことなかったですね。タイアップ曲だって、こういう曲を作れって言われてやってきたわけじゃなかったですしね。

SHUNKUN:今までいろんな局面があったけど、きっと5人なら出来るんじゃない?って思ってるんですよね。

──それはバンドならではの強い気持ちですよね。

SHUNKUN:そうですね。ライブを成功させたいっていうプレッシャーはもちろんありますけど、根本にはこの5人なら大丈夫っていう気持ちがある。で、さらにファンや周りのみなさんが僕らを後押ししてくださるので、大丈夫だって確信できてるんです。

◆インタビュー(2)へ
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス