【インタビュー】1st AL『リフレンズ』を引っさげ47都道府県ツアー巡行中のLIFriends、「こんな5人でもできるんだぞっていうところを見てもらいたい」

ポスト



■原宿に行くなんて調子ノッてるな!っていまだに友達に言われるんですよ。
■こっちの「笑笑」で呑んでたら怒られますよ。なんで羽村の「庄や」で呑まないんだ、って。

──バンドって、ひとつの集合体になることで世の中とかリスナーに対して反抗していくようなタイプと、たとえばTHE BAWDIESやthe telephonesのようにメンバー同士が一緒にいて楽しんでる姿の輪をそのまま世間にも広めていくようなバンドがいますよね。LIFriendsは後者ですよね?

SHUNKUN:確かに、反骨精神はほとんどないですね。僕ら、戦ってもきっと負けちゃうんで(笑)。羽村って、東京なんですけど凄い西にあるんですよ。

──LIFriendsのイベント(<第一回羽村にぎわい音楽祭>2014年12月7日@羽村駅西口広場)に出演された泉谷しげるさんも、その遠さに最初は来るのをためらったという所ですね。

SHUNKUN:そうですそうです(笑)。だから、都心部に憧れも劣等感もあるんですよ。

MAKOTO:嫉妬もある(笑)。

FUNKY:「そんなに原宿に行くなんて(所属レコード会社のテイチクは原宿に所在)、調子ノッてるな!」っていまだに友達には言われますからね。こっちの「笑笑」で呑んでたら怒られますよ。なんで羽村の「庄や」で呑まないんだ、って。

──はははははは。

SHUNKUN:なので反骨というよりは、むしろ囲いを作りたくないんです。今、本当に音楽ってたくさん世の中に溢れてるけど、偶然でもLIFriendsを聴いてくれる確率って凄いと思うので、そういう方に少しでもLIFriendsを伝えていきたいっていう感覚ですね。

──その輪はここまでで順調に広まってきてると思うんですが、今回のロングツアーは、でもまだ届き切ってないなっていう気持ちから行うことになったんですか?

FUNKY:それもありますね。前回のシングルの「仲間」をリリースした時に、僕らの音楽を全国に届けます!って銘打っていろんなところでライブをさせてもらったんですけど、実際は47都道府県に行ったわけではなかったんですよね。自分達で言った言葉なんだから、本当に自分達の足で全国に届けに行きたいなと思って今回のツアーは決めました。

──なるほど。おせっかいなんですけど、どれだけ仲がよくてもこんなにずっと一緒にいたら、ケンカしたり、もしくは逆にコミュニケーションを取らなくなったりするんじゃないかっていう心配もあるんですが。

MAKOTO:それが、こないだケンカしたんですよ! しかも聞いてくださいよ! すっごい下らない理由なんですよ。4人が僕のサイフ隠したんですよ? しかもオチも下らなくて、冷蔵庫に隠してあったっていう。

──仲がいいっていうお話に聞こえます(笑)。

SHUNKUN:あったかいよりいいだろ、っていう(笑)。

──どれだけ長いツアーでも大丈夫そうですね。でも、ライブって勝負の場になるわけだし、演奏がうまく行かなかった時とかは真剣な意見のやり合いもしなきゃいけないですよね。いつも意見がひとつなわけないし。

SHUNKUN:そういう時は、帰りの車ですぐ話しますね。

MAKOTO:演奏でミスっても、ごめん!ってすぐ自己申告しますし(笑)。

──あ、解決するのも早いんですね。ツアーは、もう明後日から始まりますね。調子はどうなんですか?

SHUNKUN: アルバムは初回限定盤だと(「LIFE LINE」盤含め)全部で30曲収録されてるので、対バン形式のライブでは30曲を全部ワンコーラスでやろうかっていう案も出てます。


FUNKY:はじめて聞いたけど(笑)。

SHUNKUN:まぁ、アルバムに特化したセットリストとして考えるとそういう発想になるんですけど、やっぱりライブそのものを楽しんでもらいたいですね。あとは、ホームシックだけが怖いんですよね……うちはみんな、自分ち大好き、お母さん大好きなんですよ。マザコンなんですよ。

MAKOTO:マザコンではないでしょ。

HAYATO:でも(MAKOTOは)ツアーの時、お母さんに電話で起こしてもらってるんですよ。

──えー!

MAKOTO:…………ごめん、俺マザコンだわ!

KAMI:恥ずかしっ(笑)。

MAKOTO:いやあの、LIFriendsって、みんな寝起きが悪いんですよ……

FUNKY:MAKOTOはいつも帰りがけに、「今日のメシ、何~?」ってお母さんに電話するんですよ。

SHUNKUN:あれぇ、一番マザコンはマコじゃーん!?

──だからひとりだけ本気モードになって否定しようとしたんだ。

SHUNKUN:今年のバレンタインはMAKOTOのお母さんとコンビニの店員さんからいただいた義理チョコだけですからね。悲しいっすよね。俺ら全然モテないんですよ。

──え、LIFriendsやっててモテないんですか?

SHUNKUN:モテないです。KAMIが全部持って行っちゃうんですよ。でも普段KAMIってあんま喋んないんで、きっとそれもまたいいんですよね~。

KAMI:違うんですよ。そういうふうにメンバーに仕立てあげられてるだけなんですよ。

──(笑)。

SHUNKUN:そうしないと俺らの立ち位置がなくなりますからね。その辺りの地盤も9年間でがっちり固めてきましたよ。まぁ、田舎もんなんですぐカッコつけちゃうんですよね。日が差してきたらすぐこうやるし(腕で太陽をさえぎりながら眉間にシワを寄せ眩しげな表情)、風が強かったらすぐこうやっちゃう(ジャケットの襟を立てシリアスな表情)。

──いや、そのまま自然体で全然いいと思いますけどね。

SHUNKUN:そうっすかね…………。

5人:…………。

HAYATO:ってみんな真に受け過ぎだから(笑)。なんの話でしたっけ?

SHUNKUN:ツアーの話ですね。ファイナルは渋公でやります。前のツアーもファイナルは渋谷公会堂だったんですが(2014年2月8日 共に歩む道~俺達の渋谷公会堂~)、大雪だったので屋内なのに中止になってしまったんです。僕ら、観客が誰もいない中でライブはやったんですよ。セットリストを通してやってMCもやったんです。俺がここウケポイントだと思ってたところも、もちろんウケずで。

FUNKY:泣けてくる。

SHUNKUN:ね。2014年に野音でやった日(2014年8月10日 共に歩む道~俺達の日比谷野外音楽堂~)も、16年ぶりの台風が日本を縦断しましたし。武道館を目標にしてる僕らにとっては、渋谷公会堂ってやっぱり会場の規模的にも意味合い的にも大きいんですよね。それに、メジャーデビューを発表した時に「渋谷公会堂でライブします!」って言ったのに、それができなかったことがずっと引っかかってたんですよね。表向きには前を向いていこうって言ってたんですけど、武道館に向かうにあたって絶対に決着をつけなきゃいけないステージが渋谷公会堂だったので、「もう1回、渋谷公会堂でライブしたいです」って申し出たんです。今回できることが決まって、確実に前回の自分達を上回るライブをしなきゃいけないって思っているので、全国でいろいろ吸収して、リフレンズの集大成を見せたいです。

──3度目の正直ですね。

SHUNKUN:そうなんですよ。きっと、最悪な状況を考えちゃうからダメなんですよね。野音の前に、スタッフさんから「野音で台風来たらどうする?」とかって言われて、「やめてくださいよ~」って言ってたら本当に来ちゃったから。しかもFUNKYは雨男なのでね。

FUNKY:まぁでも、雨が降らないと虹は見れないですからね。

SHUNKUN:何ロマンチックなこと言ってんだよ!

FUNKY:ちょっとなら叩いていいよ?

◆インタビュー(3)へ
この記事をポスト

この記事の関連情報