千葉はな、永眠「私の身体はなくなってももっとみんなの近くにいけるから悲しまないで」

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羊毛とおはなのボーカル千葉はなが息を引き取ってしまった件に関し、オフィシャルからのアナウンスメントが届いた。家族の意向から、報道を控えていたところだったが、下記アナウンスメントをそのままお伝えしたい。

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関係各位

誠に残念なお知らせです。
4月8日午後2時に「羊毛とおはな」のボーカル千葉はなが永眠いたしました。
2012年夏に乳癌と診断され早期発見ということで摘出後、一度は復帰し活動をしておりましたが2013年夏頃に再発が見つかり、その後は闘病しながら活動を続け10周年ライブなど成功させておりました。ただ、2014年の春頃から体力的にも厳しくなり長期療養という事になっておりました。今年に入り医師からもご家族へは余命を宣告され、最期は実家の富山にて旦那さんとご両親のご家族で幸せに過ごしていたと聞いております。

本人とご家族の意向により皆様には病状の報告を控えさせていただいており、ご心配をお掛けしてしまいました。

ここに謹んでご報告申し上げますと共に、故人の唄声を愛していただいたファンの皆様ならびに関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
尚、葬儀は故人の意志に従い、近親者のみの密葬にて一切を執り行いました。

平成27年4月11日
所属事務所  株式会社ルーシーケイ
所属レコード会社 株式会社エル・ディー・アンド・ケイ

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市川和則(羊毛とおはな)からのコメント

何度も告知については話し合いましたが、羊毛とおはなの音楽は前向きで明るい音楽なので、ファンの方に病気のイメージを持って聴いてもらいたくないというのが二人の中にありました。そのため、親しいミュージシャンやスタッフ、友達、ほとんどの方々に病名、病状を明かしていなかったのでたくさんの方々をびっくりさせてしまった事を謝らなければなりません。闘病の際も、ずっとどうすれば羊毛とおはなの音楽が広がるのかを考えていたような人なので、はなさんの歌を聴くことが一番の弔いになると思います。

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小山奈々子(所属事務所 株式会社ルーシーケイ 代表)

はなを応援するために作った羊毛とおはなの日、そのみんなの想いを見届けるようにして羊毛とおなはの音楽を聴きながら千葉はなが旅立ちました。闘病生活は続いてはいたのですが、まさかこんなにも突然の出来事に言葉もありません。誰よりもファンを思う彼女ならではの最後の感謝の表現だったのだと思います。「私の身体はなくなってももっとみんなの近くにいけるから悲しまないで」と話していた彼女の強さをこれからも受け継いでいきたいと思います。

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羊毛とおはなは、2004年に結成されたた千葉はな(Vo)と市川和則(G)によるアコースティックデュオだ。2007年のデビュー以来オトナからコドモまで楽しめるライブとして、全国に多くのファンを生み出した。透明感と浸透力のある独特の歌声で注目を集め、2009年にNTT docomoのCMソング、2010年にはNHK「みんなのうた」、映画「さんかく」主題歌に起用されている。2013年には台湾ライブを成功させ、10月には結成10周年となる記念ライブを銀河劇場で行った。

彼らは台湾でも愛されており、2012年に日台交流協会制作の震災支援感謝を伝えるCMにて羊毛とおはなの楽曲「冬の歌」が起用され瞬く間に台湾で話題となった。台湾最大の通販サイトにおいてCD部門チャート1位を獲得、また台北にて行われたライブにも1800人を動員しインディーズアーティストとして最高動員記録をつくりだしている。

■千葉はな
1979年 富山県高岡市生まれ
2001年 初代プリンセスチューリップに就任
2004年 ギターの市川和則と「羊毛とおはな」を結成
2007年 アルバム「LIVE IN LIVING」でデビュー
2008年 フジロックフェス'08出演 ドラマ主題歌「The magic is gone」発表
2009年 NTTdocomo CMソング「All You Need Is Love」発表
2010年 フジロックフェス'10出演 映画主題歌「空が白くてさ」発表
2011年 一般男性と結婚 アニメ主題歌「世界は踊るよ、君と。」発表
2012年 台湾CMにて楽曲 「冬の歌」が起用
2013年 台北にて公演 1800人を動員。天王洲銀河劇場にて結成10周年記念ライブを行う
2014年 NHK-BSドラマ主題歌「エピソード」発表
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