サイモン・フィリップス『プロトコルIII』、登場

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4月22日、サイモン・フィリップス『プロトコルIII』が発売となる。あわせて来日公演も決定となった。

◆サイモン・フィリップス画像

1989年、サイモン・フィリップスが作曲・編曲から全ての楽器演奏まで行って発表した最初のソロ・アルバムのタイトルが『プロトコル』だった。それから24年を経た2013年、サイモンは以前から親交のあったアンディ・ティモンズ(G)にスティーヴ・ウェインガート(Key)、アーネスト・ティブス(B)を招き、3人で『プロトコルII』を制作、発表した。久しぶりに復活した「プロトコル」の音楽的な特徴は、かつてサイモンが参加したジェフ・ベックの『ゼア・アンド・ベック』に象徴されるような、エレキ・ギターを全面に押し出したジャズ・ロック/ハード・フュージョンである。


サイモンはこのメンバーで精力的にツアーを実施、2014年5月には来日公演も行なわれ、そのテクニカルで高度なアンサンブルによって日本のロック・ファンからジャズ・ファンまでを完全ノック・アウトしたばかりだ。

このツアーを通じて、自身のプロジェクトにかなりの手ごたえと満足を感じたであろうサイモン・フィリップスが、前作から2年という短いスパンで『プロトコルIII』を完成させたわけだ。今作も同じメンバー4人による録音だが、世界各地でのツアーを経たことにより、アルバム・サウンドはより一体感とライブ感に溢れている。テクニカルな技によるインプロヴィゼーションとアンサンブル、変拍子を含む様々なリズム・パターン、インド楽器のタブラの導入など聴きどころも満載で、サイモンに憧れるドラム・キッズを初めジャズ・ロック/ハード・フュージョン・ファンにはたまらない傑作アルバムとなった。

また、“語り部”として全編でメイン・メロディを奏でるアンディ・ティモンズ(G)が、伸び伸びと弾きまくっているのも聴きどころだ。アンディ・ティモンズに陰りなし、である。

全世界をツアーしている彼らの来日公演は6月にブルーノート東京及び丸の内・コットンクラブにて開催となる。現代最高峰のスーパー・グループの至高の技が至近距離で堪能できる、極上の音世界だ。


▲アンディ・ティモンズ(G


▲スティーヴ・ウェインガート(Key)


▲アーネスト・ティブス(B)

Live Photo by Takuo Sato

サイモン・フィリップス『プロトコルIII』

2015年4月22日発売
SHM-CD UCCU-1477 2,808円(税込)
1.ナルマダ
2.イマジナリー・ウェイズ
3.アウトロー
4.カタリスト
5.アムリタ
6.サークル・セヴン
7.ユー・キャント・バット・ユー・キャン
8.アンダーカヴァー
サイモン・フィリップス(Dr)
アンディ・ティモンズ(G)
スティーヴ・ウェインガート(Key)
アーネスト・ティブス(B)
※2014年、ロサンジェルス、ファントム・レコーディングスにて録音
Produced by サイモン・フィリップス

<サイモン・フィリップス “プロトコル III”featuring アンディ・ティモンズ、スティーヴ・ウェインガート、アーネスト・ティブス>

2015年6月19日(金)~21日(日)丸の内・コットンクラブ
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/simon-phillips/
2015年6月23日(火)ブルーノート東京
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/simon-phillips/

◆サイモン・フィリップス『プロトコルIII』オフィシャルサイト
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