【インタビュー中編】デヴィッド・カヴァーデイル「WSの新章の始まりになるかも知れないね」

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ホワイトスネイクのヴォーカリスト、デヴィッド・カヴァーデイルが自らの伝説の原点に立ち返るのが『ザ・パープル・アルバム』だ。4月29日、日本先行発売となる本作は、彼の在籍した第3期・第4期ディープ・パープルのクラシックスの数々を2015年に蘇らせたものだが、単なる懐古趣味の域に留まることなく、レブ・ビーチ&ジョエル・ホークストラ(ギター)、トミー・アルドリッジ(ドラムス)、マイケル・デヴィン(ベース)という実力者たちを従えてデヴィッドが熱唱する“ホワイトスネイクの新作”としての気概に満ちている。

◆『ザ・パープル・アルバム』PV映像、デヴィッド・カヴァーデイル画像

全3回となったデヴィッドへの長編インタビュー、第2回の今回は、『ザ・パープル・アルバム』の内容について語ってもらった。

──『ザ・パープル・アルバム』ではどんなサウンドを目指しましたか?

デヴィッド・カヴァーデイル:ディープ・パープルのオリジナルに敬意を持ちながら、ホワイトスネイクらしくアレンジしたんだ。“スネイク・アップ”したと呼んでいるよ(笑)。現在のホワイトスネイクのメンバーに『紫の炎』『嵐の使者』『カム・テイスト・ザ・バンド』を渡して、こう言ったんだ。「全曲をしっかり学んで、それに自分なりの個性と解釈を加えて欲しい」ってね。まるっきり同じことをやるなら、やる意味がない。アルバムに収録する曲を決めて、ベーシックな構成を決めたのは私だけど、それにアレンジを加えたのは彼らだ。オリジナルにはない新しいスリルを与えてくれたよ。

──ディープ・パープルとホワイトスネイクでは、バンドのメンバー構成が異なりますね。

デヴィッド・カヴァーデイル:そう、『ザ・パープル・アルバム』はツイン・ギター編成で、これらの曲のどんな可能性を引き出せるかを考えた。レブ・ビーチとジョエル・ホークストラは2人とも素晴らしいギタリストだ。彼らの異なった個性と才能をフィーチュアすることも、このアルバムの重要なポイントだった。特にレブの実力をホワイトスネイクの作品で披露することは重要だったよ。「紫の炎」は2004年のツアーでもプレイしたけど、レブはギター・ソロを弾かなかった。今回は、レブとジョエルの両方にスポットライトを当てたかったんだ。ディープ・パープルの音楽をプレイするにあたってキーボードは不可欠だし、デレク・ヒランドという素晴らしいキーボード奏者が参加しているけど、彼には最初から「主役は2人のギタリストになる」と伝えていたんだ。デレクは納得してくれたよ。
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