【最速インタビュー】geek sleep sheep、2ndアルバム完成「3人の人間性がすごく出ている」

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■楽しいのはみんなで意見を出し合ってやっているからじゃないですかね
■信頼関係はそうやっているうちに普通にできあがった──yukihiro

──なるほど(笑)。つくづくバンドを楽しんでいますね。ここに至ったのは、メンバーというパズルがピタリと揃ってきたということなのでしょうか。

yukihiro:楽しげに感じてもらえるのは、単純に現場が楽しかったからじゃないですか(笑)。

momo&345:ははは(笑)。

──“現場が楽しい”というのは、間違いなく“信頼関係”のなせる技ですね。

yukihiro:楽しいのはみんなで意見を出し合ってやっているからじゃないですかね。信頼関係は…そこはそうやっているうちに普通にできあがったと思います。それを無理くり作ろうとしてたわけでもなく、音を出し合っているうちに「こういうことができるんだ」とか「こういう音楽になるんだ」とか、もちろん普段の会話でも「こういうことを楽しいって感じてるんだ」とか、「こういうことを言うと怒るかな」とか。

momo&345:(笑)。

yukihiro:いろいろ付き合いが増えていって、音を出す回数も増えていって…そういうものの積み重ねで、この作品が生まれたのだと思います。

──お話をうかがってると、ほんとにアマチュアバンドのあり方と同じですね。

yukihiro:そうなんですか?

──やりたいからやっているだけという。

yukihiro:まあ、そうですね。

momo:いちからバンドをやってる感というのかな、それがすごくあって。これだけのメンバーが集まってるから、スーパーバンドみたいな言われ方してもおかしくないようなところなんですけど、だからって、すごくキメキメでスパーンと物事が進むような感じでもなく、いちから3人の関係性を築いていってね。それこそ何気ない会話ひとつから「ああ、そういう風に考えるんだな」とか「おもしろいな」とか、で、どんどん共通言語が増えていく。それはやっぱり曲作りにもすごく関係してきて、どんどん遠慮がなくなって、何でも意見を言える感じになってきたし、すごく健全なバンドの育ち方をしていると思います。

──アマチュアと違うのは、まだ見ぬ可能性/隠れた才能をお互いに引っ張りだしあっているというとんでもないクリエイティビティですね。

momo:確かに、自分のエゴを出してどんどんバンドを引っ張っていくような空気はないですね。

──むしろ、お互いに引っ張り出されたという自覚すらないんでしょうか。例えば、345さんのあの声を引っ張り出したのはgeek sleep sheepというバンドだと思うんですが。

345:はい。「ああ、普通に歌ったらこういう声なんだ」って自分で思いました(笑)。

──yukihiroさんは、横から見てどうでした?

yukihiro:最初はやっぱり、345ちゃんに歌ってもらおうって思ったら、今みたいな曲じゃないだろうなとは思ってましたね。でも、いざいろんな曲を歌ってもらったら、“ああ…ああ~”って(笑)。こういう雰囲気出るんだっていうのはすごいおもしろかった。だから「こういう曲ができるかも」とか、そこは広がりましたね。

──誰かが引っ張りだしたというよりも、これこそがバンドマジックなのか。

yukihiro:演らなきゃ出てこなかったとは思うんで、geek sleep sheepを演って345ちゃんのそういう一面が引き出せたというか出てきたってことかな。

──ドラムプレイにも変化はありましたか?

yukihiro:僕はgeek sleep sheepでは、まずドラムセットは3点セットにしたんで、それは新たな感じでした。ドラムを始めた時以来でしたね。

──そうなると心構えが変わりますか?

yukihiro:出てくるフレーズが自然と変わりますよね。再発見する感じで、チャレンジっていうほど大げさじゃないですけど、ただ、楽しかった。“これ、楽しいな”みたいな。

──geek sleep sheepからは「演りたいから、面白そうだから演る…それ以上でもそれ以下でもない」という匂いがとてもするんですね。バンドの大基本というか、「ホントは何も考えていない」んじゃないか、みたいな(笑)。

momo:取材が楽になったね(笑)。

一同:(笑)。

momo:そうだね、始めた時のほうが何かにはめようとしていましたよね。

yukihiro:やっぱり立ち上げたときは「こういう音楽やってみたいんだ」とか確かにありましたけど。もちろん今もあるんですけど。まあ、どんどんオープンになっていくもんですよ。こんな曲ができた、あんな曲ができた、じゃあこれをカッコよくしよう、これをこうしようって。

──好き勝手にやっているというか、売れることすら考えてないみたいで。

yukihiro:考えてますよ(笑)。

一同:あはは(笑)。

yukihiro:まあ、でも素直に演れているところはありますよ。もちろん売れればいいとは思う…ですけど、それより手前っていうと変ですけど、音楽やろうかっていうのがあります。

momo:多分それぞれの音楽活動歴が長いんで、大事な部分みたいなものはもうわかったうえでこの3人で集まってる。それを言葉にすると「楽しむ」っていうことなのかもしれないけどね。バンドを演るうえで大事な部分だけは外さないようにっていうのは、意識してなくてもgeek sleep sheepで集まる時は、自然とできている気がしますけどね。yukihiroさんと345ちゃんと話してると、やっぱりそれを感じることもあるし。

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