【インタビュー】横山ルリカ、勇気を足して自分が変わってきたことを実感できる「七色のプリズム」

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■別れるっていうのは運命でそうなっていると思うので
■もうきっぱり忘れて幸せになってほしいと思うんです


▲「七色のプリズム」初回限定盤A

▲「七色のプリズム」初回限定盤B

▲「七色のプリズム」初回限定盤C

▲「七色のプリズム」通常盤

――「着信履歴に君はいない」っていうのも、自分から一方的にいつも連絡をとっている感じがリアルで切ない。

横山:抽象的じゃなく、身近に感じられる具体的なワードを今回入れようって思ったので、「LINE」っていう言葉も入っています。私自身はガラケーでもいい派なので、最初は「メール」にしてたんですけど、LINEって相手からのメッセージが吹き出しで出てきますよね。その吹き出しが自分ばっかりだと辛いなと思って。メールだと送信と受信でフォルダが別れているから、どっちがたくさんメールしているかっていうのがわかりにくい。LINEはお互いのメッセージが同じ画面で見えて、会話調で成立しているから、自分の言葉ばかりで、メッセージの最後も自分って、すごく切ないから。

――フィフティーフィフティーじゃない関係の中で、切ないシチュエーションをいろいろ想像して書いたんですね。「初めての恋」では一人称が「私」でしたが、今回は「僕」で、振り回されるのが男性っていうのもこのシチュエーションで生きていますよね。

横山:「初めての恋」では女の子が主人公だったから、今回は男の子を主役に書いてみたかったんです。女の子としては、こんなにも思ってくれる相手がいたら嬉しいなと。男の人がこれだけ思って、自分のことを考えてくれてるって素敵だと思うので。

――こんなに思われたい?

横山:思われないより、思われたほうがいいじゃないですか。でも、自分がそこまで好きじゃなかったら、「ちょっとしつこいな」って思っちゃうっていう、微妙なラインの男の子像を描きたかったから、ちょっと女々しい感じにはなっちゃったんですけど。

――しかも、この女の子のズルいところは、メッセージに「好きだよ」ってちゃんと入れるところ。

横山:そう。まだ一応キープしてるんですよ。男の子の方が、この女の子に憧れて付き合ってもらったんですけど、女の子の方も、“まだまだ自慢できる彼氏だし、何か決め手がないから、まだ付き合っておこう”と惰性で付き合っているという設定なんです。

――なるほど。メロディも綺麗な上に、こういう叙情的な歌詞が乗っていて、楽曲自体のイメージが紫色っていう切なく美しい一曲になりましたね。

横山:私の楽曲の中でも、今までにないタイプの曲になりました。早くライヴで披露したい。

――3曲目「明日のために」で、別々の道を歩んでいくカップルが唄われているから、この流れで聞くのはとても切ないけど。

横山:そうなんですよ。“「紫陽花」のカップルって、結局、別れちゃうの?”という感じに聞こえますよね。でも「明日のために」って、いい別れの歌なんですよ。この別れは、相手のためでもあり、自分のためでもある。別れるっていうのは、運命でそうなっていると思うんです。いつまでも思っているよりも、もうきっぱり忘れて、お互い幸せになってほしいと思いますよね。

――うんうん。

横山:未練たらしいと新しい人に出会えないから楽しくないと思うんです。別れたら別れたで、“次の出会いのために自分は頑張って行く”って切り替えて行くほうが大事っていうことを教えてくれる曲だなって。失恋した人はたくさん泣きたいから、悲しい失恋ソングは共感をたくさん得ると思うんですけど、こういう失恋の曲もフトしたときに気付ける大事な曲だと思うんです。失恋直後は受け入れられないかもしれないけど、ちょっと時間が経って冷静になって、こういう曲を聴くと、“未練を持った状態が続くのは無駄な時間なのかも”って気付けるいい曲だなって。

――今作は恋愛の曲が2曲も入って、全体的にも大人っぽい作品になりましたね。

横山:声も大人になったなぁと自分で思います。今、「Walk My Way」を聴くと、高校生みたいな若い感じがします。曲調もあると思いますけど、こんなに変わったんだなって自分でも思います。唄い方も変わりました。昔は力を抜いて唄うということがなかなかできなかったんですけど、最近はそれもできるようになったし。高い声は出せば出るから、高い声が得意なんだろうなっていう周りの認識があったから、そういう曲が多かったんでしょうけど、今は、ミディアムなものが得意なのかもって変わって来たんです。自分で唄っていても「紫陽花」みたいな曲がシックリくるなぁって思うし、今まで、自分が得意だと思っていた曲調とかカラーも変わってきたんです。アップテンポなものもミディアム調も、どっちも得意になりたいけど、活動を続けるうちに、こういう変化があるのは面白い。皆さんにも、ぜひ聴き比べてみてほしいですね。

取材・文●大橋美貴子


リリース情報

「七色のプリズム」
2015.05.13発売
(初回限定盤A) VUZJ-24 \1,700+税
(初回限定盤B) VUZJ-25 \1,700+税
(初回限定盤C) VUZJ-26 \1,600+税
01.七色のプリズム
02.紫陽花
03.七色のプリズム(Instrumental)
04.紫陽花(Instrumental)

(通常盤) VUCJ-30007 \1,000+税
01.七色のプリズム
02.紫陽花
03.明日のために
04.七色のプリズム(Instrumental)
05.紫陽花(Instrumental)
06.明日のために(Instrumental)

ライブ・イベント情報

<「七色のプリズム」発売記念イベント ミニライブ&握手会>
2015.05.13 (水)東京都 お台場ヴィーナスフォート2階教会広場
2015.05.14 (木)愛知県 近鉄パッセ屋上イベントスペース
2015.05.16 (土)東京都 東京ドームシティ ラクーアガーデンステージ
2015.05.17 (日)埼玉県 イオンレイクタウンkaze1F翼の広場

<曲順予想スペシャルライブ>
2015.05.15 (金)東京都 2.5D(渋谷PARCO part1 6F)
http://www.jvcmusic.co.jp/-/News/A024389/112.html
参加方法など詳しくは上記URLからご確認ください。

<音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2015>
2015.07.05 (日)神奈川県 音霊 OTODAMA SEA STUDIO (神奈川県鎌倉市由比ヶ浜海岸 滑川交差点下)
[問]
OTODAMA運営事務局 046-870-6040 (平日 10:00-19:00 ※開催期間中 11:00-18:00)
http://www.otodama-beach.com/


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