【インタビュー】BREAKERZ、再始動第一弾「新しい光を求めて“WE GO”していこう」

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■セクシーな歌詞がいちばん意外だったんですけど
■それがこの曲を何倍にも膨らませてくれた──AKIHIDE

──カップリングの「白夜の月」(【初回限定盤A】収録)は骨太でスケール感のある曲ですね。これはSHINPEIさんの曲ですが。

SHINPEI:はい。「WE GO」がタイトル曲に決まってから、カップリング曲を作っていったんですが、ビートのきいた「WE GO」とはカラーの違う曲にしたいと思って取り組んだ曲のひとつですね。ギターのリフがズンッて身体に響いてくるようなミディアムチューンにしたいと思って、リフから作り始めました。音を重ねることもできたんですけど、極力バンドだけで再現できる曲にしたかったんです。

AKIHIDE:最初にデモを聴いたとき“カッコいい”と思いましたね。曲にも歌詞にも新しさが感じられたし、3人の今が混ざり合った曲ですね。シンプルなアレンジだけど、ムダがない。歌詞には哲学的な要素が感じられますし。

──ギターソロは前半と後半でパートを分けて弾いていますよね?

AKIHIDE:そうです。「愛×檻」もそうなんですが、前半が僕で後半がシンピー(SHINPEI)。お互いを尊重しあっている感覚で。その試みも面白かったですね。

──サウンドメイクもプレイも、2人それぞれの特色が出てます。

SHINPEI:そうですね。ハモるというよりも、ブロックを分けることでそれが際立っているという。

──大地とか大自然が浮かぶ歌詞は、曲を聴いてインスピレーションが沸いたんでしょうか?

DAIGO:曲を聴いたときに荒野を力強く歩いていくようなイメージがあったんですよ。そこから広げていって、書いた歌詞ですね。太陽を目指して歩いていくんですけど、今までの自分だったら“夜明けはいつか訪れる”みたいなメッセージを書いていたと思うんですよ。でも、太陽は世界のどこかで沈まずにいつも輝き続けているわけだから、夜明けを待つ時間があるんだったら、動き出して自分から太陽を探しに行くぐらいの強さがあってもいいんじゃないかって。これまで以上にスーパーポジティブな歌詞かもしれないですね。

──“夜明けなど待たないで 陽の当たる場所 目指して進んでゆこう”というフレーズがいいですよね。曲のベクトルこそ違うものの、この曲にもまた再始動するBREAKERZの意志が刻まれているのかなと感じました。

DAIGO:うん、それはありますね。

──今回のシングルには全く違うカラーの曲が収録されています。【初回限定盤B】に収録されている「愛×檻」はジャズやフュージョンの要素が取り入れられていて、秘められた情熱を感じさせつつ、オトナなBREAKERZですね。

AKIHIDE:自然と生まれてきた曲ですが、おっしゃる通り、いろいろな要素が入っているノンジャンルな楽曲なので、選曲会でどんな反応が返ってくるんだろうと思っていたら、好感触で嬉しかったですね。曲が完成していく過程でセクシーな歌詞が乗ったのが僕にとってはいちばん意外だったんですけど、それがこの曲を何倍にも膨らませてくれたし、バンドマジックを感じた曲でもありますね。

DAIGO:曲を聴いたときにパッションを感じると同時にオトナな雰囲気も感じたんですよね。AKIHIDEさんがデモで“抱きしめてよ”という部分だけ歌っていたので、そこから広げて書いていったんです。結果、女性目線のちょっと切なくてセクシーなラブソングになりましたが、曲自体に妖艶な雰囲気を感じていたので、そういうニュアンスの詞になったのかなと。

──愛にからめとられた女性心理ですよね。

DAIGO:そうですね。最後のフレーズの“あなたと いきたい”の“いきたい”をひらがなにしたのは、この部分に自由に漢字だったり、カタカナだったりを当てはめて聴いてほしいなって。どう感じるかによって、その人の恋愛観が垣間見えるのかなと、自分を投影してくれたらいいなと思ったんです。

──なるほど。“行きたい”だったり、“生きたい”だったり、“逝きたい”だったり、“イキたい”だったりですね。この曲は、ソロ活動を経たAKIHIDEさんの変化も感じられました?

DAIGO:イントロのギターのフレーズにもAKIHIDEさんがソロで作ってきたインストの片鱗が見えるし、BREAKERZが1度止まった期間があったからこそ出来た曲ですよね。SHINPEIの曲も俺の曲にしても、同じことが言えると思います。

SHINPEI:ギターだけとっても自分には思いつかないカッコいいフレーズが入っているし、これは過去のBREAKERZのどの曲ともテイストが違うオンリーワンの曲だなと思いましたね。選曲会のときに、すごく印象深かった曲で……。

──フュージョン的なキメもめちゃめちゃ多いですよね。

SHINPEI:そうですね。ロックというよりフュージョン。それをバンドで昇華できるのもBREAKERZの面白さでもあり、興味深く取り組めた曲でしたね。

──通常盤に「光 ~Acoustic Version~」を収録したことにも特別な想いが込められているんですか?

DAIGO:はい。「光」はBREAKERZが初めて日本武道館でワンマンをやったときにライブで歌うために作った曲なんですね。それから武道館に立つときには毎回、歌ってきたし、またあのステージであの光の下で歌いたい、みんなと一緒に行きたいという想いを込めて今回はアコースティックバージョンで収録しました。

──ずっとBREAKERZを応援してきてくれた人たちへのプレゼント的な意味合いも?

DAIGO:そうですね。届けたい1曲ですね。

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