有村架純、斎藤工、斉藤由貴、薬師丸ひろ子らが朗読。松本隆トリビュート盤ボーナスディスクで

松本隆の作詞活動45周年を記念したトリビュートアルバム『風街であひませう』（かぜまちであいましょう）。6月24日に発売となる本作品には、安藤裕子、スピッツの草野マサムネ、斉藤和義、YUKIら10組のアーティストの参加が先日発表された。そして今回、完全生産限定盤にボーナスディスクとして収録されるポエトリーリーディングアルバム『風街でよむ』に参加している俳優、アーティストが明らかになった。

映画『海街diary』の公開を控える映画監督の是枝裕和がディレクターを務めた『風街でよむ』は、スタジオ録音に加え、詩の世界のイメージに合う場所に飛び出して録音された屋外録音も交えた、映像監督ならではのユニークな作品となっている。

参加が発表されたのは、有村架純、井浦新、太田裕美、加瀬亮、小泉今日子、夏帆、斎藤工、斉藤由貴、中川翔子、永山絢斗、東出昌大、広瀬すず、宮崎あおい、薬師丸ひろ子、山田孝之、リリー・フランキー（50音順）。さらに松本隆本人によるはっぴいえんどの代表作「風をあつめて」の朗読も収録される。

また、CDには収まりきらなかった約100分以上にも及ぶディレクターズカット版を購入者限定に公開（完全生産限定盤にのみ試聴シリアルコードが封入。試聴期限8月31日まで）。朗読に挑むそれぞれの解釈や姿勢、松本隆の詞について思うことなど、監督と参加アーティストたちの会話を中心とした、ドキュメンタリーのような、ラジオドラマのような、CDに収録された朗読をさらに楽しめる内容となっている。

「歌詞から曲を取り去り、読まれると、言葉が裸になって立っているような気がした。ぼくの詞が古くならない理由が少しだけ覗ける。年齢や時代や世代をすべて飛び越えた場所にぼくの言葉は存在している。」── 松本隆

「詞は、基本的に朗読する本人に選んでもらいました。最初に録ったのが薬師丸ひろ子さんでした。薬師丸さんが、「いまの自分の気持ちで読んでもいいですか？」と言ったんです。「18のときには、詞が持っている哀しみのようなものに気付かなかった。改めて読んでみたら、こんなに大人の詞だったのかと、30年経ってようやくその意味がわかりました」と。それを聞いて、これは面白い企画だと確信したんです。歌っていた本人が読むのはもちろんですが、若い頃に好きだった松田聖子の曲がこの年になればこんな風に聴こえる、というのは非常に面白い。歌ってそういうものだと思うんです。」── 是枝裕和 監督