サニー・ランドレス、ルーツ回帰のブルーズ・アルバム

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サニー・ランドレスの新作アルバム『バウンド・バイ・ザ・ブルーズ』国内盤が7月22日に発売となる。海外では6月8日のリリースだ。

◆サニー・ランドレス画像

タイトルが示す通り、今作はオリジナルと古典カヴァーを半分ずつ収めたストレートなブルーズ・アルバムで、本人は「シンプルながらもパワフルなブルーズを強烈に欲していた」と語っている。ジャズ/フュージョン寄りのインスト集でスライド・ギターの可能性を拡げた前作からの反動なのか、アメリカ南部ルイジアナで育ったサニー・ランドレスのルーツに立ち戻ったブルーズ作品だ。


サニー・ランドレスはすでにアルバム・デビューから34年というベテランだが、日本ではつい最近まで知る人ぞ知るミュージシャンズ・ミュージシャン的存在であった。エリック・クラプトンが自ら主催する<クロスロード・ギター・フェスティヴァル>に2004年の第一回以降毎回登場させ、「おそらくこの地球上でもっとも過小評価されたミュージシャンであり、同時にもっとも進化したギタリストの一人だ」と称賛、ブルース・ファンのみならずロック・ファンからの注目を集めているギタリストだ。2012年の<ジャパン・ブルース・アンド・ソウル・カーニバル>では盟友ジョニー・ウィンターとのダブル・ヘッドライナーで自身3度目の来日を果たし、ファンを大いに沸かせている。

ちょうどアルバム制作が始まった頃にジョニー・ウィンターの訃報が飛び込み、サニー・ランドレスはすぐさまジョニー・ウィンターに捧げる曲をアルバムに入れることを決意、ジョニー・ウィンターのトレードマークであるギブソン・ファイヤーバードを駆ってスロー・ブルースまるまる1曲分ソロを弾き続けるという、その名も「ファイヤーバード・ブルーズ」がアルバムの一つのハイライトとなっている。

7月22日発売の日本盤は96k/24Bitの高音質マスターを元にしたK2HDマスタリング+HQCDの日本独自仕様での発売となる。ハイレゾ配信も同時発売される予定だ。さらに日本盤CDには、1988年にサニーがジョン・ハイアットのバンド・メンバーとして初めて来日した際に偶然その音に触れて以来の大ファンだという仲井戸“CHABO”麗市と音楽ライター文屋章のダブル・ライナーノーツが収録される。

サニー・ランドレス『バウンド・バイ・ザ・ブルーズ』


2015年7月22日発売
VICP-75150 2,700円+税
1.Walkin' Blues ウォーキング・ブルーズ
2.Bound By The Blues バウンド・バイ・ザ・ブルーズ
3.The High Side ザ・ハイ・サイド
4.It Hurts Me Too イット・ハーツ・ミー・トゥー
5.Where They Will ホエア・ゼイ・ウィル
6.Cherry Ball Blues チェリー・ボール・ブルーズ
7.Firebird Blues(in memory of JOHNNY WINTER)ファイヤーバード・ブルーズ(ジョニー・ウィンターに捧ぐ)
8.Dust My Broom ダスト・マイ・ブルーム
9.Key To The Highway キー・トゥ・ザ・ハイウェイ
10.Simcoe Street シムコー・ストリート

◆サニー・ランドレス・レーベルサイト
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