TASCAM、ハイレゾに完全対応した波形編集ソフト「TASCAM Hi-Res Editor」Windows版を無料配信

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ティアックは、DSD 11.2MHz/PCM 384kHz 32bit対応の波形編集ソフトウェア「TASCAM Hi-Res Editor」 Windows版をTASCAM(タスカム)ブランドで無料配信を開始した。

「TASCAM Hi-Res Editor」は、モノラル/ステレオのDSD(DSF/DSDIFF)、PCM(WAV)のハイレゾファイル編集が可能なソフトウェア。DSDは2.8M~11.2MHz、PCMは44.1k~384kHz/16、24、32ビットに対応。DSD-PCM相互のファイル変換やサンプリング周波数などの変換、ファイルの分割・結合が可能。さらにイン/アウト点で指定した区間の変換/書き出しも可能、画面に表示された波形を見ながら設定ポイントを直接操作することができる。また、書き出し時はイン/アウト点へのショートフェード処理も可能だ。

DSDソースの場合でもパソコン単体での編集が可能で、再生機器を接続しなくてもモニターできるのもポイント。すなわちDSD対応機種がなくても、再生・編集が行えるのだ。もちろん、TEACのUSB DAC「UD-501」やポータブルヘッドホンアンプ/プレーヤー「HA-P90SD」といったDSD対応の再生機をUSBで接続すれば、パソコンからDSD再生が可能だ。

「TASCAM Hi-Res Editor」を利用すれば、TASCAMのステレオマスターレコーダー「DA-3000」で収録したDSDファイルの活用範囲も広がる。曲間なしで録音されたDSDファイルの曲ごとの分割、ファイルの結合、さらにはDSDで収録した音源ファイルをPCMに変換するといった編集が可能となる。


▲DSD-PCM相互変換、サンプリング周波数変換が可能(左)。音声ファイルフォーマットおよびサンプリング周波数/量子化ビット数が同一なら、2つのファイルを1つのファイルに結合することが可能(右)。

また、DSD5.6MHzの録音モードではファイルサイズが11分で1GBという大容量になり、「DA-3000」ではその仕様から記録時に2GBでファイル分割されてしまう。そうしたファイルも「TASCAM Hi-Res Editor」なら1曲1ファイルに結合が可能だ。TASCAMのサイトでは、このほかにも、リニアPCMレコーダーDRシリーズとTEACハイレゾプレーヤーでの利用、レコード音源を曲ごとにファイル分割、DSDファイルを変換してiPodで再生するといった活用例が挙げられている。ハイレゾ機器ユーザーはもちろん、ハイレゾに興味がある人は要チェックだ。

製品情報

◆TASCAM Hi-Res Editor
価格:無料
配信開始日:2015年6月17日

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