【密着レポ】藍井エイル、全国ツアー6本目名古屋「めでたい!」

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■【インタビュー──藍井エイル】
■「すべてのライブが実は連鎖している」

──ツアーも後半戦に突入しましたが、前半戦を終えてどんな手応えを感じていますか?

藍井:すごく自分自身を出しきったライブができてるなと感じてます。

──広島以降もオーディエンスは熱いノリで。

藍井:初めてワンマンをやらせていただいた場所とか「シャイな人たちが多いのかな?」という私の予想はすべて覆されました。思いっきり音楽を楽しんでくれてる感じがライブ後半に行くに従ってどんどんどんどん伝わってきて、初めてワンマンやった場所もオーディエンスとの一体感がちゃんと生まれたなと思ってます。

──ツアーのテーマとして掲げていたオーディエンスとの“0距離”が各会場で作れている、と。

藍井:そうですね。大阪公演は、今回のツアーのなかで一番キャパが大きかったんですけど、そんなの関係ないって思えました。会場は広いけど、心と心の距離は0にするというのは私一人ではできないことなんですね。大阪は、来てくれた人もそこに寄り添ってくれたからこそ、ああいう0距離が作れたのかなって気がしてます。

──それがなによりも「次のライブも頑張ろう」というエネルギーになりますもんね?

藍井:そうなんです。私は各地ですごいパワーやエネルギーをいただいてこのツアーを回っているようなもので。今日は大阪でいただいたパワーを名古屋で出し切って、次は名古屋でもらったパワーを福岡で出し切る。そうやって、すべてのライブが実は連鎖している。そして、このツアーに来てくれたみんなのパワーを持って最終日を迎えたいと思ってます。

──ツアー中、変わった部分はありますか?

藍井:毎回その日のライブ映像を見て、よりいいものを作るために細々とした修正はしています。でも、自分の気持ちは変わっていない。伝え続ける力……自分自身を信じてやっていこうというところは変わらないですね。

──ツアー後半は疲れも出てくると思うんです。今日は喉の奥が少し腫れているとおっしゃってましたけど。

藍井:でも、自分ではそんなに心配してないんですよ(笑)。これまで海外のライブハウスでいろんなことを経験してきたんで、ちょっとのことでは不安になったりしないんです。

──それは頼もしい。

藍井:タフになりました。考えてもしょうがないんで、自分を信じるしかないんです。喉の調子が悪いなと思ってても、今までの経験上、緊張すると高音も出るようになるんですよね、不思議なことに(笑)。だから、今日も緊張すれば出るって信じてます。私がそういう気持ちの作り方をすればいいだけです。精神的な準備が大事。

──メンバーがこんなにガヤガヤしている場所で、自身の心を整えて緊張感を高めているということ?

藍井:そうです。バンドメンバーと会話することで刺激を受けて緊張感が作れるので。一人でいるよりも私はメンバーとしゃべってるほうが緊張感を高められるんです。

──なるほど。今回のツアーではマイク、メンバーの機材にも藍井エイルさんのロゴマークが施されてましたけど。あの蝶とクローバーをモチーフにしたロゴマークにはどんな意味があるんですか?

藍井:まず最初に“EIR”で自分のサインを考えてるときに、普通のサインじゃなくて何かに比喩できないかと思って、書いてるうちに出てきたのが蝶々だったんですよ。それで、“R”の先っぽを四つ葉のクローバーにしたんです。あれは、幸せを意味していて。私が歌うことによって、聴いてくれた人が少しでも幸せになってくれますようにという想いを込めています。それが、蝶々となってみんなのところに飛んでいくという意味があるんです。

──深いメッセージが込められてたんですね。アンコールで着てらっしゃるスタジャンも、藍井エイルさんのアイデアなんですって?

藍井:はい。前からスタジャンを作りたかったんです。色はネイビーとブラックで迷ったんですけど、絶対ブラックのほうが可愛いなと思って。さらに、スポーティーな要素が入ってたほうがさらにカワイイんじゃないかと、腕にボーダーを入れたんです。このスタジャンは水を弾くので、梅雨時期に普段着としても使えると思います。

──では今後のツアーに向けてひと言お願いします。

藍井:残りはあと少ししかないという寂しい想いもあるんですけど。とにかく自分の1曲1曲に対しての伝えたい気持ちを、来てくれた人たちの心の奥底に届けられるよう全身全霊でファイナルまで突っ走っていこうと思います。

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