【インタビュー】SUGIZO × J、<LUNATIC FEST.>を語る_第一夜「これは奇跡だ」

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■よく思ってない人たちが足を引っ張ろうとしたりとかもあるじゃない?
■そんな時にプロテクトしてくれたり、ケツを叩いてくれたり── J

──鳴ってる音はもちろん、それぞれのバンドのアティテュードやフィロソフィを体感していただければなと思います。最後に取り上げるバンドがまた濃いです。6月27日に出演するTOKYO YANKEES。89年に結成、エクスタシーレコードからのリリースを経て93年にメジャーデビュー。ジャパニーズメタルシーンに不動の地位を築き上げましたが、2007年にヴォーカルのUMEMURAさんが急逝してしまいました。その後は3ピースバンドとして活躍中ということで、ほんとに唯一無二の存在なんですけども。このバンドとLUNA SEAはかなり近い関係というか、いろいろエピソードがあるんではないかなと思いますが?

SUGIZO:インディーズ時代のいちばん近い先輩ですよね、感覚では。さっきも話したように、何回目かの鹿鳴館で対バンしたのが最初、90年ぐらいかな。25年ぐらい前ですね。

──一緒に飲みに行ったりとか、いろんな相談に乗ってくれたりとかも?

J:そうですね。ライヴは一緒じゃなかったとしても、たとえばX JAPANのライヴにTOKYO YANKEESのメンバーがいて、一緒に打ち上げで盛り上がったり。俺たちにとっては兄貴的な存在ですよね。

SUGIZO:常に、その修羅場を作ってきた張本人。修羅場メーカー(一同笑)。

J:でも俺は、メーカーというよりストッパーでもあると思うんですよ。

SUGIZO:同時にね。

──同時にということはボケツッコミみたいな(笑)。

J:いやいやいや(笑)。誰かが酔っぱらって……こんなこと言っていいのかな?(笑)。誰かが酔って暴れそうになった時にTOKYO YANKEESのメンバーが止めたりとか。

SUGIZO:ストッパーだった、確かに。

J:俺らじゃ止められないでしょ、まだぺーぺーすぎて。だから、TOKYO YANKEESのメンバーが。

──治安を最後に維持してくれた(笑)。

J:いや、実際そうだと思いますよ。

SUGIZO:当時、TOKYO YANKEESの生みの親であるベーシストのAMIちゃんがすごく相談にも乗ってくれていた。当時の俺たちにとっては本当に兄貴分で、守ってもくれたし、ケツも押してくれた。

J:そうそう。

SUGIZO:けっこう守ってもらった感があるよ。やっぱりバンドの世界ってさ、物騒な瞬間っていうか、そういうのもあるじゃん。

J:よく思ってない人たちが足を引っ張ろうとしたりとかもあるじゃない? そんな時に、「あいつらは違うんだよ。あいつらはほんとに最高なんだよ」ってプロテクトしてくれたり、「もっとお前ら頑張れよ。もっといけるから」ってケツを叩いてくれたり。本当にすごくお世話になってるんですよね。

──最近の交流としては?

SUGIZO:hideさんのメモリアルサミット(<hide memorial summit>。08年5月開催)で一緒にやって以来、ほぼ会ってなかったな。だけど、<LUNATIC FEST.>を開催するにあたって、やっぱりすごく身近だった大切な兄貴たちを呼びたいねっていう話になって、「出てもらえませんか」って声かけたんですよね。そしたらふたつ返事で。すごく喜んでくれて。とても嬉しいです。

──当日のライヴ、またすごそうですよね。

SUGIZO:TOKYO YANKEESはこれ以上ないぐらい男気のバンド、男の音。ハードコアな音にみんな酔いしれてほしい。

──そして楽屋もすごそうな感じがしますけどね(笑)。

J:そうですね(笑)。

SUGIZO:何かあったらうちの真矢がストッパーになってくれるんで(一同笑)。

J:いない人に無茶ぶりしてます(笑)。

──欠席裁判ですね、いないほうが悪いっていう(笑)。改めて、TOKYO YANKEESの魅力を語っていただければと思うんですが。

J:ロックンロールのグルーヴがあるハードコアサウンドというか。モーターヘッドとかと比べられることが多いんですけど、音楽的に俺はすごく大好き。今もロックンロールし続けてるっていうのはすげえことだと思いますね。そのまま、どこまでも突っ走り続けてロックンロールしていってもらいたい。今回のフェスでも本当に俺は観たいバンドだし。

SUGIZO:延々とハードコアなサウンドを鳴らし続けてるバンド。このまま続けてほしいですね。UMEさんのこともあったし、大変なバンド人生を歩んでると思うんです。でも、25年前の初対バンを超えて、今、またこうやって一緒に音を出せるっていうことが何よりも嬉しい。いい意味で不動なんですよね。TOKYO YANKEESの王道トーンというか、コアな音の方向性があって。俺はその音楽が大好きなのですごく楽しみです。

──はい。今回はX JAPAN、[Alexandros]、the telephones、9mm Parabellum Bullet、そしてTOKYO YANKEESを紹介していただきました。初回の感想はいかがだったでしょうか。

J:このフェスは、俺らが主催して、俺らが全部プランしてるんですけど、改めて濃いです。これは奇跡ですね。

SUGIZO:まさにすごく濃い・・・。そうなんだけど、やっぱりみんな音楽が素晴らしい。最高にロックしてる。本当に人生を音楽に捧げたヤツらが集まっている。遂にこの瞬間がきたんだっていうことドキドキしますね。

──初日が楽しみで仕方がないんですが、準備のほうは大丈夫なんですか?

J:俺たちも準備万端です。

SUGIZO:やることがまだまだいっぱいありますけど(笑)。

取材協力◎InterFM


<LUNATIC FEST.>

2015年6月27日(土) 幕張メッセ 1~4 ホール
2015年6月28日(日) 幕張メッセ 1~4 ホール
OPEN 9:30/START 11:00 / END 20:00 予定
■出演アーティスト
LUNA SEA(6月27日、28日両日)
【6月27日(土) 全12組】
LUNA SEA、X JAPAN、DEAD END、DIR EN GREY、Fear, and Loathing in Las Vegas、SIAM SHADE、LADIES ROOM、coldrain、TOKYO YANKEES、the telephones、9mm Parabellum Bullet、LUNACY(Opening Act)
【6月28日(日) 全12組】
LUNA SEA、BUCK-TICK、D’ERLANGER、GLAY、[Alexandros]、MUCC、KA.F.KA、AION、minus(-)、ROTTENGRAFFTY、凛として時雨、LUNACY(Opening Act)
■各プレイガイド一般発売日:2015年5 月30日(土)
■チケット料金: 各日¥15,500(入場チケット¥15,000+DRINK代¥500 / 税込)
[問]:LUNATIC FEST.実行委員会
0180-993-122(24 時間テープ対応)


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