【密着レポ】藍井エイル、全国ツアー7本目福岡「鱈友達だと思ってます」

■【ライブレポート──福岡ドラムロゴス】
■「元気がよくてお行儀がいいね」

暗転したステージには静かなイントロが流れ、その中をゆっくりとステージ中央へ歩く藍井エイル。暗闇と静寂の狭間に一筋のピンスポットが降り注ぎ、オープニングナンバーを歌い出した。青いサイリウムで埋め尽くされた客席から怒号のような歓声が鳴り響く、ドラマティックなライブの幕開けだ。軽快なビートにファンのテンションも一気にヒートアップ。エイルロゴが入った台座に登り、一歩でもお客さんとの距離を縮めて藍井エイルが、その透き通る声を上げた。全身全霊のパフォーマンスが清々しいほどの光景が広がった。

「全国いろいろと行っていますが、最も多くきています、ここ福岡。言わせてください、ただいま！」というMCに、一丸となった会場が笑顔で「おかえりー！」とこれに答える。「“BEYOND THE LAPIS“へようこそ！　みなさん、いやなことは全部ここに置いていって、心と心の距離をゼロにしていきましょう！」と熱く語った。

ステージを右へ左へ駆け廻り、ファン一人一人を見つめて手をかざし、歌を届ける。間奏では台座に登ってハンドクラップ。ファンとの歌の掛け合いは場内と藍井エイルの一糸乱れぬやりとりが見ものだ。途中のMCでは福岡の印象を語り、和やかムードに。

「藍井エイルのライブ、初めてみたよ！という方いますか？」という質問には、2割前後のお客さんが手を挙げた。「藍井エイルといいます、よろしくお願いします。“0距離”ということで、熱く激しいライブになります。体調つらくなったらスタッフさんに声かけてね」と丁寧な御挨拶。「福岡－！楽しんでますかー？　元気がよくてお行儀がいいね。福岡は友達と思ってます」語った藍井エイルは、さらにこう続けた。「北海道でとれたタラが福岡で明太子になる、北海道と福岡の友情で出来た素晴らしい食べ物です！」。このコメントにファンは大喜び。「かわいくてかっこよく、オシャレな人が多いよね、住むしかない！」と福岡愛を熱く語った。そしてMCは、バンドメンバーが昨日、福岡が地元のバンマス重永によるガイド“しげなび”を活用して、明太重を食べたという話へ。メンバーから送られてくる食べ物の写メに、「藍井エイルが不機嫌になった」と暴露されて、場内が爆笑するシーンも。

ライブは、「ふるさとだと思っている福岡をもっと熱くしたーい！　元気有り余ってるでしょー!?　もっと盛り上がっていくぞ！」との声を合図に後半戦へ。凄まじい熱量と一体感は高まるばかり。「福岡のみなさん、一緒に歌ってくれて本当にありがとう。出会えたこと、ここに足を運んでくれたことに感謝です。必ずまた会いましょう」と本編ラストの曲が告げられる。ゆっくりと客席の全員と目を合わせるように歌った藍井エイルは、優しく微笑みながら「今日は本当にどうもありがとうございました」と深くお辞儀をしてステージを去った。

アンコールを求める拍手とともに“エイエイルー！”の声が鳴り響く。すると、ツアーグッズTシャツと、背中にツアータイトルが入ったスタジャンをまとったメンバーが再びステージへ。「水をはじくからこれからの梅雨時期にぴったり！」とグッズを紹介するコーナーも、このツアー恒例となった。

「アンコールありがとう！　まだまだ盛り上がれるでしょー！」と、会場中と一緒にタオルを回しながら無邪気にステージ上を走りまわる藍井エイル。新井と土屋は最前線でギターをかき鳴らし、藍井エイルは高く高く手をふりかざす。ステージでうずくまりながら「福岡最高──!!」と叫んだところで、ライブがこの日の頂点を迎えた。その最後には「エイエイルー！」の掛け声でステージと客席が渾然一体となった記念写真を撮影。「今日、ここで出会えた全員に大きな拍手！　必ずまた会いましょう！したっけ！」とステージを後にした。観客からは「ありがとうー！」「エイル―」の声がしばらく続き、ファン同士の「エイエイルー！」が沸き起こるなど、藍井エイルが作り出したゼロ距離がファン間のきずなをさらに深めたようだ。

会場外には興奮冷めやらぬファンが、その熱をクールダウンさせている。「芯のある声が好きなんですけど、ライブは特にパワフルだし気持ちが伝わってくる」（ともみさん）。「女性エリアもあるので女の子同士でも楽しめるのがイイですね」（るかさん）。「あの高音で最後まで歌いきるのはすごい。激しい部分と静かな部分のどちらもよかった」（SUIさん）。「ロックからバラードまで何でも歌うエンターテインメント性が魅力」（リクームさん）と、ゼロ距離をテーマにしたライブはすべてのファンを満足させた。

ツアー＜Eir Aoi LIVE TOUR 2015 -BEYOND THE LAPIS-＞は、この後、藍井エイルの地元・北海道へ。そして6月27日の東京・豊洲PITでファイナルを迎える。







◆BARKS内藍井エイル特集ページ
◆『D'AZUR』特設ページ
◆藍井エイル オフィシャルサイト
◆藍井エイル オフィシャルTwitter
◆藍井エイル オフィシャルFacebook
◆藍井エイル オフィシャルYouTubeチャンネル

◆【密着レポート──福岡ドラムロゴス】へ戻る

◆LINE MUSIC「藍井エイル50songs」プレイリスト