【対談】高橋幸宏×TRICERATOPS「＜WORLD HAPPINESS＞ほど気軽に行けるフェスは他にない」

■自分の地元に一番近いフェスという感覚で
■アットホームな気分で楽しみたい──林幸治（B）

──そういう意味でも、＜WORLD HAPPINESS＞の出演者には、インディーズ／メジャーに関係なく、ひとつのカラーがありますよね。その中で、TRICERATOPSのみなさんとしても、初めて共演される方も多いのでは？

和田：そうですね。ただ今回に関しては野宮（真貴）さんと、先ほど話が出たSCANDALに僕は曲を書いたことがあるんです。しかも野宮さんは、すごく昔から僕らを気に入ってくれていて、最近も日比谷野音のライブを観に来ていただいていて。

高橋：野宮さんは第1回目の＜WORLD HAPPINESS＞に出てもらって以来ですね。

和田：スチャダラパーのみなさんは、実はまだお会いしたことがなくて。

高橋：かなり“ユルい”人たちだから大丈夫です（笑）。彼らはもう＜WORLD HAPPINESS＞ではお馴染みというくらいの存在ですね。

和田：「こんにちは」って挨拶したことがあるくらいかな。ちゃんとお話したことはないです。筋肉少女帯もそうですね。

──あと、土屋昌巳さんの新バンドKA.F.KAも注目ですね。

高橋：あそこはね、ドラムのMOTOKATSU（THE MAD CAPSULE MARKETS）くんが異常なほどの僕のファンなんですよ。ものすごいマッチョで酔うと抱き付いてくるんです（爆笑）。

吉田：MOTOKATSUさんは僕よりひとつ年上なんですけど、幸宏さんは一緒に飲んだりとかもされてるんですか？

高橋：僕がよく飲みに行くお店に来ていることがあって。暴れないけどね、懐いてくる（笑）。

和田：ははは。あと僕ら、LOVE PSYCHEDELICOとも知り合いなんですよ。いつか彼ら2人と一緒に、5人で演奏できたらいいねっていう話もしていて。

高橋：（編成的にも）完璧じゃない。

和田：そうなんです。ツインギターになって、KUMIちゃんに歌ってもらえると、いい感じになると思うんですよね。まだ実現はしてないんですけどね。

──幸宏さん的に楽しみにしているアーティストはいらっしゃいますか？

高橋：今回は、お馴染みの人もいれば初めての人も多くて、僕はもうみんな楽しみですね。

和田：僕らも選曲をしっかり考えないとね。

吉田：大事だね。普段と違う感じにするのか、どうするのか。

高橋：岡村ちゃん（岡村靖幸／2012年出演）が出た時は、もう本当にそのままやってましたよ。

和田：そうですか。やっぱりイベントやフェスって、僕らのことを知らないお客さんがたくさんいて当然なので、僕らも多少は構えてしまうことがあるんですけど、なるべく……。

高橋：TRICERATOPSのことを知らない人なんて、いますかね？

和田：いや、いますよ。いっぱいいます！（笑）。だから、いつもフェスはそこが心配なんですよ。でもなぜか今回、＜WORLD HAPPINESS＞にお誘いいただいた当初からすごくリラックスしているっていうか。

高橋：プラスチックス（2010年出演）に出てもらった時も、（立花）ハジメが「＜WORLD HAPPINESS＞はアウェイじゃないからいいけど、＜FUJI ROCK FESTIVAL＞は緊張した」って言ってた。

──そういった空気感の中で、どのようなライブにしたいと考えているのか、期待も含めて、最後にひと言ずつ聞かせてください。

林：僕は東京出身で、しかも江戸川区生まれなので自分の地元に一番近いフェスという感覚で、すごく楽しみにしています。友達とかが来てくれたりすると、いい感じになるんじゃないかなと思っていて。自分的にアットホームな気分で楽しみたいと思っています。

吉田：＜WORLD HAPPINESS＞に誘っていただいたことで、かなり舞い上がってます（笑）。しっかり、ゆっくり、たっぷりと、楽しんでやりたいですね。

和田：今、TRICERATOPS自体が新たな感じになってきていて、これまでとは違う、“今”のモードになっていると実感できているんです。その状態で＜WORLD HAPPINESS＞に出られるということが何よりも嬉しいです。今、バンドとしてもいい時だよね。

吉田：だから誘ってもらえたのかな？

和田：もしかしたら、僕らから何かが出ていたのかもしれないですね。何か匂いを発していて、そこを「釣られた！」っていう感じです（笑）。とにかく、みなさんの仲間になれるっていうのがすごく嬉しいですね。それに尽きます。

高橋：僕はもう（心配なのは）天気だけですね。あとは初めて出演する人たちも、「ホームに来たな」って感じてもらえるように。そしてお客さん、出演してくれる方々、みんなが一緒に楽しんでもらえればと思っています。

取材・文◎布施雄一郎　撮影◎緒車寿一



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