【ライブレポート】REBECCA、20年ぶり再結成で「久しぶりの恋人に会ったみたい」

REBECCAが7月28日、東京･豊洲ピットにて再結成公演＜REBECCA Preview Live＞を開催した。今春、突然の再結成ライブを宣言した4人が揃ったステージは、20年のブランクを感じさせない圧巻のものとなった。

◆ REBECCA 画像

REBECCAは2000年に一度再結成を果たしてシングル作品をリリースしたが、ライブパフォーマンスとしては1995年以来となる。この日の公演は、8月に横浜アリーナで開催されるライブのプレビュー公演として位置づけられるもの。4人のお披露目の場となった東京・豊洲PITには、この瞬間を待ちわびる3000人の熱気が溢れかえっていた。



19時9分、土橋安騎夫の弾く印象的なイントロフレーズが鳴り響き、ステージ下手からNOKKOが大きく手を挙げて登場。場内の興奮は1曲目の「LONELY BUTTERFLY」から最高潮に達した。その勢いのまま楽曲は「Cotton Time」へ。


「こんばんは、REBECCAです！　こんなにいると思わなかった！！　もうびっくり！　生きててよかった！」──NOKKO

久しぶりのファンとの再会にNOKKOも興奮を隠せない。続いての「真夏の雨」は英詞中心だったオリジナルにNOKKOが日本語詞を加えて、自身のソロライブで披露していたナンバーだ。本人は“真夏の曲”と認識していたが、NOKKOの母親は「終戦日の曲だと思っていた」と語り、「今年は終戦70年ってこともあるので」と、この季節にぴったりのロッカバラード調ナンバーを丁寧に届けた。また、この新詞ヴァージョンでの演奏はレベッカでは初めてということもあり、オーディエンスもじっくりとその歌声に聴き入る姿が印象的だった。


4曲目の「MONOTONE BOY」は1987年4月22日発売された7枚目のシングルであり、作詞家の松本隆が監督した映画『微熱少年』（1987年6月13日公開）の主題歌でもある。1990年1月のラスト武道館や、1995年の再結成公演の横浜アリーナでも演奏された同曲は、ファンにとってお馴染み。このアップテンポなナンバーに場内が再び熱い熱気に包まれた。

「久しぶりの恋人に会ったみたいで、なんか恥ずかしかったんだけど……」──NOKKO

というNOKKOのMCに続いて聴こえてきたのは、あまりにも有名なギターのカッティングイントロ。それに続いて土橋安騎夫のキーボードの音色が流れると、場内に悲鳴にも似た嬌声と怒号が巻き起こった。本編ラストは1986年発表の大ヒット曲「Raspberry Dream」だ。小田原豊の正確無比なドラム、高橋教之のしなやかなベース、中島オバヲのパーカッションが刻むタイトなリズムに、キーボードとギターが濃厚に絡み、NOKKOのボーカルがパワフルに切なく響き渡る。6人の演奏が渾然一体となり圧巻のパフォーマンスを見せつけて本編の幕を閉じた。


アンコールはREBECCAを代表するナンバー「フレンズ」。大合唱となった同曲の演奏が終わると、晴れやかな笑顔のメンバー全員がステージ前に並んだ。そして、20年ぶりとなるファンとの再会の喜びを噛み締めるように深々とお辞儀した。


全6曲約45分の短いパフォーマンスではあったが、集まった3000人のファンはその濃厚な時間を祝福するように、メンバーがステージを降りてからもしばらく拍手が鳴り止むことがなかった。

REBECCAは8月2日に＜ROCK IN JAPAN FESTIVAL2015＞に出演するほか、8月12日と13日に横浜アリーナでライブを開催する。およそ14万通の応募があった同公演は即日完売につき、11月29日にさいたまスーパーアリーナで追加公演を行なうことも決定している。チケット発売は8月2日より。

撮影◎Hajime Kamiiisaka

■＜REBECCA Preview Live＞
2015年7月28日(火)＠ 東京・豊洲PIT SET LIST
1.LONELY BUTTERFLY (1986)
2.Cotton Time (1985)
MC
3.真夏の雨 (1987)
4.MONOTONE BOY (1987)
5.Raspberry Dream (1986)
ENCORE
6. フレンズ (1985)
※演奏曲目 / ( )はオリジナルリリース年度

REBECCA：NOKKO(Vocal)/土橋安騎夫(Keyboards)/高橋教之(Bass)/小田原豊(Drums)
Support Member：是永巧一(Guitar)/中島オバヲ(Percussion)


◆REBECCA オフィシャルサイト
◆LINE MUSIC「REBECCA Preview Live」プレイリスト