マスタッシュ、パワフル&メロディックな漢気系ヘヴィッロックに注目を

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本国スウェーデン・チャートでは常にトップ5にランクインするほど絶大な支持を集める漢気系メロディック・ヘヴィロック、マスタッシュの最新アルバム『テストステロン』が9月16日に発売される。男性ホルモンの象徴“テストステロン”をアルバム名に冠した、叙情的なメロディとエモーショナルなヴォーカルによるドラマティックなサウンドが心に染みる1枚だ。

◆マスタッシュ画像



マスタッシュは1998年にスウェーデンのヨーテボリにて結成された。2001年にEP『ザ・トゥルー・サウンド・オブ・ニュー・ウェスト』をリリース後、精力的なライヴ活動を経て、1stアルバムの『アバヴ・オール』(2002年)を発表、これがスウェーデン・チャート最高22位に入るヒットとなると、スウェーデン版グラミー賞にノミネートされ、バンドの名前はスウェーデン国内で広く知られるようになる。さらに2作目の『ラットサファリ』(2003年)も同賞にノミネートされた後、2005年にリリースした3作目の『パワーハウス』が本国のチャート最高10位にランク・イン。人気バンドの地位を確立することとなる。

さらにEP『パラサイト!』(2006年)を挟んでリリースした4作目の『レイテスト・ヴァージョン・オブ・ザ・トゥルース』(2007年)はチャート最高3位に入るとともに、念願のスウェーデン版グラミーを受賞し、名実ともにトップ・バンドの地位を築いた。5作目の『マスタッシュ』がチャート最高5位、初期の音源をリレコーディングした『ザ・ニュー・サウンド・オブ・ザ・ベスト』(2011年)が最高2位、6作目の『サウンズ・ライク・ヘル、ルックス・ライク・ヘヴン』(2012年)が最高4位、イェヨ・ペルコヴィッチ(ドラムス)を迎えて制作した7作目の『サンキューフォー・ザ・ディーモン』(2014年)が最高5位と、ヒット作を連発、そして、すでにプロモーション・ビデオが公開されているシングルの「ビー・ライク・ア・マン」に続いて、約1年半ぶりにリリースした8枚目のアルバムがこの『テストステロン』である。


プロデューサーにリカルド・ロフグレン、ミックスをヤコブ・ハンセン(アマランス、ヴォルビート他)を起用し、テストステロンをタイトルにしたこの作品は、男臭さに溢れながらも北欧ならではの叙情的なムードが漂う楽曲が並ぶ。ハードなギター・リフとパワフルなリズム隊によって攻める曲もあれば、メランコリックな曲もあるなど、ヴァラエティに富んだ楽曲はどれもメロディックで、ラルフの深みのあるヴォーカルも聴き所のひとつだ。歌とグルーヴの両方を楽しめるのが、本国でもウケている要因であるが、そのメロディアスなスタイルはまさに日本人好みと呼べるもの。本作を通じて、日本でもマスタッシュの知名度が一気に上がることを期待したい。

【メンバー】
ラルフ・ギレンハマー(ヴォーカル/ギター)
デヴィッド・ヨハンソン(ギター)
スタム・ヨハンソン(ベース)
イェヨ・ペルコヴィッチ(ドラムス)

マスタッシュ『テストステロン』

CD 2,300円+税
1.ヤラズ・ソング
2.ブレイキング・アップ・ウィズ・ディザスター
3.ザ・ライダー
4.ダウン・トゥ・アース
5.ザ・ハンター
6.ドリーマーズ
7.ビー・ライク・ア・マン
8.サムワン
9.アンダー・ザ・レーダー
10.テストステロン
11.オール・オア・ナッシング(日本盤限定ボーナストラック)

◆マスタッシュ『テストステロン』オフィシャルページ
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