ジミー・ペイジ、「戦争は二度と起こしてはならない」

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7月31日(金)発売となった『プレゼンス』『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』『コーダ(最終楽章)』のプロモーションのため、ジミー・ペイジが来日しているが、プロモーションの合間を縫って7月30日に戦後70年の節目を迎える広島市を訪問した。

◆ジミー・ペイジ画像

1971年に初来日した際、ジミー・ペイジは「戦争は二度と起こしてはならない」「戦争を知らない私たちの心の中にも人類が原爆を落としたことへの恥ずかしさがある」との思いを語っていた。44年ぶりの広島再訪問となったのは、来日のプロモーション日程の過密スケジュールの中で、ジミー・ペイジ本人が広島市を訪れる事を決定した事で実現したものだ。


ジミー・ペイジは来日目前にも以下の様なコメントを発していた。

"It was a moving experience visiting Hiroshima the first time in 1971, and I am sure it will be equally moving returning to the city 44 years later”- Jimmy Page.

「1971年、広島を最初に訪れた時の事は、心に強く訴えかける体験だった。そして44年ぶりに広島に戻る事は、同じ様に心に響くものになると私は強く思っている」──ジミー・ペイジ

7月30日広島市を訪れたジミー・ペイジは、まず平和記念公園を訪れ、慰霊碑に花束を手向けた。慰霊碑の前で取材陣からの質問に対し、「44年前に日本公演のため、来日した際、広島で公演を行いました。そのコンサートの収益をすべて広島市を通じ、原爆犠牲者の方々に寄付させて頂きました。その当時、まだ病院に入院している被爆者の方々もいたと記憶しています。こうして、今日また広島に戻ってこられた事に大きな感慨を覚えます。東京で買ったムービーカメラで、ここ慰霊碑や平和公園の風景を撮影しました。そこに映っていた方の中には、1945年を経験された方がいらしたかもしれません。その時のことは、心にずっと残っていますし、今回、広島を再び訪れることができ、嬉しく思います。」と語った。

「あの時、起きたことは、世界全てが忘れてはならないことです。心から平和を祈り続けたいと思います」──ジミー・ペイジ

その後、原爆ドームを訪れ、広島市長との会談が行われた。「みなさん、こんにちは。ジミー・ペイジです。私がレッド・ツェッペリンというバンドにいた時、1971年日本公演のため来日しました。そのうちの、一つの公演がここ広島でのコンサートでした。私たちは、チケットの収益を広島市を通じて、当時まだ病院に入院していた原爆犠牲者の方に寄付させて頂きました。当時の山田市長にもお会いする事ができました。その時の経験のすべてはいまも私の人生における忘れがたい思い出です。こうして今日、また広島に戻ってこられて非常に感慨深です。」


その後、会談をする中で松井市長から、「平和記念公園の慰霊碑に“安らかに眠って下さい。過ちは繰返しませぬから”という碑文がきざまれております。これを、ぜひ、世界に広めたいと考えています。ご協力をお願いいたします」とのリクエストがあり、ジミー・ペイジも「原爆犠牲者、被爆者の皆さんの魂が安らかに眠って頂けるということを願う事、それが平和な世の中につながるという事ですよね?」と深く賛同の意を表した。

Photo Credit:(C)Ross Halfin

1971年、レッド・ツェッペリンはすでに海外では圧倒的な人気を誇っていた。この年に彼らは初めて来日を果たし、日本でのコンサートツアーを行った。日本武道館、大阪フェスティバルホールに加えて、グループの特別な要望として特別公演として、広島県立体育館で「愛と平和 LOVE&PEACE」チャリティー・コンサートを9月27日に開催している。当時の記録によると、コンサートに先だって、広島市役所を訪れたレッド・ツェッペリンのメンバーは、山田節男広島市長に被爆者援護資金としてコンサート収益のすべてとなる約700万円の目録を手渡し、市長から感謝状と広島名誉市民章のメダルを授与している。

当時、ジミー・ペイジをはじめとするメンバーは「戦争を知らない私たちの心の中にも人類が原爆を落としたことへの恥ずかしさがある」と寄付の動機を話していた。これに対して山田市長は「被爆者援護に理解を寄せてもらい深く感謝する」と述べ、感謝状や原爆ドームを浮き彫りにした銅メダルを贈ったという。

原爆の実際の爪あとを目の当たりにし、ロバート・プラントは「二十数万の人が一瞬にして死を迎えた事実、そして今もなお多くの人々が後遺症で苦しんでいることを実感としてズシンと味わった」と語った。ジョン・ポール・ジョーンズは感想を聞かれ「何も言葉がありません」と一言。ジミー・ペイジは目に涙を浮かべて「二度と戦争を起こしてはならない」と語ったといわれている。以下のコメントは当時のロバート・プラントによるものだ。

「僕たちが生まれたとき、すでに原爆は落とされていました。しかし、誰が悪いということではなく、それはすでに起こってしまったことであり、私たちと同じ人間の仲間が起こしたことです。私たちには罪はないけれど、私たち仲間の“過去”がやったことで、そのことに対して、やはり申し訳なさを感じます。そして、少しでも自分たちが、苦しんでいる人たちの助けになればと考えたのです。音楽は人々に平和と楽しさを与えるものです。その音楽をやっている僕たちが、少しでも力になれるなら、実に光栄だと思います。」──ロバート・プラント

1971年9月27日 広島の5000人のファンを熱狂させた、レッド・ツェッペリン広島公演の演奏曲目
1.移民の歌(Immigrant Song)
2.ハートブレイカー(Heartbreaker)
3.貴方を愛しつづけて(Since I've Been Loving You)
4.ブラック・ドッグ(Black Dog)
5.幻惑されて(Dazed and Confused)
6.天国への階段(Stairway to Heaven)
7.祭典の日(Celebration Day)
8.ザッツ・ザ・ウェイ(That's the Way)
9.カリフォルニア(Going to California)
10.タンジェリン(Tangerine)
11.強き二人の愛(What Is and What Should Never Be)
12.モビー・ディック(Moby Dick)
13.胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love )
14.コミュニケーション・ブレイクダウン(Communication Breakdown)〈アンコール〉

当時のメンバーと年齢
ジミー・ペイジ(27)、ロバート・プラント(23)、ジョン・ボーナム(23)、ジョン・ポール・ジョーンズ(25)
日本ツアーの後に発売された、4枚目のアルバムに収録される「天国への階段」がいち早く日本のコンサートでも披露された。

アルバム『プレゼンス』(2015年7月31日発売)

「アキレス最後の戦い」に象徴されるヘヴィ・サウンドが全編で展開。
後期ツェッペリンの最高傑作といわれる通算7作目のアルバム。
ビルボード・アルバム・チャート最高位:1位(1976年作品)
2015年7月31日発売
(1)スタンダード・エディション WPCR-16684 \2,000 + 税
(2)デラックス・エディション WPCR-16685/6 \2,800 + 税
(3)スーパー・デラックス・エディション WPZR-30664/8 ¥20,000 + 税
収録楽曲(1)(2)(3)共通
1アキレス最後の戦い
2フォー・ユア・ライフ
3ロイヤル・オルレアン
4俺の罪
5キャンディ・ストア・ロック
6何処へ
7一人でお茶を
<コンパニオン・オーディオ (2)(3)のみ付属>
1トゥ・ワンズ・アー・ウォン(アキレス最後の戦い)(レファレンス・ミックス)
2 フォー・ユア・ライフ(レファレンス・ミックス)
3 10リブズ&オール/キャロット・ポッド・ポッド(ポッド)(レファレンス・ミックス)
4 ロイヤル・オルレアン(レファレンス・ミックス)
5 何処へ(レファレンス・ミックス)

アルバム『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』(2015年7月31日発売)

レッド・ツェッペリン最後のオリジナル・アルバム。サンバ、カントリー、ダンス他、
これまでにないサウンドを取り入れた。
ビルボード・アルバム・チャート最高位:1位(1979年作品)
2015年7月31日発売
(4)スタンダード・エディション WPCR-16687 \2,000 + 税
(5)デラックス・エディション WPCR-16688/9 \2,800 + 税
(6)スーパー・デラックス・エディション WPZR-30669/73 ¥20,000 + 税
収録楽曲(4)(5)(6)共通
1イン・ジ・イヴニング
2サウス・バウンド・サウレス
3フール・イン・ザ・レイン
4ホット・ドッグ
5ケラウズランブラ
6オール・マイ・ラヴ
7アイム・ゴナ・クロール

<コンパニオン・オーディオ (5)(6)のみ付属>
1イン・ジ・イヴニング(ラフ・ミックス)
2サウス・バウンド・サウレス(ラフ・ミックス)
3フール・イン・ザ・レイン(ラフ・ミックス)
4ホット・ドッグ(ラフ・ミックス)
5ジ・エピック(ケラウズランブラ)(ラフ・ミックス)
6ザ・フック(オール・マイ・ラヴ)(ラフ・ミックス)
7ブロット(アイム・ゴナ・クロール)(ラフ・ミックス)

アルバム『コーダ(最終楽章)』(2015年7月31日発売)

80年にジョン・ボーナムが他界、活動に終止符を打ったツェッペリン。
本作は70年~78年に録音され未発表であった楽曲をジミー・ペイジが選曲。
ビルボード・アルバム・チャート最高位:6位(1982年作品)
2015年7月31日発売
(7)スタンダード・エディション WPCR-16690 \2,000 + 税
(8)デラックス・エディション(3CD) WPCR-16691/3 \3,300 + 税
(9)スーパー・デラックス・エディションWPZR-30552 ¥20,000 + 税
収録楽曲(7)(8)(9)共通
1ウィアー・ゴナ・グルーヴ
2プア・トム
3君から離れられない
4ウォルターズ・ウォーク
5オゾン・ベイビー
6ダーリン
7モントルーのボンゾ
8ウェアリング・アンド・ティアリング
<コンパニオン・オーディオ (8)(9)のみ付属>
(Disc 2)
1ウィアー・ゴナ・グルーヴ
2イフ・イット・キープス・オン・レイニング(レヴィー・ブレイクス)(ラフ・ミックス)
3モントルーのボンゾ(ミックス・コンストラクション・イン・プログレス)
4ベイビー・カム・オン・ホーム
5シュガー・ママ(ミックス)
6プア・トム(インストゥルメンタル・ミックス)
7トラベリング・リバーサイド・ブルース
8ヘイ・ヘイ・ホワット・キャン・アイ・ドゥ
(Disc 3)
1フォー・ハンズ(フォー・スティックス)(ボンベイ・オーケストラ)
2フレンズ(ボンベイ・オーケストラ)
3トリスタンの剣(ラフ・ミックス)
4デザイアー(ワントン・ソング)(ラフ・ミックス)
5ブリング・イット・オン・ホーム(ラフ・ミックス)
6ウォルターズ・ウォーク(ラフ・ミックス)
7エブリボディ・メイクス・イット・スルー(イン・ザ・ライト)(ラフ・ミックス)

◆LINE MUSIC「1971年9月27日 Zep 広島公演」プレイリスト
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