カート・コバーンの遺族、死亡現場の写真を公開しないよう要請

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米シアトルでパブリック・アクセス(視聴者制作)TV番組を制作している男性が、カート・コバーンの死は自殺ではなかったと主張し、それを検証するため死亡現場の写真や捜査資料の開示を求め市と警察を相手に訴訟を起こした件で、金曜日(7月31日)、審理が開かれる。当然のこと、カートの遺族――コートニー・ラブとフランシス・ビーンは開示に強く反対している。

原告リチャード・リー氏は、ドキュメンタリー『Now See It Person To Person: Kurt Cobain Was Murdered』を制作するなど、この数年一貫してカートは殺されたと主張してきた。

未亡人のコートニー・ラブと娘のフランシス・ビーンは、これ以上傷つきたくないと、裁判所へ手紙を送ったという。フランシスは、これまで「父親に執着し過ぎている」と非難されたり、彼女の身体にカートの魂が入り込んでいると信じるファンが家に押し入ったことがあると明かし、「(写真や書類の)開示は、私の古傷を開くだけでなく、私や家族に終わりのない、必要のない痛みと苦しみをもたらすでしょう。そして、私たちのプライバシーを激しく侵害するものです」と訴えたそうだ。

市も同様に、コバーン一家のプライバシーを尊重し開示すべきではないと反対している。

警察は2014年、未解決事件としてカートの死を再捜査したが、新たな証拠は発見されなかった。

Ako Suzuki

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