【ライブレポート】SPYAIR、1万人の富士急で「今までのどのライブよりも綺麗です」

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SPYAIRが8月8日、富士急ハイランド・コニファーフォレストにて<JUST LIKE THIS 2015>を開催した。バンド存続の危機を乗り越え、結成10周年にしてデビュー5周年を迎えた彼らを祝福すべく、会場にはSPYAIR単独野外ライブ史上初のファン1万人が集結した。

◆SPYAIR 画像


同公演は、ストリートライブからスタートした自分たちの原点を振り返り、“今年こそ、野外のでっかい会場でライブをやりたい!”という想いから実現したもの。“Just Like This”とは、彼らの真骨頂ともいえる単独野外ライブだけに冠されるタイトルとなっており、2011年に日比谷野外大音楽堂で開催された『Just Like This 2011』以来4年ぶりの大舞台となる。



ステージ後方に設置されたLEDモニターにオープニング映像が映し出された瞬間、この日を待ち焦がれた観客から大歓声が上がった。KENTA(Dr)、MOMIKEN(Bass)、UZ(Guitar&Programmimg)の名前が順番に映し出され、3人それぞれがステージ中央・左・右に特効の噴射煙とともにPOP UPで派手に登場。そして、客席中央に設置されたサブステージから、白い衣装に身を包んだIKE(Vocal)が登場した。ステージの幕開けを刻むカウントダウンが「0」になると、爆発音を合図に人気曲「サムライハート(Some Like It Hot!!)」がオープニングを飾った。



「ようこそ、SPYAIRのライブへ!!」──IKE

というIKEのMC第一声が響き渡ると、「現状ディストラクション」「Rock’n Roll」とハードなロックンロールナンバーを畳みかける。また、「OVER」「Last Moment」「LINK IT ALL」といった懐かしのナンバーやレア曲を序盤から立て続けに披露した。


「富士急、楽しめてますか? 今日見てるこの景色、今までやったどのライブよりも綺麗です」──IKE

そして、UZがギターをアコースティックギターに持ち替え、「名古屋でストリートライブをやってた時に一番よくやってた曲です」というMCから披露されたのはインディーズ時代の代表曲「To」。ミドルテンポのやさしいメロディーが場内をやさしく包み込んでいく。


続いて、彼らのライブではお馴染みのアコースティックコーナーへ。メインステージからサブステージへ続く客席内をメンバーが歩きながら、セッティングされたアコースティックセットに腰を下ろした。「最近、俺ら上り調子だと思うんだよね?(笑)。みんなも俺らが上ってく姿、見たいだろ?」というIKEの問いかけにオーディエンスが歓声で応えると、その言葉通りステージが高くせり上がった。まさに“上り調子”な演出に、場内がリラックスムードへ。「今日はずっと楽しみにしてきた日だから、みんなで一緒に楽しんで! 一緒に歌ってください!」というIKEのMCに続いて演奏されたのは「My Friend」だった。


そのままサブステージで披露された「BEAUTIFUL DAYS」はIKEとUZの2人のみ。「(この場所で)まさかストリートでやってた時と同じ2人でやるなんて思ってなかった」と語ったIKE。UZは「名古屋駅でやってた頃は、誰も立ち止まってくれなくて、ホントに心が折れたこともあった。でも、続けてきたから、1万人の前でこうしてライブが出来ました。みんなも夢をあきらめないで」と当時を振り返った。MOMIKEN&KENTAによるセッションコーナーを挟んで、客席上手からインパラに乗ったIKE&UZがサングラスをかけて再び登場。車上から、スタジアムロックナンバー「JUST ONE LIFE」イントロをギターで鳴らすと会場の盛り上がりは一気に最高潮に。2人はそのまま場内を一巡し、メインステージに戻った。



徐々に暮れてきた空の下、ステージは「0 GAME」「Supersonic」「ROCKIN’ OUT」「I want a place」とアッパーチューンを重ねていく。LEDモニターの映像と照明が立ち込める雲の中に独特の空間を作り出した。また、「OVERLOAD」では銀煙弾&音玉、「ファイアスターター」では火が上がるなど、ド派手な演出のなかでメンバーがステージ上を縦横無尽に駆け回る。「ジャパニケーション」のラストで場内ビジョンに映されたのはUZのピックに書かれた「次の曲は「イマジネーション」」という文字だ。これを合図に大ヒット曲「イマジネーション」に流れ込み、ライブはピークを迎えた。

「富士急、どうもありがとう。みんなの顔見て、声もらって、一緒に演奏してるみたいな空間、改めて大好きだなと思いました。また毎年、夏にみんなで集まろうぜ!」──IKE


というIKEのMCから本編最後に演奏されたのは「JUST LIKE THIS 2015」。2010年6月にインディーズ最後にして100本目のストリートライブ<野外ライブFINAL>を栄公園で開催した彼らが、それまでの5年間を振り返り、ずっと支えてくれたファンや家族そして自分たちの原点であるストリートライブへの思いを込めて作ったのが同曲だ。結成10年、デビュー5年という節目の年を迎え、新たにリレコーディングを行なったメンバーがとても大切にしている1曲でもある。1万人にむけて披露されたこの「JUST LIKE THIS 2015」は、SPYAIRがさらなる大きなステージへ臨む決意表明のように壮大に響き渡った。


場内のアンコールに応えてメンバーが再びステージへ姿を現すと、IKEより重大発表があった。

「SPYAIRから報告があります。初のアリーナツアー開催します!」──IKE

このツアーは、今年12月にバンド初の2大アリーナ公演を開催するというもの。12月13日(日)に愛知・日本ガイシホール、12月22日(火)にさいたまスーパーアリーナで行われる。このサプライズ発表に客席が沸く中、「みんなと一緒なら、もっとすげえ景色見れると思うんだよね。もっとすげえ音楽作れると思んだよね。みんなで思い切り歌ってくれ!」と、「GLORY」「SINGING」を披露。大合唱が巻き起こり演奏が終了すると、この記念すべき一日の成功を祝福するかのように、花火が打ち上げられて<JUST LIKE THIS 2015>の幕が閉じられた。


なお、SPYAIR初の2大アリーナツアーのチケットはSPYAIRオフィシャルモバイルサイトAIR-GATEで先行受付をスタートしている。

撮影◎鳥居洋介/中島未来

■<JUST LIKE THIS 2015>
2015年8月8日(土) @富士急ハイランド・コニファーフォレストSETLIST

01. サムライハート (Some Like It Hot!!)
02. 現状ディストラクション
03. Rock'n Roll
04. WENDY~It's You~
05. OVER
06. Last Moment
07. Blowing
08. サクラミツツキ
09. LINK IT ALL
10. To
11. My Friend (acoustic ver. )
12. BEAUTIFUL DAYS (acoustic ver. )
13. JUST ONE LIFE
14. 0 GAME
15. Supersonic
16. ROCKIN’ OUT
17. I want a place
18. OVERLOAD
19. ファイアスターター
20. ジャパニケーション
21. イマジネーション
22. JUST LIKE THIS 2015
Encore
1. GLORY
2. SINGING

■SPYAIR初の2大アリーナツアー決定

2015年12月13日(日) 日本ガイシホール
開場 18:00 開演19:00
全席指定 \6,500(税込) ※3歳以上チケット必要
一般発売日:2015年10月24日(土)10:00~(予定)
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100 (10:00~18:00)

2015年12月22日(火) さいたまスーパーアリーナ
開場 17:30 開演18:30
全席指定 \6,500(税込) ※3歳以上チケット必要
一般発売日:2015年10月24日(土)10:00~(予定)
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888 (平日12:00~19:00)

【一般発売に先駆け、オフィシャルモバイルサイトAIR-GATEではチケット最速先行予約受付中】
受付日程:2015/8/8 (土)20:00~8/16(日)23:59
*お申込みにはSPYAIRオフィシャルモバイルサイト「AIR-GATE」への加入が必要です。
http://k.spyair.net/mob/pageShw.php?site=n21&cd=ticket_arena2015

◆<JUST LIKE THIS 2015> 特設サイト
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