【インタビュー】植田真梨恵、夏シングルに「“気持ち悪い!”っていう瞬間が気持ちいい」

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植田真梨恵が8月12日、メジャー3rdシングル「わかんないのはいやだ」をリリースする。疾走感溢れるアッパーなタイトルチューンをはじめ、キラキラとした清涼感を持つオルビススキンケア化粧品CMソング「クリア」、弾き語りによる切ないミディアムチューン「夏の日」など、カップリングを含めたすべてに“夏”をイメージさせる収録曲が様々な表情を映し出して心地よい。なお、初回限定盤には恵比寿LIQUIDROOMのライブ映像10曲に加え、舞台裏に追ったドキュメント映像が特典DVDに収められるなど、盛りだくさんの充実作として届けられる。

◆「わかんないのはいやだ」ミュージックビデオ

“歌いやすさを意識した”という同シングルは、思わず口ずさみたくなるメロディとストレートなサウンドアレンジが親しみやすい。だからこそ、植田真梨恵の楽曲本来が持つフックの部分が露わになったとも言うことができるだろう。本人も「こういう話したことないから、恥ずかしいな」と笑みをこぼした楽曲制作秘話をはじめ、練習を重ねているというギターについてなど、今回は植田真梨恵サウンドについて音楽的に深く訊いた。

   ◆   ◆   ◆

■いや、気づいてはいたんですよ(笑)
■すごく気を付けていたんですけど、やっぱり難しいんですね(笑)

▲<メジャーデビュー1周年記念“365日後の10のこと”>2015.8.6@東京・クラブeX

──メジャー1stアルバム『はなしはそれからだ』をリリースしたことでの変化や、無事にアルバムツアーを終えたことで、今なにか芽生えていることなどありますか?

植田:うーん、違いっていうのはあまり感じていないですね。ひたすらカッコいい曲を作って届けようとずっと思っています。ただ状況的には、ちょっとだけ落ち着いた日々を過ごせました。いろいろと考え事をしたり、それこそ曲を作ったりライブを観に行ったり。ゆっくりと音楽を聴いたりする時間が少しあったので、いろんなことを思いながら過ごしてみました。

──デビューして1年、ここまでなかなかインプットの時間は少なかったですか。

植田:時間がなかったと言ったらあれですけど、私自身が何かを取り入れていくほどにおなかが空くような状態じゃなかった感じですね。

──ようやく、おなかも空いてきましたか?(笑)。

植田:そうですね。よく考えたら、空いてたみたいな(笑)。

──というなかでの、ニューシングル「わかんないのはいやだ」ですが、アップテンポで夏らしく爽やかな曲調となりましたね。どんなふうに作り上げていった曲ですか。

植田:ひたすら夏が楽しくなる曲にしたいとは、アルバムを出した時から思っていたので。それとともに、“今、シングルとしてリリースするならこうであってほしい”というものもあったので、それを意識しつつ書いていました。まったくそれとは別に何も考えずに書いた曲もあって、いろいろと曲を書いているうちに、“この曲でいこう”と思って作っていった曲ですね。

──その、“こうであってほしい”というのは?

植田:歌いやすい曲ということですね。歌いやすい曲で、うわーってひっくり返したような楽しい曲であって、歌詞がまっすぐに届く歌で、ライブがとても楽しい曲で。夏みたいにあっという間に終わる曲がいいなと思ってました。

──歌いやすいっていうのは、植田さんがというよりもリスナーがということ?

植田:そうです。カラオケや歌ってみたとかで歌う時に、ある程度歌いやすいものがいいなって。

──たしかに植田さんの曲、歌うのはとても難しいと思います(笑)。

植田:まず、キーが高いですよね(笑)。歌ってくれている動画とか観てて、めっちゃうまい子もいるし、ああやっぱり苦しそうだなっていう子もいる。友達とカラオケに一緒に行くと、私の曲を歌ってくれるんですけど、“うわあ、こんなに死にそうなの初めてみた”っていうくらいになっていたりして(笑)。

──ブレスのタイミングやメロディの抑揚感、言葉の乗せ方も独特なんだと思うんですよね。ということに、今、気づいてしまった感じですか?

植田:いや、気づいてはいたんですよ(笑)。メジャーデビュー以降はすごく気を付けていたんですけど、やっぱり難しいんですね(笑)。

──ははは。この曲はギターで作った曲ですか?

植田:サビの手前まではギターで作りました。サビの転調からはピアノで作っています。

──そういうふうにAメロBメロとサビとで楽器を変えて作ることも多い?

植田:めちゃめちゃ久しぶりですね。最初にギターでバーッと書いた時にはほかのサビがついていたんですけど、もうちょっと違うサビがいいなと思って。で、提出期限が差し迫っていたので、とりあえず事務所に行って歌詞もメロディも書き直そうと思ったんです。それで、ピアノがあるプリプロルームで、こういう転調の仕方がいいなってコードを鳴らしながら作っていきました。

──徳永暁人さんがアレンジを手掛けていますが、サウンドのイメージとしてはどんなことを肝にしていたんでしょう?

植田:忙しなくパパパパッて進んでいく曲というか。ドラムもタタターッと進んでいくというイメージが頭の中にあったので。ラフなデモを作って、そのイメージの延長線上で、というのは徳永さんにアレンジをする時にお願いしました。私がピアノで作ったサビの部分も、ピアノのコード感がよりキレイなものになっていて。歌のメロディが活きるように作ったことを汲んでくださった結果のアレンジだと思います。

──シングルのタイトル曲での徳永さんアレンジは初ですね。今回この曲でお願いした理由は?

植田:徳永さんのアレンジは面白いんですよね、すごく人柄が出るなって。この曲はおりゃー!って感じがする曲だったので、このおりゃー感は、絶対徳永さんだろうと思って。

──徳永さん、そんなイメージですよね(笑)。

植田:そもそも私が徳永さんの姿を初めて見たのが、B’zのドームライブで。ロン毛に赤のタンクトップのデッカい人がベースを弾いていたんですよ。やっぱりB’zのベーシストはこんなにカッコいいんやなと思ったのをすごく覚えています。その後、徳永さんのソロライブにゲストで呼んでいただいたりして、そのたびにお話させていただきながら、人柄を徐々に知っていったんですけど、“あ、そうだったんだ”っていう……これ、いい意味ですよ(笑)。音楽をすごく楽しんでいらっしゃるんです。その姿がすごく好きで。それもあって、この曲でアレンジをお願いしたいなと思ったんです。

◆インタビュー(2)へ
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