ROTH BART BARON 、子供の頃に観たSF映画にインスパイア。フィクションが時代を映す

ロット・バルト・バロンが、カナダ・モントリオール＆日本のミュージシャン達と創り上げた1年半ぶりのニューアルバム『ATOM』を10月21日にリリースすることが決定した。

◆ロット・バルト・バロン画像

2014年にリリースしたファーストアルバム『ロットバルトバロンの氷河期』が音楽メディアのベストディスクに数多く選ばれるなど、雄大なサウンドスケープを擁する高い音楽性と圧倒的なライブ・パフォーマンスに早くも定評のあるロット・バルト・バロン。国内のみならず、2度の北米ツアーを経てダイナミックな飛躍を遂げながら幅広い活動を続ける彼らから1年半ぶりとなるセカンドアルバムが到着する。

アルバムは、Arcade FireやOwen Pallettなどがレコーディングしてきたモントリオールにある「Hotel2Tango」で録音・ミックスが行われたという（一部は日本で録音）。ストリングス・木管楽器をはじめ、リズムセクションなどもこのスタジオを起点とした界隈のミュージシャンたちとセッションを重ね作られた。壮大且つ繊細なそのサウンドから、洋楽サイトでの賞賛や、Bon Iverなど海外アーティストがよく引き合いに出される彼らだが、けして海の向こうの音楽を目指すわけではなく、“この時代に世界で聴かれること”を目的としたロック・クラッシックとして完成を遂げているということだ。

さらに、これまでになく暖かでポップな質感も持ち合わせているという今作。創作にあたり一つのインスピレーションとなっているのが、メンバーが幼少期に観た80年代～90年代初頭のSF映画だという。当時の近未来が現代となった2015年に、彼らの原体験とこの世の中が結びつき、新しく幻想的なストーリーが広がった。よって彼らの新たな音楽は、フィクション性が増すほどに今の時代をはっきりと映し出すという、秀逸なアニメーションや文学と同様に、社会との接点を意識させるという一面もある模様。

また、360度パノラマ動画にて、レコーディング風景やオフショットなどのレコーディング・ドキュメンタリーが随時更新される『ATOM』特設サイトと、トレーラー映像が公開されている。スマホのYouTubeアプリで再生すれば、携帯の向きを変えるとその動きに合わせてアルバム完成までの様子が360度見渡せるという仕組みだ。なお、PCからはChromeブラウザで閲覧できる。（「ATOM」特設サイト：http://atom.rothbartbaron.com/）


アルバムのツアー情報も発表され、チケットの先行予約は昨日8月12日20時からスタートしている。