【ライヴレポート】DaizyStripper、夏ツアー後半戦にフロア水浸し

DaizyStripperが、自身最長の全30公演となる夏の全国ワンマンツアー＜NEVER ENDING SIRIUS＞を開催中だ。8月12日、水戸ライトハウスにて開催された茨城公演は、ツアー後半戦へ突入した彼らの激しい勢いが伝わるものとなった。

◆DaizyStripper 画像


セットリストは基本的に最新ミニアルバム『SIRIUS』収録曲を中心に組まれているが、8年のキャリアを誇る彼らならではの幅広いセレクトで、一日たりとも同じセットリストはない。バンドが自らの限界にチャレンジするというハードな展開を見せている。



この日も猛暑の中、熱心なファンが詰めかけ、開演前からフロアの温度は既に上がっていた。ライヴはミニアルバム収録曲「La Vie en Rose」からスタート。明るく弾けるようなこの楽曲に続き、「LIVE or DIE」「理想」と激しい楽曲を叩きつける。二面性を巧みに使い分け、フロアの興奮を一気に頂点まで持っていく様子はキャリアに裏付けされた彼らの特異点の一つでもある。



中盤には「切望のフリージア」「last note」など、少々懐かしさも覚える楽曲も披露、古くからのファン心理をくすぐる粋な選曲と言えるだろう。また、エモーショナルなギターソロで一気に全体の目を奪うまゆのパフォーマンスが目を引く。



そして後半は怒涛の展開だ。「ヒステリカ」ではReiの高速スラップベースが冴え渡り、バンド史上最高速を誇る「ARREST」での風弥の超高速ツーバスにオーディエンスの熱狂はさらに高まりを見せる。そこに続く「BLACK DROPPer」ではなお（G）が頭から水を被り、そのまま客席にダイブするなどの激しいパフォーマンスでフロアも水浸しとなる熱狂の展開が繰り広げられた。本編ラストは夕霧の歌声がどこまでも伸びる「SWEET DREAM」で幕を閉じた。



アンコールではなおが一人、ステージに登場。今回のツアーでは毎会場違う組み合わせで、メンバー全員がバンド演奏以外のパフォーマンスに挑戦しており、なおはテクニカルなギターソロを見せつけて大きな歓声が巻き起こった。



そして「マネキン」「decade」と疾走感溢れる演奏でフロアの興奮はマックスに。再びアンコールの声に応えてメンバーが登場すると、なんとステージ上でじゃんけんを行ない、パートを決めるという大胆な企画で「ご当地ソング」を披露し、熱狂のなか茨城公演の幕が閉じた。

夕霧がステージ去り際に告げた「来年の6月5日、東京で会おう！」という言葉。これは何を意味するのか？　明らかにされる日をお楽しみに。




◆DaizyStripper オフィシャルサイト