【イベントレポート】YOSHIKI「今のX JAPANは最強」

ツイート

2015年8月19日、グランドハイアット東京にて一部ファンを招いてのYOSHIKI記者会見が行われ、X JAPANの日本ツアーの開催が発表された。1995~1996年にかけて開催された<DAHRIA TOUR>以来20年ぶりとなる日本ツアーで、5会場7公演が明らかとなった。

◆YOSHIKI画像

2015円12月2日(水)、3日(木)、4日(金)
@東京 横浜アリーナ
2015年12月7日(月)
@大阪 大阪城ホール
2015年12月9日(水)
@福岡 マリンメッセ福岡
2015年12月11日(金)
@広島 広島グリーンアリーナ
2015年12月14日(月)
@名古屋 日本ガイシホール



2016年3月11日にはロンドン・ウェンブリーアリーナにてニューアルバムリリース記念コンサートが開催され、翌3月12日にニュー・アルバムが世界一斉発売となるが、今回の日本ツアーは、ロンドン公演の前に、ここ日本からコンサートを再開させたかったというメンバーの強い思いから実現となったものだ。ツアーの発表と同時に、ファンからの歓喜の叫びが会場に響きわたり、「ありがとう」「嬉しい」という抑えきれない声があちらこちらで上がっていた。

「X JAPAN が世界に羽ばたけるのは、日本のファン、そしてアジアのファンの皆さんのお陰です。20年ぶりの日本ツアー、ロンドン・ウェンブリーアリーナ公演の前哨戦と言えども、過去そして現在において最強のX JAPAN をブチ咬まします!」──YOSHIKI

「20年ぶりのJAPAN ツアー!頑張ります!!」──Toshl

「久しぶりの日本ツアー、皆さん観に来て下さいませ。」──PATA

「各会場、一瞬たりとも見逃せないコンサートとなるでしょう。このツアーで繰り広げられる新たなドラマを共有しましょう。2015年12月、各会場で皆と会える日を楽しみにしています。熱い応援、宜しくお願いいたします。」──HEATH

「本当に久しぶりのJAPANツアー。奇跡のツアー。全身全霊で挑みます。」──SUGIZO

記者会見では、ウェンブリー・アリーナで公開される予定というドキュメンタリー映画のティーザー映像も紹介された。まだまだ断片的な短い映像ではあったが、X JAPANというドラマを大いに感じさせる映像となっていた。撮影はほとんど終わっているとのことだが、YOSHIKIからは監督に「観た人に、前向きにポジティブな夢を与える映画になったら嬉しい」というリクエストを伝えたという。「X JAPANは台風のようなもの。真ん中にいると分からない」とはYOSHIKIの言葉だが、外人から見たX JAPANも非常に刺激的で信じられないドラマに満ちたものに映るようだ。今回公開されたティーザー映像は近日中にウェブでも公開される。



現在X JAPANは、未だアルバムのレコーディングを続けているが、20年もの空白は、彼らを醸造させるには充分な年月となったようだ。YOSHIKIは「デビュー・アルバムは、バンドが結成されてからそれまでの集大成となる作品」と語ったが、今度のニュー・アルバムは20年もの年月を全て凝縮させた作品となることから、デビューアルバムよりも凝縮された過去最高傑作になると自信の程を見せた。同時にこの作品は、X JAPANにとって世界に向けて制作された初のアルバムとなり、YOSHIKIは「このアルバムはX JAPANから世界への挑戦状」という。世界中でリリースが待ち焦がれている状況だけに、日本のロックシーンと世界の音楽シーンを貫通させるエポックな存在になることことだろう。

また、記者会見では10月23日にアルバムからの先行シングルがリリースされることも明かされた。レーベルとの最終契約の都合から、曲目やその内容などシングルに関する詳細は未発表となっているが、2015年の秋からはX JAPAN旋風がこれまでにない勢いで吹き荒れることは間違いなさそうだ。なお、アジアツアーや南米でのコンサートも視野に入っており、さらなる発表やツアー規模の拡大、新たなシングルカットの可能性など、X JAPANにはまだまだ未知なる可能性がたくさん渦巻いている。




YOSHIKIは現在のX JAPANを“過去最強状態”と明言、今後の活動に期待してほしいと満面の笑みを浮かべた。

記者会見後、<LUNATIC FEST.>やロンドンで開催された<ハイパージャパン>でのパフォーマンス時にオーディエンスのコーラスをレコーディングしたことでも話題となっている「KISS THE SKY」をフルコーラスで聞く機会を得た。10分を超える大曲だが、ドラマティックながら硬質なサウンドに覆われた最新のX JAPANの姿が描かれた作品だった。メランコリックなToshIのボーカルメロディに、暴力的な極低域をたっぷりと含んだハイゲインサウンドが絡みつく攻撃的でロマンティックな作品となっており、今のX JAPANをそのまま物語る、どこの何とも似ていない純粋なX JAPANサウンドだった。

取材・文・撮影:BARK編集長 烏丸哲也





この記事をツイート

この記事の関連情報