<搖滾台中(Rock in Taichung)>台・日勢含む全出演者決定。「ロックの炎は人々を遮る壁を溶かしてくれる」

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▲左上より右へ:宇宙人、血肉果汁機、P!SCO、老諾、拷秋勤、HiJack、BIKE、1976_2、四分衛

台湾の地元アーティストと日本を含む複数の国からのアーティストを迎え、9月4日~6日に台湾の2会場(文化創意園區、文心森林公園)で開催されるロックフェス<搖滾台中(Rock in Taichung)>の全出演者が発表された。

◆<搖滾台中(Rock in Taichung)>出演者 画像



今年で8年目の開催となる<搖滾台中(Rock in Taichung)>。8月25日に第24弾出演者として、日本での<SUMMER SONIC>にも出演経験をもつ台湾ロックバンド「四分衛」(英語名:QuarterBack)が発表され、全アーティストが出揃った。

地元・台湾からは他にも1976、宇宙人(英語名:Cosmos People)、血肉果汁機(英語名:FLESH JUICER)など、同じくサマソニ出演経験のあるロックバンドらの出演も目立つ。さらにP!SCO、拷秋勤、HiJack、BIKE、老諾などのパワフルな参加陣にも注目だ。

そして、日本からは新たにSPYAIRの参戦が決定した。このほか日本勢ではHysteric Lolita、AKIRA、MergingMoon、Serenity In Murder、PULASUTA、SWANKY DANKらが同フェスへ出演する。

昨今バンドの規模を問わず、国境を越えて海外へライブをしに行く日本人アーティストも増えた。その一方で海外目線から日本人アーティストを招へいする音楽人の意図については知られていない部分も多い。そこでBARKSでは<搖滾台中(Rock in Taichung)2015>開催にあたり、主催者である老諾(Nuno)へのメールインタビューを行なった。

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■<搖滾台中(Rock in Taichung)>主催・老諾(Nuno) メールインタビュー

──<搖滾台中(Rock in Taichung)>は2008年に始まってから今年まで続いていますが、当初はどのような動機から開催に至ったのでしょうか?

老諾(Nuno):これは政府主催のイベントですが、2009年に会場を文心森林公園へ移転した回から私たちが運営を手掛けるようになりました。当初の動機はとても単純で、それは<搖滾台中(Rock in Taichung)>を更に大きな規模でやりたいと思ったからです。そして、更に多くの人々にロックを好きになってもらい、それによって更に多くの人々に<搖滾台中(Rock in Taichung)>に来てもらいたいと考えました。

──<搖滾台中(Rock in Taichung)>の今年のテーマについて詳しくお聞かせ下さい。

老諾(Nuno):今年のテーマは、「Rock In Taichung with you !」です。

ロックは「士農工商(武士・農民・職人・商人)」関係なく「老若男女」すべてが主役です、そこに見栄を張ったり偽善を使う必要はありません。私たちは「都会の冷たさ」という悪習によって築かれた見えない壁を乗り越えたい、つまり、ロックは人々を最適の距離に近づける最高の雰囲気を醸し出します。ロックの炎は人々を遮る壁を溶かしてくれます。

私たちは<搖滾台中(Rock in Taichung)>で視界を広げ、世界を愛し、純粋に立ち帰って感動を分け合います! 私たちのこの街で人々がぶつかり合う機会も多くなり、それは更に多くの友好へと繋がっていきます。意外にも、私たちの心はそのすぐそばに居るのです。

──<搖滾台中(Rock in Taichung)>の構成や出演者、そしてそのビジョンについてお聞かせ下さい。

老諾(Nuno):<搖滾台中(Rock in Taichung)>が台湾の他の音楽祭と異なるのは、「地元バンド」をとても重視している点です。私たちにはある種の「文化の醸成」ともいうべき使命があり、そのため、毎年一定の割合で地元バンドの枠を設けています。これが私たちの大きな結束力へと繋がり、毎年多くの人々が<搖滾台中(Rock in Taichung)>に参加しています。もちろん、私たちはメインキャストを忘れている訳ではなく、限られた枠ながら海外や台湾各地の著名なバンドにもオファーを出していますので、より見ごたえのある構成となっています。

──Nunoさんの視点から見て、台湾のロックシーンと日本のロックシーンとで違いを感じている点などはありますか?

老諾(Nuno):日本のロック文化の中には、いろいろなジャンルのロック要素が同時進行的に展開しているので、それが強大なロックパワーを生み出しているのだと思います。台湾ではいつも時代ごとに流行りのジャンルがあって、多くの人々がそれだけを追い求めるといった傾向があります。たとえば2年前にはパンクが流行り、そのあとにはヘビーメタルが流行したこともありました。こうした点は台湾も日本に学ぶべきだと思います。

他にも日本はより多くのバンドが自国の音楽要素を取り入れているのに対して、台湾ではそのような取り組みはまだ多くないので、これについても台湾はもっと努力しなければならないでしょう! ただし、日本のバンドは出番前に異常に緊張しているようですが、台湾のバンドは割と自然体でやっています。ロックなのだからもっとリラックスすればいいように思いますが~すべて私の個人的な観点ですので、必ずしもこうではないでしょう(笑)

──<搖滾台中(Rock in Taichung)>の開催にあたり、日本のバンドを迎えることへの思いをお聞かせください。

老諾(Nuno):日本のバンドとお付き合いをしてまもなく20年になりますので、特別な考えは特にありません。とても自然なお付き合いですので~ただ、強いて言うならですが~<搖滾台中(Rock in Taichung)>は政府の予算によって運営されるイベントですので、日本のバンドのオファーや設備等に充てられる予算はとても限られています。そのため、日本のバンドのみなさんのご理解に感謝しています。私たちは限られた予算の中から最高のパフォーマンスを提供するべく努力を続けます。

──最後に、BARKSを見ている音楽ファンへのメッセージをお願い致します。

老諾(Nuno):台湾は、台北だけじゃないですよ~。みなさんも機会があれば是非台中へ遊びに来て下さい! BARKSのインタビューに心から感謝します、謝謝!

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<搖滾台中(Rock in Taichung)>

9月4日 台湾・文化創意園區
【TADA方舟 飲み放題イベント,前売 NTD500(数量限定タオル付き)】

9月5日、6日 台湾・文心森林公園
入場無料

http://www.rockintaichung.com/
https://www.facebook.com/RockInTaichungFestival

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