【イベントレポート】元AKB48 川栄李奈、上戸彩や黒木メイサが演じた『あずみ』に。舞台稽古を公開

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川栄李奈がAKB48卒業後初めて主演する舞台『AZUMI 幕末編』の制作発表が行なわれ、舞台稽古の様子が報道陣に公開された。

◆『AZUMI 幕末編』制作発表会見から川栄李奈の画像

小山ゆう原作の『あずみ』は、『ビックコミックスペリオール』に1994年から2014年まで20年間連載され、文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞したコミック。川栄李奈は、かつて映画版では上戸彩が、舞台版では黒木メイサが演じた『あずみ』を幕末へと時代を移した形で演じる。

さらに今回の『AZUMI 幕末編』には、若い才能が集結して“川栄あずみ”を支える。あずみが恋に落ちる幕末の立役者・坂本龍馬に、NHK朝の連続ドラマ『マッサン』で注目を浴びる浅香航大。あずみの血を分けた実の兄・駿介には『仮面ライダーオーズ』で主演し、数々のテレビドラマでも活躍する渡部 秀。その駿介の親友でありながら、やがてあずみと敵対する圭次郎に、『テニスの王子様シーズン2』で注目を集めた久保田秀敏。あずみの宿敵・壮太に、日本一の剣の使い手早乙女太一の弟、早乙女友貴。今回はじめて、サディスティックな悪役に挑む町田慎吾。さらに『ルーズヴェルトゲーム』などテレビや映画などで活躍中の佐藤祐基に『non-no』モデルとしても活躍中の岡本あずさ。そして、イケメン演劇からつかこうへい作品まで幅広く活躍を続ける細貝圭。

報道陣に公開されたのは、オープニングや決闘のシーンの殺陣など。川栄は、演出家の岡村俊一に「川栄、どう?」と、シーンが終わるたびに問いかけられて笑いを起こす。さらに最後の公開稽古のシーンでは、まさかの最後の台詞を忘れて共演者たちに責められて大いに照れながらも、約2週間の稽古の成果としてダイナミックな立ち回りを披露した。

演出家の岡村に「(巷では“おバカ”と言われているが、実際は)容量が巨大にあるコンピューター」「覚えに関しては歴代あずみを演じた女優の中で、ずば抜けて1位。スパルタ的に鍛えているがスイスイ入る。」と評された川栄は、「私が初めての舞台で初主演ということで、本当に難しい役だったりするんですけど、楽しんで、芯が強い女の子を見せられたらと思います。」と意気込みを語る。さらに、覚えがいいと絶賛されたことについて、「私、すごい覚えるのはあんまり早くなかったんですけど、叩き込まれるので、全然わかってないけど、やってるふうにはしてました。最初は。」と、ぶっちゃけて、共演者たちから「そうだったの?」と総ツッコミを受けていた。

人生初の殺陣については、「すごく刺激になったし、早乙女君が殺陣のプロなので、一緒にやるといろいろ教えてくれて、勉強になります。」とコメント。一方、早乙女は、「最初の時よりは上手くなってると思います。最初は刀持ったことないから誰だってできないんですけど、覚えが早いし、いいところを吸収するのが早いので、すごい今は上手くなってる。」と絶賛。

こんなふうに終始、褒められ続けた川栄。「おバカキャラは卒業?」と訊かれると、「そうですね。あの、じょじょに隠していけたらいいと思います。」とはにかむ。演出の岡村から「ちなみに鎌倉時代と江戸時代、どっちが先?」と、突然問いかけられると、「うーん、どっちですかねー。」と、苦笑いしつつ明言を避け、“おバカ”のイメージを堅持していた(漢字が読めない川栄は台本にふりがなを振って頑張っているそうである)。

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「AKB48を卒業して初めてのお仕事、初めての舞台のお仕事なので、本当に気持ちが入っている作品です。みなさんと一緒に良い作品ができたらなって思います。」── 川栄李奈

「川栄ちゃん本当に頑張って、経験者顔負けなくらい頑張ってやっているので、『あずみ』という歴史ある作品で、前回に引けをとらず、負けぬよう、さらに素晴らしいものをお届けできるようにみんなで頑張って稽古に励んでいます。」── 浅香航大

「みなさんご存知のとおり、激動の時代の中で生きていく『あずみ』ということで、川栄さん自身もすごく気合いが入ってらっしゃいますし、お芝居に向かう姿勢も含めて、(川栄を)座長として僕らがしっかりとついていけるなって。殺陣の分量もすごくたくさんあるので、みんなで一致団結して、みんなで一緒にいい作品を作っていけたらと思います。」── 渡部 秀

「座長についていきます。みんなで座長をいじめて、みんなで担ぎ上げて、みんなで楽しい舞台にしたいですね。」── 佐藤祐基

「座長についていきます(笑)。この夏は川栄さんに注ぎます(笑)。歴史ある作品なので、これまで出演した方々に恥じぬよう、全力でやらせていただきたいと思います。」── 細貝圭

「あ、座長についていきます(笑)。川栄ちゃんも、全身あざだらけになりながら、毎日頑張っていて、その姿を見ていると、こっちも頑張らなきゃって思うので、川栄あずみ、ぜひ観にきてください。」── 岡本あずさ

「はい。座長についていこうと思います(笑)。本当に一生懸命で、殺陣もいっぱいあるのに文句言わず頑張っているので、僕は全力で殺しにいこうと思います。」── 早乙女友貴

「僕は座長に挙動不審と言われているので、しっかり頑張って、座長の一生懸命頑張っている姿を見て、身を引き締めてしっかり頑張りたいと思います。」── 町田慎吾

舞台『AZUMI 幕末編』は、9月11日より新国立劇場 中劇場にて。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

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