押切もえ、二科展に入選

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押切もえが初出展した絵画が「第100回二科展」に入選した。

◆押切もえ画像

押切もえが絵を始めたきっかけは小学生のころだとか。26歳ごろに水彩画を描いたことで絵画熱のスイッチが入り、2015年4月から4ヶ月かけて描き上げた初出展作が絵画「咲くヨウニ1」だ。作品のテーマは、好きだという薔薇を描いている。

入選がわかったときには「入ったか、というストレートな気持ち。うれしかった、ホッとしました。」とコメントしている。


「綺麗に描くとそのままになってしまうので、あえて濁った色を使ったり、木の幹や大地とミックスさせて描きました。うしろの背景は日比谷公園で夏に見た木の幹を描いてます。一見なんだろうと思わせた方がいいのかなとあまり具体的に描かないようにしました。仕事が忙しい時も、絵にぶつけてリフレッシュできる。夢中でやっていて、時間忘れて没頭する事で、色々なモヤモヤも晴れた」──押切もえ

芸能界では片岡鶴太郎の絵に影響を受けたという。「力強いタッチの、日常を切り取るような、でもそれがドラマになるような絵がすてきだなと思う。お寿司屋さんに飾ってあった絵で心がなごんだ、こんな風に描けたらなと思ったことがありました。」と語った。会見で自身のプライベートについて聞かれると「作品のタイトルが『咲くヨウニ1』なんですけど、プライベートも咲けるように頑張りたいなって思います」と笑顔でかわした。また、東京五輪のエンブレム騒動を受け、挑戦する気持ちを聞かれると「私にはLINEスタンプが精いっぱいで…」と戸惑っていた。

二科展は、二科会が毎年秋に開催する美術展で、今年で100周年を迎える歴史ある公募展だ。作品は絵画・彫刻・デザイン・写真の4部門があり、絵画部門の今年の応募総数は3043点となった。過去には工藤静香、石坂浩二、八代亜紀、五月みどりも入選を果たしている。

●第100回記念二科展

2015年9月2日(水)~9月14日(月)休館日:9月8日(火)
@六本木国立新美術館
午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)
金曜日は午後8時まで(入場は午後7時30分まで)
最終日は午後2時終了(入場は午後1時まで)
主催:公益社団法人二科会
後援:文化庁、東京都、NHK厚生文化事業団
日本に最初の洋風美術団体「明治美術会」が1889年に創立され、7年後の1896年に東京美術学校に洋画科が設置されたのが、わが国の洋画壇の黎明。この黎明期にフランスに留学した新進の芸術家たちが帰朝するに従って、文部省展覧会の審査上に新・旧二派の対立が目立ってきたことから、新・旧を一科と二科とに分離するように政府に要求したが、時期尚早と却下された。そのため1914年に新しい美術の確立を標榜して、石井柏亭・梅原龍三郎・有島生馬・坂本繁二郎らが文部省展覧会から分離して、在野の美術団体として「二科会」を結成し、続いて安井曽太郎・正宗得三郎・熊谷守一等が参加。以後、二科会は常に新傾向の作風を吸収して岸田劉生・佐伯祐三・小出楢重・中川一政・関根正二・林武・古賀春江・藤田嗣治・松本俊介・長谷川利行・岡本太郎・東郷青児など美術史上欠かすことのできない多くの著名な芸術家を輩出し続けて発展をしてきた。また、二科会から派生した美術団体は、独立美術協会・一水会・行動美術協会・二紀会・一陽会等がある。さらに1979年には法人化が実現し、社団法人二科会として時代に即応した新しい歩みをはじめ、2007年からは六本木の国立新美術館に会場を移し、二科美術展覧会を開催してきた。2015年4月1日より公益社団法人二科会として内閣府より移行認定され、二科会の次世代への歴史の一頁を開くこととなった。公益的芸術活動を通して、広く社会への貢献と芸術の普及をめざし、春には東京都美術館において会員の造形上の実験的創造と新人育成を旨とした春季展を行い、秋には国立新美術館を熟成度の高い制作の発表の場として二科美術展覧会を開催、各主要都市にて巡回展を実施する。2015年には二科会は百周年を迎え、公益法人としてのあるべき姿と活力の実現に向けて歴史と伝統を継承しつつ、発展させている。

●押切もえ

1979年12月29日生まれ。千葉県出身。ティーン雑誌の読者モデルから「CanCam」の専属モデルを経て、現在は「AneCan」の専属モデルを務める。2009年に出版した書籍「モデル失格」がオリコン2009年上半期「タレント本」で1位に輝く。2010年、AERA・AneCan両編集から「reborn~30歳で生まれ変わる」「心の言葉」の2冊同時発刊という出版業界では異例のコラボを果たした。2013年には、処女小説となる「浅き夢見し/小学館」を発刊し小説家としての道も歩み始めた。現在は、モデル業の他、テレビ・ラジオや広告キャラクターにデザイン業・執筆活動と多方面で活躍中。
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