【ライブレポート】大塚 愛、愛に包まれたアニバーサリーライブ 「たっぷり愛して帰ってね」

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大塚 愛が3年ぶりとなる日比谷野外音楽堂にて、デビュー12周年を記念したアニバーサリーライブ<大塚 愛 LOVE IS BORN 〜12th Anniversary 2015〜>を開催した。

◆<大塚 愛 LOVE IS BORN 〜12th Anniversary 2015〜>画像

今にも雨が降り出しそうな中、BGMの「BABASHIのテーマ」と観客の手拍子だけが鳴り響く開演10分前。満員の会場は、今か今かとスタートを待ちわびるファンで溢れかえっている。

開演時刻と時を同じくして、バンドメンバーがステージ上に登場すると、ベーシスト、サウンドプロデューサーとして活躍する亀田誠治を筆頭に、オーディエンスのボルテージを徐々に上げていく。そしてステージセンターから大塚 愛が姿を現すと、観客は即座に立ち上がり、「ゾッ婚ディション」からライブは幕を開けた。サビの部分では全員で右手を高く突き上げるなど、大塚、バンドメンバー、オーディエンスが開園直後から一体感を生み出していく。

「LOVE IS BORNへようこそ! たっぷり愛して帰ってね!!」と、大塚が歓迎の一言を伝えると、「モアモア」「Mackerel's canned food」「Creamy&Spicy」とテンポよく曲を続け、開放的な空間に大塚の愛らしい声とリズミカルなサウンドが響き渡る。サビで両手を大きく左右に振るのが定番の「バイバイ」を終え、大塚は「今日はみんなと一緒に愛を交わしたい。皆さん踊っていく? エロい方の踊りだよ。」と、観客を誘惑。亀田がネックの上でリズミカルに指を滑らせてながらグルーヴを奏でた「半熟たまご」では、その言葉通り、大塚は紫とピンクに染められたステージの中心で妖艶なダンスを披露した。

一転して「drop.」では西川進と磯貝サイモンのギターが歯切れのよいリズムを刻み、亀田がリアレンジしたという「GIRLY」は、彼女の1stアルバム『LOVE PUNCH』収録曲であり、初期の頃からライブでも歌われた楽曲。しかしこの日の日比谷野音では、デビュー当時のキュートな大塚というよりも、大人になった(もしくは“ママ”になった)姿をなんとなく感じさせた。しかし、それでも時折見せる笑顔からは、デビューして12年経った今でも変わらない、大塚の「底知れぬ無邪気さ」が伝わってくる。

切なくも力強い歌詞とメロディが特徴の「クムリウタ」では、フレーズひとつひとつを誰かに訴えかけるような歌声に、観客も息を飲んで聞き入る。再び「君フェチ」「シャチハタ」といったエロティックな曲と、「Beyer」「Dvořák」「はちみつをください」といった意味不明なコール・アンド・レスポンスが続くと、「黒毛和牛上塩タン焼680円」が終わる頃には、オーディエンス全員が大塚にメロメロになっていた。言ってしまえば、それはまるで大塚 愛とふたりだけの空間にいるような感覚。

「今日は雨が降らなくてよかったね。天気が弄ぶからさあ。カッパが売れてしょうがないよ。」とMCで笑いを誘うと、「でも天気が上がってくれた! いい演出をありがとう。私の1番好きな夕暮れ時をみんなと一緒に過ごせて、いい音を出せるメンバーが集まれて本当によかった。」と感謝の気持ちを述べる。そして「今から飛ばしていくよ。ロマンチックに行くよ! いい夜過ごそうぜ!!」と高らかに宣言し、虹色に光る会場を目の前に「LOVE FANTASTIC」を披露。時刻は18時を回り、辺りは一気に暗くなり、まるで今までとは別のライブに来ているかのようだ。

舞台の両袖に全身赤タイツの人が現れると、「『ポンポン』行くぞー!」という大塚の掛け声を皮切りに、会場にいる全員が狂ったように飛び跳ね出す。その異様な光景はまさに“カオス”。そして大塚が急に変なお面を取り出すと、観客もそれに釣られるかのように同じお面をかぶり出す。「つくね70円」が流れ出し、「お面つけてくれよ。頼むわアホ。」と指示する大塚。もう訳がわからない。続く「Happy Days」では巨大な拡声器と接続されたトランシーバーを片手に歌い出したかと思ったら、近くにあったホウキでステージの掃除を始めた。確かに掃除は大切。昔、お母さんにも口うるさく言われた。でも今じゃない……!

ライブも終盤に差し掛かり、会場のボルテージは最高潮に。「ロケットスニーカー」では全員が右手を空に届かせるように、力強く突き上げる。その後、ついに勢いそのまま、最後の曲「さくらんぼ」へ。大塚はステージを右から左へと動き回り、ファンとの愛を確かめるようにサビを全員で大合唱。最後に「センキュ!」と一言だけ伝えてステージを後にした。
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