【ライブレポート】仙台貨物、トゥアーファイナルで妖怪たちが届けたのは最上級の愛

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「うまなみで。」では、サティがダンサーに肩車されて演奏を行ない、「腐況の風」のタオルを投げる振り付けではステージから白い煙が上がる。「サティさん!みんなに元気を与えで!」という千葉さんの声にサティは花道のど真ん中まで進み、千葉さんの隣でギターソロを奏でた。「トリプルニート」では頭上から赤い特大の風船が降ってきて、フロア内をぽんぽんと跳ねる。王珍々が「やーっちゃいな!やーっちゃいな!」と野太い声でコールを始め、全員でのキョンシージャンプから「ヤッChina!」を披露した。

このワンマンライブはニコニコ生放送の中継が入っており、千葉さんは「ニコ生をごらんのみなさんちゃんど見えでるがなー?どーお?今日の千葉さんかわいいがな?」と画面の向こうに話しかける。「今日はニコ生入るがら気をつけないどだめだよ?」とメンバーに伝えると、サティは「それあんだだげでねーが?」と非常に的を射た返答。千葉さんは「フルフェイスが脱がされちゃうがもすれないよ!」と怪しい発言をするとフルフェイスは「やだ!それだけはだめ!」と全力で拒否。千葉さんは「事故生(じこなま)になっちゃうんじゃないの?少すでも怪しいなど思ったらちゃんと止めでね、フルフェイス!」とお願いするも、フルフェイスが千葉さんの鼻を人差し指で揺らし出すととんでもない声があがる。「今日はこご(鼻)と、こご(下半身)の神経繋げできだがら!」と、なぜそんな声が出たかの理由を説明し、爆笑が起こった。


「珍々的愛情故事」の途中で王珍々の顔に御札が貼られると、固まって動きが止まる。そのままスタッフに連れられ、ステージを後にする王珍々。ここからは彼がどこに連れて行かれたのかがスクリーンに映り出したのだが、ロビーを抜けなんと会場の外へ。「王珍々」という立て札の元に放置され直立する彼の姿は大変シュールだった。この間はサティが代わりにベースを弾いて曲が終わったのだが、このまま外に放置されているとライブが進まない。千葉さんが「珍々、早く戻ってきで!次の曲入れないよ!スタッフさん、珍々の御札剥がすてあげで!」と頼むと、ぺりっと御札が剥がされた。王珍々は、“なんでこんなことになってんだよ”というようななんともいえない表情で笑いながら全力でダッシュをしてステージまで戻ると「珍々大丈夫?疲れだ?疲れだの?」と千葉さんに尋ねられ「びっくり」と息を切らして答える。千葉さんは「びっくりしたの!疲れでるどご悪いげど、次の曲いぐよ!」と容赦無い言葉を浴びせていたのだった。


「豊洲PITのみんな、たのすんでるがなー?ニコ生のみんなはたのすんでるがなー?新曲4曲ども聴いでくれだがな?4曲目に収録されでいる「コンピューターおじいちゃん」っていう曲やるんだけどいいがな?」と次の曲の説明に入る。この日は、ステージの前に“妖怪ピット”と名付けられた、ステージから伸びる花道にぐるりと四方を囲まれたスペースが設けられていた。「まずは真ん中を決めよう!」と背の高いファンの男性を指名し、妖怪ピットのど真ん中に配置する。そして男性を中心にしてその周りを一周するように指示をした。「ちゃんと自分のいだ位置まで戻るんだよ?怪我しないようにゆっぐりね!」そして、タイトルコールをして「コンピューターおじいちゃん」がスタート。千葉さんは右手を腰にあて、左手は杖をつくようなポーズをとり、サティ・フルフェイスと3人で上手を向いて一列に並び曲にあわせてその場で足踏み。8ビットのゲーム風の動きを見せ、妖怪ピット内でもゆっくりとサークルモッシュが起こっていた。ここで雷が鳴り、鐘の音が響く。KURIHARAは「クリリン・マンソン」で背中に背負ったボンベから白い煙を撒き散らし「クリリン・マンソン ツヴァイ~俺の名前は破壊神~」ではウォーターガンで水を発射しながらフロアを盛り上げた。


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