【ライブレポート】<HighApps>×LIQUIDOROOM、天才バンドら3組が競演

ツイート

9月29日、東京・恵比寿 LIQUIDROOMにて<LIQUIDROOM 11th ANNIVERSARY × HighApps Vol.26>が行なわれた。

◆ライブ画像

オフィシャルから届いたレポートを掲載する。

  ◆  ◆  ◆

サカナクション、KANA-BOONらが所属する音楽事務所HIP LAND MUSICが主催するイベント<HighApps>と、今年11周年を迎える恵比寿リキッドルームが共同で開催したイベント<HighApps Vol.26>。今回は、天才バンド、チーナフィルハーモニックオーケストラ、bonobosという3組を迎えて、一夜限りのスペシャルな音楽の祭典が繰り広げられた。

深紅に染まるベルベットの緞帳をしつらえたステージに、いちばん最初に登場したのは、シンガーソングライターの奇妙礼太郎擁する3人組、天才バンドだ。テシマコージ(Dr)のソロドラムを皮切りに、奇妙と(Vo&G)とSundayカミデ(Cho&Key&B)が合流。スリリングなセッションから、1曲目「DANCE MUSIC FOR ME」へとなだれ込んだ。曲中で、サンデーはキーボードとベースを弾き分け、テンポやムードを様々に変えながら、即興性の高いプレイでフロアを魅了。「天王寺ガール」や「LOVESTORY」では、ソウルフルでハスキーな歌声が熱く会場に響き渡った。ラストは、奇妙がフライングVを掻き鳴らして、ひたすら「レッドホットチリ島!」と連呼する最高にロックンロールなナンバー。遊び心が満載で、MCから演奏へと地続きに切り替わる天才バンドのステージは、これぞ音楽人=奇妙礼太郎の流儀と思わせるラフなムードが貫かれていた。


総勢15人の演者が所狭しとステージに立ったチーナフィルハーモニックオーケストラ。1曲目の「はじまる」で、一斉にその賑やかなアンサンブルがステージから溢れ出した。リキッドルームは瞬く間にハッピーな空気で満たされていく。母体となるチーナは5人組のチェンバーポップ的なバンドだが、今年から導入したこのオーケストラ編成によるアプローチは、チーナの世界観をより豊かに底上げしてくれるものだ。ホーン隊の軽やかな旋律に華やいだ「わりとみにくいアヒルの子」から、ハープの幻想的な響きが味わい深い「それでそれから」、ストリングス隊の繊細な揺らぎに魅せられた「アンドロイド」。コンピューターでも簡単にそれらしい音を作れる時代だが、生の楽器だけが奏でられる奥深さには敵わない。まさに楽団という言葉がピッタリなチーナフィルの贅沢なステージは、ラブ&ピースなラストナンバー「乾杯の挨拶」で、集まったすべての人を笑顔に変えて幕を閉じた。


トリを飾ったbonobosは、6月のドラム脱退を経て、7月に新メンバー3人が加わった新体制によるライブ。キーボードとギターが繊細に絡み合う浮遊感のあるイントロが鳴り、少しずつエモーショナルを掻き立てた「三月のプリズム」からスタートした。光のほうへと聴き手を導いていくような軽快なナンバー「グッドモーニング・マイ・ユニコーン」、レゲエ/スカの渇いたグルーヴにのせてメロディが鮮やかに転調する「うつくしいなまえ」と、牧歌的なグッドミュージックがオーディエンスをゆったりと踊らせる。そんな穏やかなムードが一転したのは、混沌のダブナンバー「Night Apes Walking」だった。ディレイするギターのリズムが呼び起こす言いようのない陶酔感。そこから、再びハッピーなムードへと作り変えたラストの「THANK YOU FOR THE MUSIC」へ。わずか40分でいくつもの景色を描き出すbonobosのステージに会場からは惜しみない拍手が贈られた。


アンコールでは、bonobosの4人にチーナフィルから椎名杏子をはじめ5人をゲストに迎えたスペシャル編成で「あなたは太陽」が披露された。フォークの趣を感じる朴訥したメロディに、様々な楽器が重なり合って、祝祭感に包まれたフィナーレ。それはジャンルを超え、自由なスタンスで音楽の在り方を追求する3組の共演に相応しいラストだった。


Text by 秦 理絵
Photo by 村井 香

■セットリスト

天才バンド
1. DANCE MUSIC FOR ME
2. 天王寺ガール
3. 平和 to the people
4. LOVESTORY
5. レッドホットチリ島

チーナフィルハーモニックオーケストラ
1. はじまる
2. わりとみにくいアヒルの子
3. AN・PONG・TANG!!
4. それでそれから
5. アンドロイド
6. 蟻の行列
7. 乾杯の挨拶

bonobos
1. 三月のプリズム
2. グッドモーニング・マイ・ユニコーン
3. うつくしいなまえ
4. うつくしいひとたち
5. Night Apes Walking
6. THANK YOU FOR THE MUSIC

Encore
1. あなたは太陽

この記事をツイート

この記事の関連情報