SLAYERトム・アラヤ「日本のファンは常にクレイジー」

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東京・新木場STUDIO COASTでの熱狂から一夜明けた10月9日の午後、都内某所にてSLAYERのトム・アラヤと会見することができた。前夜の東京公演、6日の大阪公演でも素晴らしい手応えを感じたという彼は、まず笑顔でこんなふうに語ってくれた。

◆SLAYER画像

「大阪も東京も、どちらもグレイトなショウだった。大阪ではフロアでみんなが奔放に振る舞うさまが印象的だったし、ここしばらくこの国のオーディエンスの前でプレイしていなかったというのに、昨夜もとてもみんなが俺たちのことをしっかりと受け止めてくれているのがわかったよ。日本のファンは世界中、どこの国のファンとも変わらない。とにかくクレイジーになる、という意味においてね(笑)。しかも以前よりもさらにクレイジーになっているかもしれない。前からそうだったけども、今はクレイジーになることについて許可された状態にあるというか(笑)。みんながより解放されている感じがあるんだ。しかもオーディエンスのなかには昔からのファンばかりではなく、若いやつらの顔をたくさん見つけることができる。それもまた、とても嬉しいことだ。きっと彼らは俺たちの音楽を紹介してくれるような友達を持っているんだろうと思う。もしくは親から受け継いでいるのかもしれないが(笑)。たまにいるんだ。親から俺たちのCDすべてを授かった、とか言ってくるキッズがね(笑)」


このあともトムとの会話は最新アルバム『リペントレス』の話から、遠い昔、彼自身がケリー・キングにバンド加入を誘われた当時の話に至るまで、さまざまな方向へと及んだが、それについてはまた改めてお読みいただける機会を設けたいと思う。取り急ぎ、明日、10月10日の<LOUD PARK 15>で彼らを目撃することになる人たちに向けてのメッセージを求めると、彼はふたたび笑顔で「COME HAVE FAN! 来て楽しめ! それだけだ。クレイジーになってくれ」と言い、<LOUD PARK 15>に来場できないというファンに対しても、次のような言葉をくれた。

「俺たちはまた日本に来る気でいるけども、それがいつ、どういう形で実現することになるかはプロモーター次第のところがある。それはすなわち、ファンのみんな次第だということだ。みんなが俺たちのショウを楽しんでくれたのであればそれをまわりにも伝えて欲しいし、今回観る機会を逸してしまった人たちは、たとえばインターネット上でもいいから、俺たちのライヴが観たいという声をあげて欲しい。すると同じ意見を持った人たち同士が繋がっていき、その輪が広がっていく。このバンドはそもそも、そういうところから始まっているんだ。みんなの行動が、コトを起こしていくことになるはずなんだ」

まずはとにかく<LOUD PARK 15>でのライヴ・パフォーマンスに注目/期待したいところだが、その先には、よりツアー然とした来日公演の実現を求めたいもの。そしてそれがどんな形で実現するかは、彼らを求める者たちがどんな声をあげるかにかかっているのだ。

文・撮影:増田勇一
ライヴ撮影:野田雅之
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