【イベントレポート】レスリング吉田沙保里、“霊長類最強の歌声”初披露。目標は『紅白』に『レコ大』

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世界大会16連覇、個人戦200連勝と女子レスリング界を圧倒する吉田沙保里が、300人の観客を前に生歌を初披露した。

◆<Well stone bros. feat.吉田沙保里「目を覚ませ」リリース記念イベント>画像

これは、10月13日に池袋サンシャイン 噴水広場で開催された、<Well stone bros. feat.吉田沙保里「目を覚ませ」リリース記念イベント>でのこと。Well stone bros.は、TBS系番組『あさチャン!』のスポーツコーナーでお馴染み、TBSアナウンサー石井大裕とその兄でTBS局員の大貴からなる兄弟ユニット。2014年8月の<アジア大会2014韓国仁川>で吉田沙保里と石井大裕アナが意気投合し、優勝のお祝いで兄・大貴と3人で一緒にカラオケに行ったことがきっかけとなって、今回のコラボレーション楽曲が誕生した。

Well stone bros. feat.吉田沙保里「目を覚ませ」のリリース情報を解禁した際に、「吉田沙保里選手の声が可愛い」「生歌が聴きたい」「握手会希望!」といった声が多く寄せられたことから開催決定となったイベント。まずは世界大会16連覇および200連勝という前人未到の記録樹立について触れられると、「本当にみなさんのおかげです。」と頭を下げる。さらにその先の目標について訊かれると、2016年に開催されるリオデジャネイロオリンピックの優勝および日本人初となる五輪4連覇を掲げた。

父親が自宅にレスリングの道場を作り、3歳の頃からレスリング漬けの日々を送っていたという吉田だが、普段から歌は大好きで、小さい頃から大きな声で歌っていたという。この日のトークでは、そんな幼い頃に「ピアノを習いたい」と父親に直訴したものの、「ピアノは弾けても、強くはならない」と突っぱねられたといった思い出を語っていた。

トークパートが終了し、いよいよ「目を覚ませ」の生歌披露に。霊長類最強女子の霊長類最強の歌声。さすが世界を制しただけあって、ステージの上でも堂々たる歌唱で、その歌声を噴水広場に響かせていた。

イベント終了後の囲み取材で、吉田は、「いやー、緊張したんですけど、歌っていく中でちょっとずつ慣れていったというか。みなさんも真剣に聴いて、ノッてくださったので、そこは歌をしっかり届けようっていう想いに変わっていきました。今日、どれだけの方が集まってくださるのか心配してたんですけど、たくさんの方に観ていただいて嬉しかったです。みなさんに歌を届けることができてよかったなって。また私も「目を覚ま」しながら頑張ろうって、思いましたね。手拍子もしてくれて、嬉しかったです。」と、初めての生歌唱を終えての感想を語る。石井大貴も「横に立っていても、声量以上にビンビンくるんです。やっぱオーラがある。弟とふたりで歌っているのとは違いますね。あと、適応能力を持っていらっしゃるので、僕が目線を合わせたいなって時にパッと向いてくださったり。素晴らしいです。」と、吉田のライブパフォーマンスを絶賛した。

3人で行ったカラオケが、今回の楽曲が生まれるきっかけとなったことについて、「カラオケでELTの「恋文」を歌ってて、声がすごく可愛らしいのと、音程が絶対ブレない。これはもう素人じゃないな、と。さっさとデビューしてもらわなきゃ困るなって。」と、当時を振り返った大貴。吉田のカラオケでの十八番は「Kiroroとか声が似てるって言われたことがあるんですけど。キーの高い曲を歌います。」とのこと。

そして気になるのが、個人戦200連勝中の吉田の、歌のほうでの目標。この質問に吉田は、「やるからには『紅白』に、あと『レコ大』目指して。やるからには、高いところを目指さないと。」と、マットの上だけでなく、日本の歌謡界でも絶対王者になると闘志を燃やすのであった。

ちなみに今回のイベントは、石井大裕アナは欠席で、代わりに等身大の看板が用意された。これについて報道陣からツッコまれると、大貴は「ラグビー日本代表が帰ってきたということで、急遽取材で……。」と、欠席の理由を語る。「吉田さんよりラグビーをとった?」という追い打ちには、吉田が「あははは。そういうことになりますね!」と爆笑。兄・大貴は「レスリングよりラグビー……という位置づけの問題ではないです。僕ら、副業でやっているので、仕事は優先なんです。」と、慌てて否定していた。

「弟は、“調整が難しくて行けなかったけども、魂だけは池袋サンシャインに置いてくる”と言い残して。全然かっこよくなかったんですけど(笑)」と、大貴。報道陣一同も感心した、吉田沙保里の初めてとは思えない堂々たる歌唱。この日の“霊長類最強の歌声”を支えたのは、イベントに参加がならなかった石井アナの魂だったのかもしれない(でも、そうじゃないのかもしれない)。

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