【ライブレポート】LoVendoЯに高橋愛、感動。「モーニング娘。時代のれいなってこうじゃなかったの。」

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LoVendoЯが10月22日、ライブツアー<LoVendoЯ LIVE TOUR 2015 MAJOЯ!>のファイナル公演を恵比寿LIQUIDROOMにて開催。スペシャルゲストとして、ボーカル田中れいなとともにモーニング娘。時代を過ごした高橋愛がバンドの激励に訪れたほか、田中が初めて作詞に挑戦した楽曲「乙女の諸事情」と「YELL~あなたに贈る~」も初披露された。

◆<LoVendoЯ LIVE TOUR 2015 MAJOЯ!>ファイナル 画像

メジャーデビューシングル「いいんじゃない?/普通の私 ガンバレ!」を引っさげ、7月25日のShibuya eggmanを皮切りに全国11会場14公演で約6000人を動員した彼女たち6度目のライブツアー。そのファイナルの会場として選ばれたのは、LoVendoЯ結成後初のツアー<LoVendoЯ ファーストライブツアー2013春~ ラベンダー ~>初日公演の会場だった恵比寿LIQUIDROOMだった(もっとも、これまでに彼女たちは<LoVendoЯ LIVE TOUR 2013 DecembeЯ>でも恵比寿LIQUIDROOMのステージを踏んでおり、同会場3回目のライブとなる)。

開演前から約800人のファンがフロアを埋めて熱気が立ち込める中、ギターの魚住有希作曲のオリエンタルなインストがスタート。サポートメンバーのドラム・MIZUKIとベース・Meguが生み出すグルーヴに、宮澤茉凛、魚住有希のギターコンビがひとりずつステージインして音を重ねていく。そして田中れいなと岡田万里奈がそろって登場しての1曲目は、まさにLoVendoЯが7月1日にメジャーデビューした楽曲「いいんじゃない?」。自分たちのサウンド、感情を、まっすぐにぶつけくるステージと、負けじと声を上げ、拳を突き出し、ジャンプして盛り上がるオーディエンス。激しい熱量はぶつかり合って、火花が飛び散るのではないかと思ってしまうほど。一度火がついた導火線は、あとは激しい爆発を待つだけである。

早々に田中が「最終日」を「初日」といい間違えそうになり、岡田からチェックが入る(ちなみに初日には「最終日」と言ってしまった)。すると「そのくらいの気持ちってことですよ。最終日やけど、初日くらいの新しい気持ちで取り組みましょうっていう気持ち。」と言い間違いをしてしまった心の内を解説。モーニング娘。時代から数多くのステージ経験を持つ田中だけあって、とっさの時のアドリブトークは流石である。

早々にその導火線は、最初の大きな爆発を起こすことになる。中島卓偉が提供した「イクジナシ」。この鉄壁のロックチューンでフロアは興奮、そして狂乱。誰もが声を張り上げて一心不乱に大きな歓声を送り続けた。

MCでは、12月23日に横浜赤レンガ倉庫にて開催されるLoVendoЯのクリスマス単独ライブの告知で、田中れいなが「クリスマス一緒に過ごそうよー?」と呼びかける。さらに、1stツアー初日のことを振り返ろうとして「目まぐるし過ぎて覚えていない」という岡田に、田中は「こちら的にも言わせてもらいたいですよ。」と、狼のように話に噛みつく。1stツアーは、ほかのメンバーは“加入したての新メンバー”であり、キレのあるトークが最初からできるわけでもない。一方、当時の観客は、モーニング娘。の田中れいなが卒業を発表してバンド活動を始めるということで、「どんなもんか?」と様子見で会場に足を運んでいた。そのプレッシャーを自分がひとりで背負っていたと田中はマシンガントークで振り返る。そして「そこに比べたら……もう楽しさしかないよ、今。」と、一言。そんな彼女らしいトーク運びで、3人も笑顔を見せ、観客からは拍手が起こるのだった。

いい話のままで終わるかと思いきや、「この3人すごいなーと思うのは……」と、最終日の本番前、田中がストレッチなどしてステージに向けて集中力を高めていっている中で、3人はずっとヒゲダンスをしていたことを暴露する。緊張感をほぐすために、魚住から始めて、宮澤、そして、一瞬のためらいののち、岡田も参加してのヒゲダンス。田中からは「緊張感持てし!」とのダメ出しがありつつも、「有希ちゃんのインストにヒゲダンスが合うんですよね。」という岡田に、「そういうつもりで書いたんじゃないんだけどね。」と魚住。その言葉に暗黒のオーラをまとって頷いた宮澤は、ヒゲダンスが3人の緊張のほぐし方であると主張した。

中盤のアコースティックコーナーでは、田中の伸びやかな歌声と、これに寄り添う岡田のボーカルがフロアを満たしていく。松田聖子の名曲「Sweet Memories」カバーでは、これはさすがアイドルシーンのトップを走り続けてきたモーニング娘。を長きにわたって牽引してきた田中れいなというべき、圧倒的なアイドルオーラを歌声を帯びさせる。一方の岡田万里奈は、あえてであろう癖のない歌声を響かせる。このコントラストもまた、このツインボーカルバンドの魅力なのであると再認識させたツアーだったともいえる。

「むせび泣く」では、タイトルどおりむせび泣く魚住のギターと、そのラインをハモる宮澤のギターが会場を酔いしれさせる。一方、田中れいなソロでの「相思相愛」ではフロア一面頭の上でハンドクラップが咲き誇り、工藤静香の「ブルーベルベット」カバーは、まるでオーダーメイドした服を身に着けているかのような、まさに田中れいなの鋭いイメージを全面に押し出した選曲(本人もカラオケでよく歌う曲らしいが)。ゴシック要素を取り入れた衣装とも相まって、実にかっこよく、クールに歌い上げていた。

一方の岡田万里奈のソロ曲は「洗脳」と「アンダルシアに憧れて」。特に「アンダルシアに憧れて」は、オリジナルよりもかなりBPMを上げたミュージシャン泣かせのアレンジが施されていたにも関わらず、初日公演にて「今後もっとBPMが上げていきたい」と岡田が発言したため、宮澤を“激おこな出来事”にしてしまっていた。……で、ファイナルは、というと、テンポが極度に上がって、ということはなかったのだが、やはりなかなかにリズム隊泣かせなアレンジであることは変わりなく(もっとも、ツアー中に同じ曲のアレンジがガラリと変わってしまうなんてことも聞いたことはないが)。弾ききった充実感で曲終わりにギターを高く掲げる魚住と、口元をニヤリとさせたかさせないかのような宮澤茉凛、このふたりとサポートメンバーに支えられて気持ちよさそうに歌いあげる岡田が実に印象的であった。

「激おこな出来事」で再びフロアはカオスな盛り上がりをみせて、この日最初の初披露曲へ。「次の曲は……新曲でーす! 田中れいな、LoVendoЯに初めて書きました。」と、田中れいな作詞、魚住有希作曲の「乙女の諸事情」だ。「男の人に、“女って怖いんだぞ”っていうのを知ってほしいなと思って。女の子の裏の部分がめっちゃ書かれてある。でもこれはあくまでれいなの想像やけん、女性みんながそんな性格なわけじゃないよ。でも、ただ、すごい性格悪いかもしれん。」という説明とともに披露されたパワフルなロックチューン。ちなみにその気になる歌詞の詳細については「そのうち」だそうだ。

メジャーデビューシングルから「普通の私 ガンバレ!」で本編を締めくくると、岡田が歌詞を綴った「カレーライス」からのアンコール。MCではスペシャルゲストが呼び込まれる。

「みなさんこんばんはー。」と姿を見せたのは高橋愛。そして「めっちゃカッコいい! 泣いちゃう。すっごい感動したの。モーニング娘。時代のれいなってこうじゃなかったの。いい意味だよ? なんかこう、引っ張ってる姿がマジでかっこ良くて、れいな、大人になったじゃん!」と、田中とハグを交わす。

「れいながMCで楽しいって言ってたのが、すっごい出てた。成長したねー。」と、高橋は感想を語り始める。「それぞれの個性も豊かじゃん?」と宮澤のほうを見れば、客席から笑いも起こる。そして「それぞれがそれぞれでまったく一緒じゃないし。お母さんみたいな感じで見てた。」と、親になったかのような気持ちで観ていたことを明かした。なお、3歳しか違わないという田中の指摘には、「でも現役モーニング娘。の時に、(田中や道重さゆみが)一番おばさん扱いしてた。“愛ちゃんおばちゃんだから~”って。」と、モーニング娘。だった頃の話を持ち出す。痛いところを突かれた田中は思わず「ごめん。」と苦笑するしかない。

もっとも、そんなふたりのやり取りに、観客は笑いながら温かい眼差しを向けている。

一方の田中は、「なんか今、れいな……愛ちゃんがね、いっぱい感想言ってくれたやん。なんかー。ふふふっ、“背が小っちゃいなー”と思って(笑)」と、高橋がこれまで語っていた言葉を受け止めながら思っていたことを素直に告白する。そしてそしてふたりは「聞いて。153.4cmになったの。」「え、2cm伸びたの?」「伸びたの。だけん、愛ちゃんより多分、高いよね?」「いやいや。私、154cmだし。」「うわー……。」と、まったくライブと関係ない楽屋トーク。そんなゆるいやり取りを挟んだのち、高橋は、「でもマジで、よく一緒に歌ってたじゃん。だから(岡田を指差しながら)ちょっと嫉妬したもん。」と、本音を覗かせる。しかしそれは、裏返せば“嫉妬してしまうくらいに田中と岡田のボーカルがマッチしていた”という評価の現れ。観客からは岡田への歓声が巻き起こる。ところがこの発言に田中は、「じゃあれいな、愛ちゃんと組もう。」と口にする。すると今度は会場中が一斉に止めに入って大混乱。

もちろんこれは田中なりのジョークであり、直後に、1stツアーの頃とくらべても、岡田は主メロをよく聴かせるためのハモりを頑張って体得してくれたことを紹介。高橋もそんなふたりの組み合わせを「いい方向に行ってる。マジでカッコいいです。」とあらためて絶賛した。

さらに、魚住のギタープレイについても褒めると、「変態やけん、気をつけて。“ちーちゃん”って呼んで。」と、田中は魚住がメンバー内で下ネタを口にしていることを高橋に説明する(ちなみに“ちーちゃん”とは“痴女”からとられた。本人は痴女疑惑を否定している)。宮澤には「すごいキャラクターがさ、こんな娘だっけ? っていう。全面に出てきたね。」と、話しかけると、宮澤は「私の闇がやっとバーストアウトしました。」と、今にもMIYA THE WORLDを解き放たんと構える。「何言ってるか全然わかんないもんね。」と、田中の顔を見る高橋。すると宮澤、「私の闇の名前ですか? デスアビス……」と、口にしたところで、田中と高橋から全力で止められてしまうのだった。
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